音楽の「発想記号」とは?どのような記号がある?

五線譜を眺めていると単語が書かれている事はありませんか?楽譜の中で単語で書かれているものを標語と呼びます。テンポを表す速度記号、強弱を表す強弱記号、楽曲の表情等を表す発想記号等多岐に渡ります。今回は特に抽象的な標語である発想記号について紹介します

記事の目次

  1. 1.音楽の発想記号とは?
  2. 2.発想記号の意義
  3. 3.発想記号の例
  4. 4.発想記号の覚え方

音楽の発想記号とは?

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五線譜には音符や五線等の様々な情報が書かれています。その中で単語として表現されるものを標語と呼びます。標語も種類があり、

・テンポを表す速度記号

・強弱を表す強弱記号

そして今回紹介するのか
・作曲者の意図や演奏者の心づもり、考え方等を表現する発想記号です。

 

発想記号の意義

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発想記号が重宝されるのは皆で楽曲を合わせる時でしょう。感情とは人により微妙に異なりはするものの、1つの指標にはなりますね。

もう1つ役に立つのは、DTM等の打ち込みの時です。音楽ソフトDoricoでは発想記号を五線譜に打ち込む事で、あたかも人間が演奏しているような表現が可能になります。

逆に言うとある程度発想記号を覚えておく必要が出てきます。

発想記号の例

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発想記号自体はとにかく数が多く、作曲者の感情がそのまま単語として書き出されるケースもあります。数が多く珍しいものもある為、全てを覚える事は現実的ではありません。

一般的に使われるものを紹介しましょう。

agitato  アジタート 激動、興奮

amabile  アマービレ  優しい

appassionato  アパッショナート  熱情的 感情的

cantabile カンタビレ 表情をこめる

comodo コモド 気軽に、ほどよく

con brio  コン・ブリオ  生き生きと

con moto コン・モート 動きをつける

con spirito − コン・スピーリト  活気をつける

delicato デリカート 繊細な

dolce ドルチェ 柔らかい、優しい

dramatic ドラマティック 迫力がある

elegante  エレガンテ 優雅や

energico エネルジコ 力強い、エネルギッシュ

fantastico ファンタスティコ  幻想的

galante ガランテ 優雅な

giocoso ジョコーソ 陽気に

grazioso グラツィオーソ 優雅

maestoso  マエストーソ  威厳に満た、荘厳な、堂々とした

misterioso ミステリオーソ 神秘的

pastorale パストラーレ 牧歌的

risoluto リゾルート 決然と

sensibile センシービレ 敏感な

sentimentale センティメンターレ 感傷的な

serioso セリオーソ 厳粛な、荘重な

spianato スピアナート 安らかな

spiritoso スピリトーソ 元気な

tranquillo トランクイッロ 穏やかに、心安らかな

等が挙げられます。

 

発想記号の覚え方

初見では速度記号や強弱記号との違いが分からない事も多く、標語の意味を覚えるのは大変です。

覚え方としてはこちらの動画のように、言葉のニュアンスを声に出すなどが良いでしょう。

沢山の音楽に触れて、発想記号を覚えるのも良いですね。こちらの楽曲では情熱的、激しい等の意味であるアジタード agitatoが使われています。

楽曲を聴きつつ、ニュアンスを覚えていきましょう。

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