一目でわかるよう音階・調を一覧でまとめてみた!
音階について漠然とした知識はあるけど、もう少しきちんと知りたい、という方は多いと思います。
その仕組みをしっかり勉強しやすいよう一覧の図などを交え解説します。
音階は、如何なるプロセスでできてくるか?どんな種類があるのか?一覧を照らし合わせつつ読んで下さい。
音階とは
長音階
長音階は、両端の音を含め、8つの音でできています。
明るい響きがする音階です。
英語では「メジャースケール」と言います。
長音階の仕組みを図のハ長調(ドからはじまる長音階)
音階構成音はⅠ Ⅱ Ⅲ…と書き「第一音、第二音…」と呼びます。
Ⅰは「主音」という、最も大事な役割を担います。
全音と半音から見る並びの仕組みは
全 全 半 全 全 全 半 です
間に半音が2箇所ありますが、特にⅦは「導音」といい、
仕組みを知ると、色々な音から長音階が作れます
短音階
短音階も矢張り8つの音でできており、長音階に比べ、
英語では「マイナスケール」と言います
長音階は一種類ですが短音階は三種類あります。
短音階の種類一覧
上に、ラから始まる短音階(イ短調)3種一覧を書きました。
①は自然(的)短音階です。
全 半 全 全 全 半 全のならびでできています
②は和声(的)短音階です。
自然短音階のままだとⅦ⇒Ⅰが全音で、導音の役割(
そのため臨時記号をつけⅦを半音上げます。
こうなると、この2音の連結感は強いですが、Ⅵ⇒Ⅶ⇒Ⅰ(ファ⇒
また、音階上の和声(ダイアトニックコード)
➂は、旋律的短音階です。
②の、浮いた感じになるⅥ⇒Ⅶ⇒Ⅰを滑らかにする為、Ⅵのみならず、Ⅵ
ファ#⇒ソ#⇒ラと、流れが滑らかになりましたね。
下りのときは、自然短音階と同一です。
メロディ(旋律)の流れを整える音階なので、この名で呼ばれます。
調とは
調の音名表記一覧
調の主音名を記す際、表記種類がいくつかあります。
●ドイツ語
C D E F G A H C
(読み方)
ツェー デー エー エフ ゲー アー ハー ツェ ー
●英語
C D E F G A B C
☆ドイツ語と英語は「シ」の音の表記が異なります
●日本語
ハ ニ ホ へ ト イ ロ ハ
♯がつく場合は
●ドイツ語 Cis Fisなどisを付加
●英語 C♯ F♯とそのまま書く
●日本語 嬰ハ 嬰へなど嬰を付加
♭がつく場合
●ドイツ語 Des Asなど、es やsを付加
●英語 D♭ A♭など、そのまま書く
●日本語 変ニ 変イなど、変を付加
長調
前述の長音階で出来た音階です。
全 全 半 全 全 全 半 の並びでしたね。
主音名をはじめに付けます。
表記例
●ドイツ語 Cdur
●英語 Cメジャー(キー)
●日本語 ハ長調
短調
前述の短音階で出来た音階です
三種の短音階どれも「短調」「マイナースケール」などと表現しますが、
自然短音階は、全 半 全 全 全 半 全の並びでしたね。
調号以外の変化音は、臨時記号で表します。
表記例
●ドイツ語 g moll ドイツ語の短調は音名を小文字表記にします。
●英語 Gマイナー(キー)
●日本語 ト短調
音階の調号
ドから長音階を順に作ると、#♭を使わなくても「全 全 半 全 全 全 半音」になります。
ところが、下図のように、色々な音から音階を作る際、#や♭
図の音階(スケール)のト長調は、ファ#、ヘ長調はシ♭
そこで、仕組みに則った#や♭を決まりとして、
平行調
同じ調号の長音階と自然単音階の構成音は、
これを「平行調」
長音階主音の6つ上(3つ下)は平行調の短音階の主音。
短音階の主音の3つ上(6つ下)調の長音階の主音。
という関係です。
例
ト長調とホ短調(調号♯1つ) ヘ長調とニ短調(調号♭1つ)
各調の調号と主音をまとめた一覧
一覧の仕組みを解説
下図に平行調同士の調号と開始音をまとめました。
調号が#系の場合
長調は、主音が「ソ レ ラ ミ〜」、短調は「ミ ラ レ ソ~」と5つずつ進むにのに伴い、#の調号は「ファ ド ソ レ ~」と5つおきにに増えていきます。
調号♭系の場合
長調は、主音が「ファ シ♭ミ♭〜ラ♭~」、短調は「レ ソ ド ファ~」と4つずつ進むにのに伴い、♭の調号は「シ ミ ラ レ〜」と4つおきにに増えていきます。