音楽用語「カデンツ」の意味を解説!

カデンツ(kadenz)とは一体どのようなものなのでしょう?小学校や中学校などで聞いたことがあると思いますが、ピアノで演奏されるお辞儀の音楽(和音)もカデンツのひとつです。ここでは、音楽用語「カデンツ(kadenz)」についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.音楽用語「カデンツ」の意味とは?
  2. 2.和音の機能
  3. 3.カデンツの種類

Subdominant(サブドミナント)とは、開放感、前向きな感じなど聴く人によって様々な感じを与える和音です。
Dominant(ドミナント)ほどではないものの、やや不安定さも感じさせます。

IやV、もしくはV7の和音に進もうとします。

この機能が強く現れるのは、ⅣとⅡの和音です。

Subdominant(サブドミナント)の効果の強い和音
ハ長調の音階上の和音とV7の和音
※赤枠はSubdominant(サブドミナント)の効果の強い和音

カデンツの種類

カデンツには、以下の3種類があります。K1、K2、K3は、それぞれのカデンツの省略形です。
Tonic(トニック)で始まり、Tonic(トニック)で終わります。

  • K1: Tonic → Dominant → Tonic
  • K2: Tonic → Subdominant → Dominant → Tonic
  • K3: Tonic → Subdominant  → Tonic

K1(Tonic → Dominant → Tonic)のカデンツ

K1(Tonic→Dominant→Tonic)のカデンツの一例
K1のカデンツの一例

和音記号で書くと、以下の進行パターンがあります。

  • Ⅰ→Ⅴ7→Ⅰ
  • Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ
  • Ⅰ→Ⅶ→Ⅰ
Ⅰ(主和音)で始まり、Dominant(ドミナント)の和音(V7/V/Ⅶ)の後、Ⅰ(主和音)で終わります。

K2(Tonic → Subdominant → Dominant → Tonic)のカデンツ

K2(Tonic→Subdominant→Dominant→Tonic)のカデンツの一例
K2のカデンツの一例

和音記号で書くと、以下の進行パターンがあります。

  • Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰ
  • Ⅰ→Ⅱ→V7→Ⅰ
など。

Ⅰ(主和音)で始まり、Subdominant(サブドミナント)の和音(Ⅳ/Ⅱ)の後、Dominant(ドミナント)の和音(V7/V/Ⅶ)がきて、Ⅰ(主和音)で終わります。
 

K3(Tonic → Subdominant → Tonic)のカデンツ

K3(Tonic→Subdominant→Tonic)のカデンツの一例
K3のカデンツの一例

和音記号で書くと、以下の進行パターンがあります。

  • Ⅰ→Ⅳ→Ⅰ
  • Ⅰ→Ⅱ→Ⅰ
Ⅰ(主和音)で始まり、Subdominant(サブドミナント)の和音(Ⅳ/Ⅱ)の後、Ⅰ(主和音)で終わります。

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