音楽用語「divisi(ディビジ)」の意味について解説!
「divisi(ディビジ)」とは、どのような意味かご存知ですか?オーケストラや吹奏楽をしている人にとっては馴染みのある音楽記号ですね。楽譜にはよく省略形の「div.(ディヴ)」が使われます。ここでは、音楽記号「divisi(ディビジ)」の意味をご紹介します。
音楽用語「divisi(ディビジ)」の意味
divisi(ディビジ)とは、クラシック音楽で使われる奏法指示記号の一つです。
イタリア語で「分けて」という意味で、パート譜が2つ以上の声部(和音)で書かれている場合に、パート内でそれぞれの声部に分かれて(多声で)演奏するように指示します。
divisi(ディビジ)の対語として、unison(ユニゾン)がありますが、こちらは多声から1声に戻って演奏するよう指示する際に使われます。
パート内で多声に分かれて演奏することで、より幅の広い音楽になります。
一方、non divisi(ノン ディビジ)とは、分かれずに演奏するよう指示する記号です。
ヴァイオリンなどの和音演奏が可能な楽器では、和音をdivisi(ディビジ)で演奏しないよう、あえてnon divisi(ノン ディビジ)と指示されることがあります。