音楽の「ダイナミクス」の意味とは?具体例も紹介!
音楽の「ダイナミクス」の意味とは?
クラシックからジャズ、ポップスやロックに至るまで様々な音楽において「ダイナミクス」というワードを耳にする方も多いと思います。言葉の響きや使用される場面において何となくの意味は分かっても、はっきりとは分からない・・・そんな方に音楽における「ダイナミクス」を分かりやすく説明したいと思います。
ダイナミクスのある音楽の例
「ダイナミクス」とは簡単に言うと曲中において強弱をつけることです。楽器演奏、ヴォーカルの歌唱法においても共通の事柄であり、曲自体での感情表現や抑揚を持たせることのできる音楽手法です。
幅広い世代で多くの方が一度は耳にしたことがあるロックの名曲を「ダイナミクス」に注意して聴いてみましょう。
Nirvana「Smells Like Teen Spirit」です。ギターのイントロから始まりすぐに激しめの演奏となりその後Aメロにかけて抑えた演奏となります。ヴォーカルが入りAメロ~Bメロは比較的抑えた演奏、サビからはそれまで抑えていた衝動を爆発させるかのような激しい演奏でそれからは抑えめ、激しめの繰り返しです。
では、パートごとや小節ごとに強弱の変化を付ければ良いのかというと、そんな単純な話ではないんです。曲として演奏する際は楽器ごとの強弱のバランスも重要ですし、なおかつテンポ感はしっかり維持しなければいけません。ヴォーカルにおいては歌詞の意味合いも考えて演奏の強弱に合わせて抑揚をつけなければメッセージ性や感情をうまく表現できなかったりします。