指揮棒の選び方とおすすめの指揮棒5選をご紹介!

指揮棒はただ細くて長いだけだからどれでもいい、そうお考えではありませんか?様々な材質、重さや長さ、色がそれぞれ違い、個性があり、指揮者それぞれにあった指揮棒の選び方があります。そんな指揮棒の選び方を解説すると共に、おすすめの指揮棒もご紹介します。

記事の目次

  1. 1.指揮棒の選び方
  2. 2.指揮棒のおすすめ5選
  3. 3.指揮棒のおすすめ5選の比較表
  4. 4.まとめ

指揮棒にはそれぞれ個性があり、自分にあった指揮棒の選び方を間違えると、指揮をするにあたり支障が出てしまいます。

では、指揮棒にはどのような種類があるのでしょうか。選ぶ際に見るべきポイント・選び方やおすすめの指揮棒をご紹介します。

指揮棒の選び方

オーケストラ
Photo byskeeze

指揮棒の選び方は、実際に振ってみないことには分かりません。指揮者によって長い方が良い、軽い方が良い、というように重視する点が違うためです。ですが下調べとして、気にするべきポイントや基準を知っておいた方が、スムーズに自分にあった指揮棒に出会えるでしょう。

ポイントは大きく分けて5つあります。

指揮棒の長さ

定規
Photo byOpenClipart-Vectors

指揮棒には20cm〜50cmのものがあり、よく使用されているのは30cm~40cmのものです。あまりに指揮棒が長すぎると、指揮棒に振り回されてしまい、コントロールができなくなってしまいます。逆に短すぎても指揮棒を持つ意味がなくなるので、注意が必要です。

指揮棒の長さを選ぶ基準は、編成の大きさや自分の指揮のスタイルで選ぶと良いでしょう。例えば大きな編成の場合、遠くにいる演奏者にも見えるように、長めの指揮棒をチョイスします。大きな動きをする指揮のスタイルで長い指揮棒をチョイスすると、指揮棒の先端が演奏者に接近することになり、支障が出る可能性があります。

指揮棒のグリップ

手のひら
Photo byniekverlaan

グリップは指揮棒ごとに材質と形状が異なります。主に使われている材質は、コルク、エボニーやローズウッドなどの木、中には純銀なんてものもあります。材質の違いは手の感触だけでなく、指揮棒の重心に大きな影響を与えます。重心については後述するので、そちらをご参照下さい。

コルクのグリップはザラザラしているので持つ手に馴染み、滑りづらくなっています。木製のグリップは、重心が後ろの方が良いという指揮者に選ばれるのが主です。

グリップの形状は、丸型であったり楕円であったり、大小の違いなど様々です。楕円型に比べ、丸型は指揮棒を落としづらく、柔らかい指揮をする人に好まれる傾向にあります。楕円型は拍を感じやすく、しっかりとした指揮をする人に好まれる、などそれぞれメリットがあります。

指揮棒の材質

年輪
Photo byPublicDomainPictures

指揮棒の材質には、木製やカーボングラファイト、グラスファイバーがあります。カーボングラファイトやグラスファイバーは折れづらく、木製は折れやすくなっています。では、木製を選ぶメリットは何でしょうか。それは安全性にあります。折れやすい方が怪我に繋がりにくく、実際に折れづらい材質の指揮棒のために、怪我をした指揮者もいます。

それぞれの材質で重さは違うので、自分が振りやすい重さの材質をチョイスしましょう。

指揮棒の色

カラフルな棒
フリー写真素材ぱくたそ

指揮棒の色は、木製ならばそのままの木の色、それ以外は基本的に白になりますが、中には青や黄色などカラフルなものもあります。色に関しては指揮者の好みではなく、演奏者から見やすい色を選ばなくてはなりません。

例えば、ホールなどの客席が暗くなっている場合は、白い指揮棒の方が見やすいですね。でも屋外で指揮を振る場合は、白だと背景と同化してしまい、見えづらくなってしまいますので、注意しましょう。

重心の位置

天秤
Photo byClker-Free-Vector-Images

指揮棒を選ぶ際に最も重視されるのが重心です。重心の位置は材質や長さ、グリップの違いで大きく異なります。木のグリップはコルクよりも重いので、重心は手元側に、コルクは真ん中寄りになります。

重心の位置が真ん中寄りだと指揮棒自体が軽くても、実際に振ってみると重く感じますし、手元側ならば、軽く感じることでしょう。手元側に重心があった方が、指揮棒のコントロールはしやすいので、振り回されることはありません。

もし間違った選び方をして指揮棒が重く感じたなら、指揮棒を短く持って振り幅を狭くし、表現を左手で行うのも手です。

指揮棒のおすすめ5選

指揮者とオーケストラ
Photo bytakazart

日本産のメーカーにはコスパが良い、と人気の指揮棒があったり、海外産のメーカーだと最高級の素材を仕様した、カスタム可能な指揮棒があったりと、メーカーによって様々です。ここでは低価格な指揮棒から高級志向の指揮棒まで、色々な種類の指揮棒をご紹介します。

ムラマツ MURAMATSU 指揮棒 タクト K-23

ムラマツ MURAMATSU 指揮棒 タクト K-23

参考価格: 2,592円

出典: Amazon
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楽天

ムラマツタクトで有名な村松商店の指揮棒です。コルクのグリップにシャフトはメープルで出来た、46cmと長めの指揮棒になります。ムラマツの指揮棒は低価格ながらクオリティが高く振りやすい、と非常に人気の指揮棒です。売り切れることも多く、人気の「K-12」などを見かけることがあれば、すぐに購入してしまった方が良いかもしれません。

サイズ長め
グリップコルク
材質メープル

ピックボーイ カーボングラファイト ミュージック バトン・タクト NCS-L

PICKBOY ピックボーイ カーボングラファイト ミュージック バトン・タクト NCS-L

参考価格: 4,860円

出典: Amazon
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楽天

こちらはピックボーイタクトシリーズの指揮棒です。グリップはコルクで長さは34cm、材質はカーボングラファイトなので、軽くキレのある動きが出来る指揮棒になっています。ピックボーイの指揮棒は日本生まれでありながら、世界中にファンがおり実績のある人気の指揮棒です。

サイズやや短め
グリップコルク
材質カーボングラファイト

Sシリーズ ホワイトバーチシャフト

Millard Baton モラード指揮棒 Sシリーズ ホワイトバーチシャフト (355mm (14"), Cocobolo ココロボ)

参考価格: 7,686円

出典: Amazon
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楽天

モラードは指揮棒や指揮棒のケースを専門的に作っている、高級志向の海外メーカーです。指揮棒の素材は最高級のものを使用しており、指揮棒の扱いやすさ・バランスにこだわり、丁寧に製作しています。グリップの素材は様々な種類から選ぶことが出来るので、オーダーメイドとは行かずとも、自分好みの指揮棒が入手可能です。

モラードの指揮棒にはPシリーズとSシリーズがあります。このSシリーズはグリップがPシリーズより大きいため、重心はつけ根の付近です。そのままの木材を使用しているので、商品一つ一つの色や木目が違うのも魅力的。

サイズやや短め
グリップ木材
材質木材

ミュージックバトン ローズウッド+ファイバーグラス製 音楽指揮ハンドル

ミュージックバトン ローズウッド+ファイバーグラス製 音楽指揮ハンドル 重量均一 重心バランス オーケストラ 合唱 交響楽団演奏用

参考価格: 860円

出典: Amazon
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出典: Amazon
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楽天

非常に低価格なこちらの商品は、初心者の方がお試しで購入するのが良いかもしれません。有名なメーカーではありませんが、日本産なので作りも安心です。とりあえず指揮棒が欲しい、という方にオススメの商品です。

長さ短め
グリップ木材
材質グラスファイバー

PICK BOY ( ピックボーイ ) 指揮棒 メイプルシャフト エボニー FT-150EB N

PICK BOY ( ピックボーイ ) 指揮棒 メイプルシャフト エボニー FT-150EB N

参考価格: 1,620円

出典: Amazon
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Amazon1,620円
楽天

こちらは先ほどご紹介した、ピックボーイの指揮棒です。グリップは木材のエボニーを使用しており、硬く重い、頑丈なグリップになっています。材質は木材ですが重心が手元側にあるため、軽く感じ、振りやすい指揮棒です。

カーボングラファイトよりも木材がいい、けど重さは軽い方が好み、という方はこちらの商品をオススメします。

サイズやや短め
グリップ木材
材質メープル

指揮棒のおすすめ5選の比較表

スクロールできます

商品
商品名ムラマツ MURAMATSU 指揮棒 タクト K-23PICKBOY ピックボーイ カーボングラファイト ミュージック バトン・タクト NCS-LMillard Baton モラード指揮棒 Sシリーズ ホワイトバーチシャフト (355mm (14"), Cocobolo ココロボ)ミュージックバトン ローズウッド+ファイバーグラス製 音楽指揮ハンドル 重量均一 重心バランス オーケストラ 合唱 交響楽団演奏用PICK BOY ( ピックボーイ ) 指揮棒 メイプルシャフト エボニー FT-150EB N
価格2,592円4,860円7,686円860円1,620円
サイズ長めやや短めやや短めやや短め
グリップコルクコルク木材木材木材
材質メープルカーボングラファイト木材グラスファイバーメープル
長さ短め
商品リンク
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まとめ

指揮棒を選ぶポイントやオススメの指揮棒をご紹介しましたが、実際に指揮棒を手に取ってみないと分からないことがあります。何本か試して経験を積めば、長さやグリップの素材を見ただけで想像出来る範囲もあるでしょう。

手の馴染みや重心は人それぞれ、長さは編成によって変えるなどの予備知識として、この記事を参考にしていただけたら幸いです。

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