音楽用語「latin」の意味を解説!
音楽用語としてのlatin(ラテン)といえば、「マンボ No.5」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。陽気でもあり、情熱的でもある、そんな音楽を想像しますよね。ここでは、音楽用語「latin」について歴史と種類をご紹介します。
記事の目次
音楽用語「latin」の意味とは?
音楽用語としてのlatinといえば、ラテンアメリカの音楽(Latin American Music)のことを指します。
ラテンアメリカとは、南北アメリカ大陸のうち、アメリカやカナダを除く、メキシコ以南のスペイン語圏と、ポルトガル語を公用語とするブラジル、またハイチなどフランス語圏の国や地域の総称です。
ラテン音楽の歴史
ラテン音楽の発祥は、1492年のコロンブスのアメリカ大陸の発見から大航海時代、三角貿易にまで遡ります。
当時、多くのアフリカの原住民、主に西アフリカ地域の人々が、ヨーロッパの人々により、植民地である南北アメリカ大陸・カリブ海諸島に労働力として連れて来られました。それに伴い、中南米諸国にアフリカ原住民の文化や音楽が伝わったのです。
先住民インディオの音楽、移民してきたヨーロッパの音楽、アフリカの音楽が影響し合い、地域や時代ごとに、それぞれの特徴をもった音楽が発展していきました。
近年は、ジャズやロックなどのジャンルの音楽とも交流があり、ラテン音楽は中南米諸国やカリブ海地域だけでなく、世界中で広まり、親しまれています。
ラテン音楽の種類
ラテン音楽は、上述のとおり、先住民インディオの音楽、ヨーロッパの音楽、アフリカの音楽が影響し合ってできた音楽です。そのジャンルとしては、伝統音楽もしくは伝統音楽に根ざしたポピュラーミュージックに該当し、音楽とダンスが一体化(共存)しているのが大きな特徴です。
ここでは、数あるラテン音楽のダンスの中から、地域ごとに発展したダンスを一部ご紹介します。
地域 | ダンス |
メキシコなどの中米 | マリアッチ、ボレロ、… |
キューバなどのカリブ系 | ルンバ、サルサ、… |
コロンビア、ベネズエラ | クンビア、バジェナート、… |
ペルー、チリなどのアンデス系 | フォルクローレ、ランバダ、… |
ブラジル | サンバ、ボサノヴァ、… |
アルゼンチン、ウルグアイ | タンゴ、ミロンガ、… |
上の動画は「マンボNo.5」ですが、他にも様々な種類のダンスがありますので、youtubeなどで聴いてみるのも面白いですよ。