オーケストラの楽器の一覧と役割をご紹介!

楽器は一人で演奏するのも楽しいですが、合奏になると厚みが出て、迫力が増しますね。
その最たるものがオーケストラです。
演奏曲には主旋律のみならず色々なパートが存在し、各楽器が役割分担します。
この仕組みを知ると、さらにオーケストラを深く楽しむことができますよ。

記事の目次

  1. 1.オーケストラの楽器の一覧を知りたい
  2. 2.オーケストラの楽器の一覧
  3. 3.オーケストラの中で人気の楽器は?
  4. 4.オーケストラの楽器まとめ

オーケストラの楽器の一覧を知りたい

Photo by nishioka

オーケストラの演奏写真を見ると、実に様々な楽器がありますね。

トランペットやバイオリンなど、有名なものもありますが「バイオリンの大きいヤツって何?」「すごく大きいあの管楽器はなんていうの?」など、よく名前を知らないものもあるかもしれません。

オーケストラの舞台を見てみると、ほぼ種類の近い楽器群ごとに固まって並んでいます。またどの楽器も、大きいものほど、演奏される音域は低いものとなります

次の章で、各楽器群と、楽器の名称、その役について解説していきましょう。

オーケストラの楽器の一覧

オーケストラの各楽器群の種類ごとに、一覧で説明していきます。

弦楽器群

まずは弦楽器群について紹介します。

弦楽器で最も著名なのはバイオリンですが、この楽器群の形は皆バイオリンに似ていますね。
弦楽器は本体はすべて木製で、本体に張られている弓を使い演奏します。

弓を引いて弾く「アルコ」弓をはじいて「ポン」という音を出す「ピチカート」といった奏法があります。

バイオリン

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オーケストラの中では、バイオリンは2手に分かれます。

・おもに主旋律、高音部を担当するのが1stバイオリン
・1stバイオリンの下の声部や伴奏的なところを受け持つのが2ndバイオリン
です。

楽器は何でもそうですが、値段が、入門者用のリーズナブルなものからプロ用の非常な高価なものまで幅がとても広いです。

バイオリンはその傾向が顕著で、有名な「ストラディバリウス」が非常に高価なことは多くの方がご存じですね。

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ビオラ

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ビオラはバイオリンより少し大きいですが、形が似ているため、見分けにくいこともあるかもしれませんね。

音域はバイオリンよりも広く、バイオリンとはまたニュアンスの違った音色を奏でることができます。

いつも主旋律ばかり奏でるわけではありませんが、ハーモニーの中音部を支えたり、地味ながら大事な仕事をする楽器です。

チェロ

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画像のように、チェロはバイオリンやビオラよりはだいぶ大きく、演奏時は足で挟み、支えて弾きます。

チェロの奏法はバイオリンとだいたい同じです。深みのある低音も魅力的ですが、高音域でのメロディをとることも可能な音域を持ちます。
 

幅広い役割を担うことのできる楽器ですね。

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コントラバス

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画像のように、コントラバスは人間の身長より大きな楽器です。

メーカーや型番にもよりますが、1.8メートルから2メートルの高さがあります。

合奏の土台、家でいえば「屋台骨」をしっかりと支える、指揮者にも匹敵するといっても過言ではないほど大事なパートです。

コントラバスの楽器を演奏する際は、少し高めの椅子に座ることが多いです。

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木管楽器群

今は殆どが金属製ですが、昔は木製であったため、「木管楽器」と呼ばれ続けてています。

オーケストラで使われるのは、フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴットの4種類が主で、奏法は楽器ごとに異なります。

また、「持ち替え」で、一人の奏者が曲中で複数の楽器を担当する場合もあるのも、この楽器群の特徴です。

フルート

Photo bybrendageisse

フルートは横向きに構えて演奏をします。

空気の流れを息によって作り、マウスピースのふちに当てて音を出してゆきます。高音部が得意で、主旋律を担うことも多い、華やかな楽器です。

ポピュラーな楽器ですが、値段幅は実に幅広いものです。

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クラリネット

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オーボエに少し似ていますが、太さはクラリネットのほうが太いです。

木管楽器中、もっとも広い音域を誇り、音色、音量も実に変幻自在。
表現の幅が非常に広い楽器です。

一つのリード(シングルリード)を振動させることにより音を出してゆきます。

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オーボエ

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オーボエは、音が安定しており、よく通るため、オーケストラ合奏のチューニングの基準音として使われます。

オーボエの見た目はクラリネットに少し似ていますが、やや細身で、演奏のためのリードはダブルリードです。独特の倍音の多めのニュアンスのある音色で、木管楽器群に鮮やかな色どりを加えてくれます

ファゴット(バスーン)

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英語では「バスーン」ドイツ語では「ファゴット」と呼ばれます
 

木管楽器の中では最も大きなもので、低音を中心に担当しますどちらかというと地味な楽器ですが、低音は重厚で、高音も特徴のある美しいものです。

ハーモニーや伴奏の動きをを支えることも多いですが、主役のメロディとして欠かせない曲もあります。

リードは、ダブルリードとなっています。

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金管楽器群

合奏の中では、華やかさや力強さの部分を担います

オーケストラの歴史においては、初期からあったのがトランペットとホルン。

トロンボーンとチューバは歴史の中途で加わったため、古い時代の楽曲には登場しないこともあるそうです。

金管楽器の奏法はすべて、マウスピースを使い唇の振動で音を出すやり方です。

トランペット

Photo by kohrogi34

トランペットはいうまでもなく、華やかで、主旋律を担当することも多い楽器ですね。

3つのピストンをつかって、管の長さを変えてゆき、演奏します。

音の出口にカップのようなものを入れて独特の音を出す、「ミュート」という奏法もあります。

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トロンボーン

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トランペットに比べると少し地味ですが、トロンボーンはとても大きな音を出すことのできる楽器です。

そのためオーケストラ全体の音量コントロールという重責を担う場合もあります。

管をスライドさせながら、音程を作ってゆきます。

ホルン

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ホルンは金管楽器の中では最も広い音域を持つ楽器です。

ロータリーという管の長さを変える装置を使用し、3つのレバーのを操作で音を出してゆきます。

主役を張ることもあれば、まろやかな音色により、木管楽器群との潤滑剤となり演奏を盛り上げることも。

ホルンは様々なシュチュエーションで活躍する楽器です

チューバ

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チューバは金管楽器群に於いては最も大きく、最も低い音を出します。

19世紀以降のオーケストラ曲から使用される頻度が非常に増えました。

力強くニュアンスのある低音が魅力の楽器です

打楽器群

「打楽器」は文字通り「打って」音を出す楽器です。「太鼓」系のものが多いですね。

曲によっては投入されるマリンバやグロッケンなども細かい音階が存在する楽器もありますが。
多くは音楽のリズムやテンポを、作っていく大事なパートです。

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ティンパニ

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ティンパニは打楽器に於いては、唯一はっきりした音程を出せるものです

本体のネジのチューニングによって音程を作り、画像のように複数の異なる音程のものを並べて使います

また、楽器にペダルがついており、ペダルを踏んで音程調整しつつの演奏も可能です。
スケールの大きな曲の「ここぞ」という見せ場で使われることが多いです。

スネアドラム

Photo byBlubberfisch

スネアドラムはいわゆる「小太鼓」です。

「スネア」という、細かいコイル状の金属線が底に張られていています。
表面をスティックで叩くことによって、これが振動します。

スネアが振動しやすいよう、表面には厚い膜でなく、薄い鼓膜を張ります。

シンバル

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シンバルには同形のシンバルを2枚同時打ちする「クラッシュシンバル」、そして、スティックでたたく「サスペンデッド・シンバル」の2種があります。

クラッシュシンバルの奏法は、ちょっとしたことで音色やニュアンスが変わってしまうため、実はなかなかに高度なものなのだそうです

オーケストラの中で人気の楽器は?

Photo by nishioka

上記のように、様々な種類の楽器がオーケストラの中で使われます。

人気の高いのは、やはり、主旋律を担うことが多く、知名度の高い楽器でしょうか。

弦楽器では、バイオリン、木管楽器でいえばフルート、金管楽器であればトランペットなどは、ミュージックスクールなどでも習うことができますね。

これらは、有名曲のメロディを受け持つことも比較的多く、親近感もわきやすいのでしょう。

意外に?人気が高いのは打楽器です。音楽の要のリズムを司る役どころであり、曲の構成によっては華やかに目立ちます。
ティンパニやシンバルはとても派手でインパクトがありますね。

あと、コントラバスやチューバなど低音を司る楽器も根強い人気があります

オーケストラの楽器まとめ

Photo by nishioka

オーケストラの各楽器群ごとにまとめてきましたが。

どの楽器群、楽器にもそれぞれ素晴らしい特性や役割があることがお判りいただけたでしょうか。

曲の雰囲気や構成により、どんな楽器がどんな役どころを担うのか、色々調べてみるのも面白いと思います。

色々なオーケストラ曲を聴いてみてくださいね。

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