楽譜にある「c」の意味と読み方は?縦線が入った「c」も紹介!
楽譜で、「c」や「c」に縦線の入った記号を見たことはありますか?これらは、楽譜の拍子を表示する場所に記譜されています。一体何と読むのでしょう?ここでは、「c」と「c」に縦線の入った記号の意味を、由来とともにご紹介します。
記事の目次
楽譜にある「c」の意味とは?
上の楽譜に書かれた「c」のマークは拍子記号です。
4/4 (4分の4拍子:4分音符を1拍とし、4拍で1小節とする拍子)と同じ拍子です。
読み方は「common time(コモン・タイム)」と読みます。
「c」は一見アルファベットに見えますが、アルファベットではありません。
後述しますが、メンスーラ記号と呼ばれるものです。
「c」に縦線が入った記号は?
上の楽譜に書かれた「c」に縦線が入ったマークも拍子記号です。
2/2(2分の2拍子:2分音符を1拍とし、2拍で1小節とする拍子)と同じ拍子です。
以下のように、複数の読み方があります。
- cut time(カット・タイム)
- cut common time(カット・コモン・タイム)
- alla breve(アラブレーベ)
「c」などの拍子記号の由来
「c」や「c」に縦線の入った拍子記号は、14世紀に使用されていた記譜法によるものです。
当時、拍子はメンスーラ記号を用いて表現されました。
キリスト教の三位一体の考え方によると、「3」は完全な数字で、「2」や「4」は不完全な数字だとされていました。
西洋音楽でも3拍子が完全な拍子で、2拍子や4拍子は不完全な拍子ということで、それぞれの拍子が、メンスーラ記号を用いて以下のように表現されたのです。
- 3拍子は、完全を表す円形「○」
- 4拍子は、不完全(=半円形)を表す「c」
- 2拍子は、半円形を割るように、「c」に縦線を入れた記号