音楽用語「secco(セッコ)」の意味を解説!
secco(セッコ)についてご存知ですか?直訳すると、英語でのdry(ドライ)と同じく乾いたという意味ですが、音楽用語としてはどのような意味になるのでしょう。ここでは、音楽用語「secco(セッコ)」についてご紹介します。
音楽用語「secco(セッコ)」の意味とは?
secco(セッコ)とは、クラシック音楽で使われる奏法記号です。
イタリア語で、「鋭く音を切って、(打楽器で)振動を止めて」を意味します。
楽譜では、省略形の「sec.」と表記される場合もあります。
次に、secco(セッコ)が使われる音楽用語として
- recitativo secco(レチタティーヴォ・セッコ)
recitativo secco(レチタティーヴォ・セッコ)とは
まず、recitativo(レチタティーヴォ)とは、クラシック音楽の声楽様式のひとつです。
アリアや重唱、合唱の前や合間に、たんたんと話すように歌っている部分のことです。
recitativo secco(レチタティーヴォ・セッコ)とは、オーケストラではなく、チェンバロなどの鍵盤楽器による伴奏の下で語られる、無味乾燥なrecitativo(レチタティーヴォ)のことを指します。
モーツァルト時代のオペラではよく使用されていましたが、その後は時代とともに姿を消しました。現在、recitativo(レチタティーヴォ)といえば、オーケストラの伴奏付きのrecitativo accompagniato(レチタティーヴォ・アッコンパニャート)のことを指します。