インドの楽器・民族楽器一覧を紹介!【弦楽器/打楽器など】

みなさん、インド料理屋さんや小物屋さんで、インドの音楽を耳にしたことがありませんか。世界にはその土地特有の音楽があり、様々な楽器が生み出されてきました。インドの楽器にはどんなものがあるのでしょうか。今回は、インドの民族楽器について紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.インドの楽器・民族楽器一覧
  2. 2.インドの弦楽器
  3. 3.インドの管楽器
  4. 4.インドの打楽器
  5. 5.まとめ

みなさん、インド料理屋さんや小物屋さんを訪れたことはありますか。
お店の中に入ると、美味しい料理やエキゾチックな小物、内装に心を奪われてしまいますね。
そこに流れる音楽も、私たちを異国の世界に連れていってくれます。
一体、どんな楽器が使われているのでしょうか。

世界にはその土地特有の音楽文化があり、様々な楽器が生み出されてきました。
今回は、エキゾチックな雰囲気がするインドの音楽に注目し、インドの民族楽器についてご紹介しています。

 

インドの楽器・民族楽器一覧

Photo bymohamed_hassan

インド音楽といえば、神秘的な音色、ドローン(持続音)、軽妙なリズム感、即興演奏を思い浮かべます。
楽器の種類も弦楽器、管楽器、打楽器と様々です。

フルートなどの管楽器や太鼓は、もともと古代インド音楽にあったもので、歌の伴奏に使われていました。
14世紀、インド北部がイスラム化し、中央アジアやアラブ・ペルシアの音楽がもたらされました。
インドの弦楽器には、中央アジアやアラブ・ペルシアの音楽に見られるリュートやツィター、ハープのような弦楽器がみられます。

また、インドの伝統音楽には、インド北部と南部、二つの流派があります。
インド北部の流派はヒンドゥスターニ音楽と呼ばれます。
ヒンドゥスターニ音楽は、インドの古典音楽(宮廷音楽)の流派で、音階のような音律とリズム様式があるのが特徴です。

インド南部の流派はカルナータカ音楽と呼ばれます。
カルナータカ音楽は、声楽を重視し、ヒンドゥスターニ音楽よりもさらに音楽理論に影響されています。

それでは、これらの美しいインド音楽を奏でる楽器達をカテゴリーごとに紹介していきます。

インドの弦楽器

シタール(Sitar)

シタールは、主に古典音楽の主奏楽器として使われる、北インドの代表的な弦楽器です。
瓢箪や夕顔の実をくり抜いて作られた共鳴胴に、ペグがたくさん付いた、フレットのある太い竿がついています。

驚くのは弦の多さで、伝統的なシタールは19本もの弦が付いています。
そのうち約7本が実際に音を出す弦ために使われ、残りは共鳴弦として使われています。
キラキラした余韻のある音の響きは、この弦によって作り出されています。

また、独特のビーンとした響きは弦が乗せられているブリッジの幅に依るものです。
ブリッジと弦の間が狭いため、ビリビリと弦が響く仕掛けになっています。

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独特のビーンという響きの音は、日本の三味線のさわりに似た音の嗜好のように感じます。
インドらしい響きを味わえる楽器です。

サロード(Sarod)

サロードも、古典音楽の主奏楽器として使われる、北インドを代表する弦楽器です。
大きな木をくり抜き、ヤギの皮を貼った胴と、金属の指板から本体はできています。
そこに十数本の共鳴弦と数本のジャワリ用の弦を張り、ジョワと呼ばれるバチで弦を引っ掻いて演奏します。

指板には、フレットがありません。
そのため、滑らかにグリッサンドをかけることができます。

インドのサロード ムガールの栄光

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シタールのように響きのある幻想的な音がしますが、シタールより重くしっかりとした音がします。
心の奥底まで響くような音楽を味わえます。

ヴィーナ(Veena)

ヴィーナは、北インドのシタールと並ぶ、南インドの代表的な民族楽器です。
瓢箪や夕顔の実をくり抜いた胴に竿が付いており、シタールと構造がよく似ていますが、竿の頭に龍の顔が付いていたり、竿に大きな共鳴部分が付いていたりします。

フレットがあり、素手でフレットを移動して演奏します。
大きな共鳴部分が付いているため、膝に置いて演奏されます。

インドの伝統音楽 ラーガの旋律 シタールとヴェーナ (Raga charu-keshi for sitar & veena)

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ビーンとしたジャワリのある音が印象的です。
グリッサンドをかけると、これまた神秘的な感じがする美しい音色の楽器です。

タンプーラ(Tamoura)タンブーラ(Tambura)

タンプーラ(タンブーラ)は、シタールに形がよく似ている楽器です。
胴は夕顔の実をくり抜いて作られ、長い竿が付いています。

ただ、竿にはフレットがありません。
タンプーラ(タンブーラ)は旋律楽器としてではなく、伴奏楽器として使われます。
開放弦を弾き、基準音を鳴らすというドローンの役割があるのです。

これは、インドの音楽が主音から始まって主音で終わるという手法を取っていることに由来します。
歌い手は、タンプーラの音を聞いて、曲の終わりを正しい音の高さの主音で終わることができるのです。

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開放弦のハーモニーが大変美しい楽器です。
弦のハーモニーから曲の世界観を感じることができます。

サーランギ(Sarangi)

サーランギは、インドやネパールの擦弦楽器です。
擦弦楽器とは、弦を弓でこすって演奏する楽器のことです。

胴は、一本の木をくり抜き、動物の皮や腸を張って作られています。
弦を擦る弓は、馬の毛で作られています。
40本ほど弦が張られていますが、実際に演奏されるのは3本の弦です。
残りが共鳴弦として使われます。

ヴァイオリンのように弦を指で押さえますが、指の腹ではなく、爪で軽く押さえて音を出します。
そのため、ヴァイオリン属の楽器のフラジオのように高い音が出ます。
押さえ方で音色を変えることもでき、繊細で美し音色がします。

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インドの古典音楽の歌い方が元となっており、情緒のある繊細な音楽を奏でる楽器です。

エスラジ(Esraj)

エスラジは、インドの北部・中部・東部、バングラディシュの方で使われる弦楽器です。
形はシタールに似ていますが、サーランギのように弓で弦を擦って演奏します。

弦はたくさん張ってありますが、旋律を演奏するのは1本か2本の弦で、残りの弦はドローンの弦や共鳴弦です。

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ずっと流れるドローンと弦の共鳴に乗せて、チェロのような響きの旋律が奏でられます。
聴いていると心が癒されます。

ディルルバ(Dilruba)

ディルルバは、インド北部周辺の弦楽器です。
サーランジやエスラジのような形で、弓で弦を擦って演奏します。
竿の部分にはフレットがあり、中は空洞になっています。

ビートルズの「Within You  Without You」の中には、この楽器が使われているそうです。

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エスラジのように、チェロのような響きで奏でる音色は哀愁を帯びていて心に響きます。
聴いていて自分の心が解放されるような感じの音色です。

インドの管楽器

プーンギ(Pungi)

蛇使いが使っている笛を見たことはありませんか。
プーンギは蛇使いが使っている縦笛のことです。
瓢箪の底に2本の管をつけた双管楽器であり、一方の管は旋律を奏で、もう一方の管は低い音でドローンを奏でます。

オーボエのようにダブルリードになっており、独特の味わいがする音色がします。
演奏の方法が特徴的で、鼻から吸った空気を順に管に送り出す循環呼吸を使っています。
そのため、息の長い演奏ができます。

 

Photo byDEZALB

蛇が籠から顔を覗かせる不思議な光景を想像してしまう独特な音色です。
インドの民族楽器として有名ですね。

バンスリー(Bansuri)

バンスリーは、インドやネパールの竹笛です。
フルートのように横から息を吹き込む管楽器です。

元々は庶民的な楽器だったものが、インドが独立する頃、宮廷で古典音楽を奏でていた人たちによって改良され、洗練された楽器へと進化をしていきました。
現在では、伝統音楽や民族音楽、現代音楽で用いられています。

フルートと似た構造をしていますが、吹き口の管が全体に比べ狭くなっています。
そのため、倍音を含む大きな音が出ます。

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低く柔らかい響きが心地よい楽器です。
高音への音の動きも滑らかで、うっとりします。

インドの打楽器

タブラ(Tabura)

タブラは、北インドを代表する打楽器の一つです。
ソロとしてだけではなく、伴奏楽器としても演奏されます。
大小2つの楽器から成り、小さい方を「タブラ」、大きい方を「バヤ」と呼びます。

小さい方の胴は金属、大きい方の胴は木でできていますが、どちらもヤギの皮が張られ、その中央に黒い丸が付いています。
皮に鉄の粉や穀物の粉が塗られ、重みがあるため、叩き方で音色が変わります。
手の平や指を使い、音色やリズム、2種類の音のハーモニーによって、20種類もの叩き方があります。

その叩き方は、「ダ」「トゥン」など言葉によって表されるため、楽譜のように書き留めたり、歌って叩き方を伝えたりすることができます。
日本の和太鼓と似ています。

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タブラは高くカンと響くような音、バヤは低く安定感のある音がします。
2つの太鼓の音が組み合わさって、あの心が弾むような軽やかな音楽を生み出しているのですね。

ムリダンガム(Mridangam)

ムリダンガムは、南インドの打楽器です。
左右両方の手で太鼓の両側を叩いて演奏されます。

現在は木の胴をくり抜いたものの両側に皮が張られていますが、元々は土で作られていたそうです。
皮は二重、三重重ねになっており、右手の面は高音、左手の面は低音が出ます。
叩いた時にビーンという濁った響きがするのが特徴的です。

また、構造は少し違いますが、北インドには「パッカワージ」という両面太鼓があります。

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細やかな高音のリズムと低音の響きを合わせて作られる音色、響きが聴く人をワクワクさせます。
この演奏はまさに名人芸と言えるでしょう。

カンジーラ(Khanjira)

カンジーラは南インドのタンバリンです。
左手で持ち、皮の張り方を調整しながら右手の指で叩いて音を出します。

トカゲの皮を使っており、演奏するときは湿らせてから叩きます。
湿らせ方もコツが要り、あまり濡らし過ぎてもいけません。
また、演奏中に乾いてきてしまうため、プロは複数のカンジーラを携帯しているそうです。

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トカゲの皮を使っているところが珍しいタンバリンです。
右手の指を巧みに使い、細かいリズム、豊かな音色を生み出せる素晴らしい楽器です。

まとめ

Photo byrmac8oppo

インドの弦楽器や管楽器、打楽器について紹介してきました。
インドの民族楽器はこれだけではありません。
インドには他にも、インドの歴史や文化から生まれた様々な民族楽器があります。

インドの音楽を聴く機会があれば、ぜひ生の演奏を聴いてエキゾチックな雰囲気を味わってみてください。
 

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