音楽用語「カデンツ」の意味を解説!
カデンツ(kadenz)とは一体どのようなものなのでしょう?小学校や中学校などで聞いたことがあると思いますが、ピアノで演奏されるお辞儀の音楽(和音)もカデンツのひとつです。ここでは、音楽用語「カデンツ(kadenz)」についてご紹介します。
音楽用語「カデンツ」の意味とは?
カデンツ(kadenz)とは、和音の機能を考慮し、楽曲中の調の中で自然な流れになるよう作られた和音進行のことです。複数の調にまたがって作られるものではなく、同じ調の中で作られます。
なお、楽曲中で転調する際にはカデンツが中断されます。これを不完全カデンツと呼びますが、不完全カデンツについてはここでは割愛します。
和音の機能
和音の機能には、英語で以下のように表現される3種類があります。簡単にご紹介します。
- Tonic(トニック)
- Dominant(ドミナント)
- Subdominant(サブドミナント)
Tonic(トニック)とは
Tonic(トニック)とは、調の主音であり、最も強い安定感、安心感を感じさせる和音です。
どの和音にも自然に進行できます。
この機能が強く現れるのは、ⅠとⅥの和音です。
Dominant(ドミナント)とは
Dominant(ドミナント)とは、不安定な和音で、Ⅰの和音(主和音)へ進もうとします。
この機能が強く現れるのは、Ⅴ7とⅤ、Ⅶの和音です。