音楽用語「polyrythm(ポリリズム)」の意味を解説!
音楽用語『ポリリズム』の意味を解説していきます。有名なアーティストの楽曲の代表曲のタイトルにもあるので、名前は聞いたことがある人も多いでしょう。しかし、その意味はあまり知られていないかも知れませんね。今回は『ポリリズム』の意味を見ていきましょう。
音楽用語「polyrythm(ポリリズム))」の意味とは?
音楽用語の『ポリリズム』という言葉をご存知ですか?人気ユニット『Perfume』の楽曲のタイトルで聞いたことがある人も多いはずです。
でも実際にどういう意味の用語なのかまでは、あまり知られていないかも知れませんね。
『ポリリズム』の『ポリ』は複数のとか、多数のという意味があります。つまり、複数のリズムが重なりながら進行しているリズムのことです。
Pefumeの楽曲のように、ポリリズムは実際にたくさんの楽曲の中で効果的に使われています。
有名なものでは、ホルストの作曲した組曲『惑星』第4曲『木星』です。『惑星』の中でも最も知られている部分で、平原綾香さんのデビュー曲『Jupiter』でもお馴染みです。
組曲『木星』第4曲『惑星』/ホルスト
初めの部分で、ヴァイオリンが16分音符3つが組みになるリズムを刻んでいますが、ホルンによるメロディーは4分音符を1拍とする2拍子で進んでいきます。
これにより微妙なズレが生まれ、そのズレが何故か心地良く感じます。これがポリリズムというものです。
ポリリズム/Perfume
この楽曲の中では、曲中に歌メロが5/8拍子に、ピコピコしたシンセのリズムが3/8拍子に、そしてベースラインが3/16拍子にと複雑に絡み合うところがあります。
『ポリリズムポリリズム〜』となるところなんかは、ズレる気持ち良さが1番わかりやすいかも知れません。
ベースラインだけずーっと追ってみたり、ベースとリズムの絡み方、そこに歌メロがどのように乗っかっているかなんかに着目して聴いてみても色々な発見がある楽曲です。
こちらの動画では、Perfumeの名曲で『ポリリズム』を、ドラマーの視点からわかりやすく解説してくださっています。
ポリリズムの例
上はポリリズムの分かりやすい例です。リズムの異なる旋律が同時に演奏されることによって、独特なリズムやグルーヴが生まれています。
この手法はアフリカなど世界各地の民俗音楽にも古くから使われていて、複雑なリズムが絡み合いながらも、素晴らしいグルーヴを生み出しています。
ポリリズムについてのまとめ
音楽用語『ポリリズム』について、解説してきました。
様々なリズムがそれぞれを活かしながら、調和して美しい世界を作っていくさまには、感じるところがたくさんあります。
それはまるで、様々な人種や国籍を持った人間同士、動物、自然がそれぞれのリズムを持ちながらも、お互いをリスペクトしあい、同じ地球で共存していくべきであることを私たちに教えてくれているようです。