R&B(リズム&ブルース)とはどういうジャンル?わかりやすく解説

「R&B」とはどういうジャンルなのか? 昔からあるようにも思うが、今一度歴史を振り返って見ます。そこから「R&B」とはどういうジャンルとして捉えればよいのかを探ります。また、各年代でのヒット曲を交えながら「R&B」と呼ばれるに至った過程を確認していきます。

記事の目次

  1. 1.「R&B」は「リズム&ブルース」の略称
  2. 2.ヒップホップとの違いは?
  3. 3.R&B名曲

「R&B」は「リズム&ブルース」の略称

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R&Bの特徴

「R&B」とは「リズム&ブルース」の意味になります。このジャンルはジャズ、ブルースからの発展の過程で生まれた黒人音楽です。楽曲の特徴も「ブルース」を基調としたコード進行を使い、そこにビートを効かせたリズムをのせる形で作られた音楽であると。ジャズやブルースもそうですが、主に黒人音楽として発展していきます。

大本は1940年代に「ジャズ」「ブルース」「ゴスペル」と言った種類の音楽が黒人音楽として生まれます。ジャンルとして「R&B」が定義されたのは1947年頃と言われています。また、白人の音楽として、この「R&B」を基軸に「R&R(ロックンロール)」が生まれたとされてます。

1970年頃から黒人音楽の発展形として「ソウル」「ファンク」など様々な種類のジャンルが生まれます。これ以降、80年代に入り従来の「R&B」相当の音楽は「ブラック・コンテンポラリー」と言われるようになります。

90年代には「ラップ」「ヒップホップ」「ハウス」と黒人音楽の種類は増えていきますが、それ以外の従来の黒人音楽は再び「R&B」という呼ばれ方をするようになります。

2000年以降の「R&B」の意味は「ヒップホップ」「ハウス」「ラップ」以外の黒人音楽で「普通に歌ものとして聴ける」黒人音楽という理解をすれば良いと思います。

ヒップホップとの違いは?

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「ヒップホップ」の意味は1970後半に米国のヒスパニック系のエリアから文化として出てきた「ラップ」「ブレイクダンス」「グラフィティ」「DJプレイ」を音楽に取り入れたものを「ヒップホップ」という意味で使っています。

音楽の作り方も変わって来て、テクノロジーの進化に伴い、バンドで演奏はしません。リズムマシンでビートを鳴らし、レコード音源の一部から音源をサンプリングして、使い、サンプリング音源をリズムに合わせて鳴らして、バッキング演奏とします。そこにラップを重ねて、曲として作ってしまいます。

「ヒップホップ」の例としてサンプル曲は次のようなものです。

R&B名曲

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過去に大ヒットした1960〜2010代の名曲の中から、代表される曲を厳選した6曲まとめました。

Sex machine/JAMES BROWN

振り返ると「R&B」と言われる音楽はこの人の曲に全て含まれてしまいます。
1960年後半〜70年にかけての活躍が目覚ましく、後に「ファンクの帝王」と言われるようになります。また、「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」の7位にランクインしています。

黒人音楽のルーツ、現代の「R&B」のルーツはここから始まったと言っても過言ではないです。プリンスを始め、日本のアーティスト、多くのミュージシャンが影響を受けています。

今、聴いても、全く古くないから恐ろしいです。

Stevie Wonder / Higher Ground

盲目のソウル・シンガー「スティービー・ワンダー」です。現在も活動していますが、元々は「R&B」に分類されるアーティストです。70年代に主に活躍し、「ソウル」というジャンルは彼が築いてきた部分もあります。

70年代の彼の出現で「ブラック・ミュージック」に新たな潮流が生まれます。
名曲も多すぎて、紹介しきれず、「R&B」テイストが色濃い、この曲を選びました。

I Would Die For U/ Prince

マイケル・ジャクソンが「キング・オブ・ポップス」なら、80年代のブラック・ミュージックの代表はプリンスであると言えます。

彼はジェームス・ブラウンからの流れを引き継ぎ、80年代に登場する、シンセサイザー、ドラム・マシンを自由自在に操り、「80年のR&Bとは?」に答えを出した男です。

80年代の「ジェームス・ブラウン」と言えば「プリンス」です。自叙伝映画「パープル・レイン」のワンシーンの曲です。0:57からお聞き下さい。

 

Groove Me / Guy

80年代後半〜90年に活躍した「GUY」です。3人組のグループです。曲の殆どはキーボードを弾いている「テディー・ライリー」です。この「テディー・ライリー」が90年にブームとなる「ニュー・ジャック・スウィング」の生みの親です。

それまでの「R&B」とは考え方を変え、16ビートなのですが、跳ねた16ビートでスウィングさせ、ややジャズのコードを入れた独特の曲のコード感を産み出します。「R&B」に新たな種類が追加された瞬間です。

このスタイルは暫くは真似が出来ず、新たな「R&B」の時代を気づいていきました。

Love Shoulda Brought You Home / Toni Braxton

90年代にはもう一人、大物プロデューサーが存在します。それが「Babyface」です。日本で言えば小室哲哉に相当します。彼がプロデュースするアーチストがアチコチにいて、やや「大人のブラック・ミュージック」がこの頃に流行りはじめました。

その「Babyface」の秘蔵っ子としてデビューしたのが「トニー・ブラキストン」です。

Yeah! / Usher

2010年代の「R&B」の正統派スーパースターは「アッシャー」だと思います。
デビューは1990年後半にデビューします。先の偉人「Babyface」「テディー・ライリー」のプロデュースの元にデビューを飾ります。

その後の2000〜2010年のブラック・ミュージックの変化にも巧みに対応し、「R&B」を牽引してきたアーティストです。元々は歌ものが得意なボーカリストですが、時代に合わせ、ラップ、ヒップホップ、ダンスと吸収して来た、スーパースターと言えます。

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