【打楽器】の種類・特徴について一覧でご紹介

音楽の基礎であり、人が作り出した最古の楽器である打楽器の種類をいくつご存じでしょうか?打楽器は音律がないものもあるため比較的はじめやすく、奥が深いものばかりです。数多くある打楽器から厳選した種類の名称を一覧にし、その特徴や見た目、サウンドなどをまとめました。

記事の目次

  1. 1.打楽器とは
  2. 2.打楽器の種類一覧(1):オーケストラ編
  3. 3.打楽器の種類一覧(2):吹奏楽編
  4. 4.打楽器の種類一覧(3):電子パーカッション編
  5. 5.打楽器を練習するならクリック(メトロノーム)を使おう!
  6. 6.まとめ

打楽器とは

Photo bytakazart

打楽器は、またの名をパーカッションといい体鳴楽器(たいめいがっき)膜鳴楽器(まくめいがっき)に分けられます。

体鳴楽器は板や器などを打ったりこすったりして演奏する楽器で、カスタネットやトライアングルのことです。

膜鳴楽器はピンと張った膜を打ったりこすったりして演奏する楽器で、太鼓全般はこの仲間になります。

声・手足を除いて人類が作った最古の楽器は打楽器と言われており、丸太や石や棒を叩いたりこすったりしたのが音楽のはじまりでした。

なおマラカスや鈴、シェイカーといった振って音を出す楽器も打楽器に分類されます。

弦楽器。管楽器・鍵盤楽器に分類されている楽器は、基本的には打楽器から除外させられるようです。

民族楽器などを調べていくと、世界中にはかなりの数の打楽器が存在します。

今回は打楽器の名前を一覧にし、特徴などまとめました。

打楽器の種類一覧(1):オーケストラ編

Photo by Paul Schultz

オーケストラはテレビなどでもよく見る、弦楽器・管楽器で主に構成されている楽団のことです。

オケと略されることもあり、クラシックの名曲を数々演奏します。

演奏される楽曲によってもちろん違いますが、オーケストラに登場する打楽器は主に太鼓系のようです。

オーケストラの打楽器の種類①:ティンパニ

Photo by masaka

ティンパニは膜鳴楽器で、大きな4つの太鼓からなる楽器です。

4つはそれぞれ音程が違い、さらにペダルを踏むことでも音程を変えられます。

オーケストラで第二の指揮者と呼ばれるくらい、ティンパニ奏者は重要な役割を担っているようです。

マレット(バチ)で膜を叩いて演奏します。

オーケストラの打楽器の種類②:スネアドラム

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スネアドラムとはいわゆる小太鼓のことになります。

スティックやマレット(バチ)、ブラシなどで演奏する、膜鳴楽器に分類される楽器です。

膜と反対側の表面にはスナッピーと言われる蛇腹の線を張り、レバーを操作して音を変えることができます。

マーチのような楽曲に欠かせないロール奏法は、スネアドラムが担当していることが多いです。

オーケストラの打楽器の種類③:バスドラム

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バスドラムは膜鳴楽器で、大太鼓のことです。

オーケストラではリズムを刻むのに重要な役割を担っています。

マレットで表面を叩いて演奏しますが、そのマレットの質と叩く場所によってサウンドを変えることができるようです。

見た目の大きさを除けばあまり目立つ楽器ではないですが、簡単に見えてかなり奥が深い楽器といえます。

ちなみにロックバンドなどのドラム奏者は、座るスタイルでべダルを踏むことによってバスドラムを演奏するのが主流です。

オーケストラの打楽器の種類④:シンバル

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体鳴楽器に分類されるシンバルは金属の丸いお皿のようなものを2つ手に持ち、2枚を合わせて音を出します。

重たくてかなり大きな音が出る、力の要る楽器です。

曲の重要なシーンで、アクセントになるサウンドを出します

ちなみにドラム奏者が使うものは、ハイハットシンバル・クラッシュシンバル・ライドシンバル・チャイナシンバル・スプラッシュシンバルなどなど、音色や大きさが違う名前のものがいくつかあるようです。

打楽器の種類一覧(2):吹奏楽編

Photo by Hiroyuki Tsuruno

オーケストラに比べて、吹奏楽ではさまざまな打楽器が使われています。

楽曲によってはオーケストラ編で紹介した打楽器も、吹奏楽では使われているようです。

主に使用されている楽器の名前と特徴を紹介します。

吹奏楽の打楽器の種類①:シロフォン

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シロフォンは一般的に「木琴」の名前で知られています。

マレット(バチ)を使って、ピアノやオルガンなどのように並んだ木の板を叩いて演奏します。

打楽器ですが「ドレミファソラシド」と、音程がしっかりあるので主旋律も伴奏も両方演奏できる楽器です。

音程だけでなく種類がさまざまあるマレットによっても、サウンドが変わります。

吹奏楽の打楽器の種類②:マリンバ

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マリンバも「木琴」の仲間で、シロフォンに比べると柔らかくて丸い音をしています。

シロフォンと形は同じですが使っている木が柔らかいので、マレット(バチ)も柔らかいものを基本的に使用するようです。

ロール奏法や、マレットを同時に4本持って演奏することもあります。

2人で1台のマリンバを演奏するプレイもよく見られ、人気の楽器です。

吹奏楽の打楽器の種類③:グロッケンシュピール

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グロッケンシュピールはグロッケンと呼ばれ、鉄琴の仲間です。

サイズは小さく、きらびやかな音色をしています。

主にフルートとのユニゾンか主旋律を担当し、マレット(バチ)はシロフォンと同じものを使用することが多いです。

曲によってはもっと固い鉄製のマレットを使うこともあります。

吹奏楽の打楽器の種類④:ビブラフォン

Photo by Me in ME

ビブラフォンも鉄琴の仲間ですが、グロッケンシュピールよりもサイズが大きく丸みのある柔らかい音をしているのが特徴です。

さらに特徴的なのは、電気を使ってビブラートをかけることができることでしょうか。

パイプに付いているファンという部分をまわすことによって、音を揺らすことができます。

使用するマレット(バチ)はビブラフォン専用のものか、マリンバと同様のものです。

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吹奏楽の打楽器の種類⑤:タンバリン

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