初心者向けユーフォニアムの吹き方と運指表を紹介!

皆さん、ユーフォニアムという楽器をご存知ですか。吹奏楽で使われる、美しい音を奏でる楽器です。運指表はどのようになっているのでしょうか。今回は、これからユーフォニアムを始める方のために、ユーフォニアムの吹き方と運指表をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ユーフォニアムの吹き方
  2. 2.ユーフォニアムの練習方法・コツ
  3. 3.ユーフォニアムの運指表

ユーフォニアムの吹き方

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皆さん、ユーフォニアムという楽器をご存知ですか。なかなか聞き慣れない楽器の名前だと思います。最近では、「響け!ユーフォニアム」という吹奏楽漫画のタイトルにも使われています。

ユーフォニアム(ユーフォニウム)は、チューバのような形をした中低音の音域を持つ金管楽器です。吹奏楽でよく使われ、チューバと一緒にベース音を吹いたり、オブリガートと呼ばれる副旋律を奏でたりと、美味しいパートを担当します。

吹奏楽部に入って、初めて音を聴いたり楽器を見たりする人が多いのではないでしょうか。

今回は、ユーフォニアム初心者方のために、ユーフォニアムの吹き方や運指表をご紹介します。

ユーフォニアムの持ち方

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ユーフォニアムのベル(穴が大きく広がっている部分)は上向きにして構えます。
右手でピストンを持ち、左手でユーフォニアムを包み込むように抱えます。

ユーフォニアムには3本ピストンのものと4本ピストンのものがあります。
3本ピストンの場合は、手前から1番ピストン、2番ピストン、3番ピストンが並んでおり、人差し指を1番ピストン、中指を2番ピストン、薬指を3番ピストンに添えます。

4本ピストンには2種類あります。
4本ピストンが横に並んでいるものは、4番目のピストンに小指を添えます。
4番目のピストンが離れているタイプは、左手の人差し指で操作します。
 

ユーフォニアムの音の出し方

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ユーフォニアムは、ブルブルと唇を震わせた時の唇の振動を楽器に共鳴させて音を出します。
唇を軽く閉じて、にっこり笑った時のように唇を横に引いてみてください。
この時、あごの力は抜いて、歯と歯の間には隙間が空いているようにします。

マウスピースを唇の中心にまっすぐ、軽く当て、息を入れます。マウスピースを強く押し付けないのがコツです。

初めはなかなか音が出ないかもしれませんが、まずは、「ボオン」と音が鳴るポイントを見つけてみましょう。

ユーフォニアムの音の変え方

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ユーフォニウムの音を変える時は、唇の引き方を変えたり、ピストンを使ったります。
唇の引き方を変えると、「ド(B♭)」→(引く)→「ソ(F)」→(緩める)→「ド(B♭)」のように倍音が鳴ります。
ユーフォニアムの音が出たときにどんな高さの音が確かめてみてください。
ユーフォニアムはB♭管と呼ばれ、便宜上「ド」と呼んでいる音の高さは、実際には「シ♭(B♭)」の音になります。

ピストンを使うと管が長くなるため、ピストンを押さない音よりも音が低くなります。

  • 1番ピストン…1音下の音
  • 2番ピストン…半音下の音
  • 3番ピストン…1音半下の音
  • 4番ピストン…2音半下の音
これらを組み合わせて、音の高さを変えていきます。

ユーフォニアムの置き方

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ユーフォニアムを椅子や床に置く時は、ピストンを下にして寝かせて置きます。
立てて置く時は、ベルを下にし、楽器をひっくり返して置きます。

ベルを下にして置いた時は、不安定になってしまうので壁の近くに置いたり、倒れないように気を付けましょう。
倒れると、管が凹んだり、ベルが曲がったりしてしまう原因になります。
また、ベルを下にして置いたとき、ベルが歪んでしまうこともあります。

もちろん、ユーフォニアムを横に寝かせて置いていても、引っ掛けて落としてしまう可能性もあります。
ケースにしまえる時は、ケースにしまった方が安心ですね。

ユーフォニアムの手入れの仕方

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練習後は、楽器の手入れも忘れないようにしましょう。

  1. マウスピースを洗いましょう。洗った後は、ガーゼで水分をふき取ります。マウスピースの管の中も専用のクロス(スワブ)などを通し、水分をふき取りましょう。
  2. 楽器の抜き差し管を外し、中に残っている水分を取り除きましょう。腐食の原因になります。
  3. 抜き差し管には、グリスを塗りましょう。グリスを塗らないと抜き差し管が抜けなくなります。
  4. ピストンにはオイルを差しましょう。
  5. ポリッシングクロスで、楽器の表面に残った指紋や手の油をふき取りましょう。腐食の原因になります。
  6. ピストンや管内の丁寧な掃除も定期的に行いましょう。

ユーフォニアムの練習方法・コツ

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ユーフォニウムの音が出るようになったら、いろいろな曲を吹けるようになりたいですね。
基本的な練習もしていくと、曲を吹きこなすのが楽になります。

まずは音を出す

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「ボオン」と音が鳴るように練習しましょう。
上手く音が鳴らないときは、マウスピースだけで音を鳴らす練習もしてみましょう。

ロングトーン(「ド」B♭)

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音が出るようになったら、音を長く出せるように練習しましょう。
使うのは腹式呼吸です。
おなかに息をためて、おなかがだんだんすぼんでいくように息を出します。
背中側も膨らむように息を吸うと、たくさん息を吸うことができます。

初めは、ド(B♭)の音を「4拍伸ばし4拍で息を吸う」練習をしてみましょう。
速さは♩=60の速さです。
 

ピストン無しで音を変えてみる「ソ」(F)

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ド(B♭)」の音が伸ばせるようになったら、ソ(F)の音を出してみましょう。
ピストンは押しません。
唇を少し引いて、ド(B♭)よりも強く息を出すようにしてみましょう。

音が出たら、♩=60でロングトーンができるように練習してみましょう。

ピストンを使ってドレミファソ

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「ド(B♭)」と「ソ(F)」の音が出るようになったら、ピストンを使って、「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」とロングトーンで吹けるように練習しましょう。
3本ピストンと4本ピストンでは、運指が少し異なります。
運指表でも確認してみてください。

  • 「ド」…ピストン無し
  • 「レ」…(3本ピストン)1番・3番ピストン、(4本ピストン)4番ピストンもしくは1番・3番ピストン
  • 「ミ」…1番・2番ピストン
  • 「ファ」…1番ピストン
  • 「ソ」…ピストン無し
「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」と上に上がっていけたら、今度は「ソ」「ファ」「ミ」「レ」「ド」と下がるロングトーンの練習もしてみましょう。

ロングトーンができたら、「ドレミファソ」と繋げて吹いてみましょう。
「ソファミレド」と下りることや、「ドレミファソファミレド」と繋げる練習もしてみましょう。

ユーフォニアムの運指表

ドレミファソができるようになったら、音域を広げていきましょう。
まずは、「ドレミファソラシド」の音階から。

  • 「ラ」…1番・2番ピストン
  • 「シ」…2番ピストン
  • 「ド」…ピストン無し

「ドレミファソラシド」の音階ができるようになったら、さらに音域を広げていけるといいですね。

運指表を見ると、もう一つ別の指使いをするものがあります。
速いパッセージで指を動かしにくい時に変え指は役に立ちます。

ユーフォニアムには、3本ピストンのものと4本ピストンのものがあります。
4本ピストンは、3本ピストンより指を動かしやすく、速いパッセージがある時に便利です。

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