音楽用語「attacca(アタッカ)」の意味を解説!
attacca(アタッカ)とは、どのような意味の音楽用語なのでしょう。取りつける、くっつけるという意味のイタリア語「attach」が語源です。ここでは、音楽用語「attacca(アタッカ)」について、組曲「展覧会の絵」を例にご紹介します。
音楽用語「attacca(アタッカ)」の意味とは?
attacca(アタッカ)とは、クラシック音楽で使われる音楽用語です。
イタリア語で「楽章と楽章の間を切れ間なく演奏する」ことを意味します。
通常は、ある楽章が終わってから次の楽章まで、ひと呼吸おいてから始めることが多いのですが、attacca(アタッカ)では、そのようなことはせず、続けて演奏します。
このようにすることで、楽章単位で音楽をまとめるのではなく、楽章を超えて、前の楽章で緊張感を持続させたまま(問いかけ)、後の楽章で緩める(答えを出す)ということになり、2つの楽章は音楽的な結びつきの強いものになります。
ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」では、attacca(アタッカ)で演奏される曲があります。一例として、「バーバヤーガの小屋」と「キエフの大きな門」を聴いてみてください。
この動画の3:43のところで、ひと呼吸おかずに「バーバヤーガの小屋」から「キエフの大きな門」が演奏されています。
「バーバヤーガの小屋」の迫力と緊張感を持続させたまま、「キエフの大きな門」に移ったのがおわかりいただけるでしょうか。「キエフの大きな門」が、「展覧会の絵」の締めくくりであり、壮大で、より一層貫禄を感じさせる音楽として聴こえてきませんか。