暗譜が出来るようになる方法・コツとは?
ピアノを習った方なら一度はぶち当たる「暗譜」の壁…。暗譜のコツがわからず苦手、という方も多いですよね。そこでこちらでは暗譜の必要性から解説、暗譜が上達しやすいコツや方法まで、わかりやすくまとめました。暗譜の壁を乗り越えてピアノ演奏を楽しみましょう!
暗譜の意味は?
暗譜、というのは、漢字から想像がつくとおり、「譜面を暗記すること」の意味です。もう少し分かりやすく言うと、楽譜を見ないでピアノなど楽器を演奏することを言います。
有名ピアニストの演奏を見ると譜面台に楽譜が置いてあることはまずありません。また、プロでなくとも、ピアノの発表会などでは暗譜で弾く、ということがほぼ当たり前のこととなっています。
しかしピアノを経験した方の中には、暗譜が苦手だった、という方も多いのではないでしょうか。実際、筆者の周りにも暗譜が苦手で発表会が憂鬱だった、という人もいました。
得意な人もいる反面、憂鬱になるほど苦手な人もいる「暗譜」、そもそも必要なものなのでしょうか?
なぜ暗譜をしなければならないの?
コンクールや受験で暗譜は必須
なぜ暗譜が必要とされるのでしょうか。暗譜することに意味はあるのでしょうか?
一つに、ピアノのコンクールや音大などの受験の際に必ず暗譜が求められる、という理由があります。ですから、小さいころから、ピアノの発表会などですでにそういった訓練をしておく、という必要があるのです。要は慣れ、ということですね。
楽譜をめくる時に演奏が止まってしまう
暗譜が出来ていないと楽譜を譜面台に置くことになるわけですが、いちいちページを自分でめくらなければなりません。その際、演奏が止まってしまうというリスクがあります。
また、楽譜を見ていたつもりでも発表会など緊張した場面では一瞬、自分がどこを見ていたのか、弾いていたのか分からなくなるという現象に陥ることがあります。そういう時に、楽譜に頼っているとどこから弾き始めたらよいかなど迷ってしまい、結果、演奏が中断してしまうこともあります。
暗譜していると自由なスタイルで演奏ができる
暗譜が出来ていると、目線を譜面台に向けていなくてもすみます。鍵盤に集中することができますからミスタッチが減ります。
また、目を瞑って演奏する、情感たっぷりに弾く、ということができるので、そうすると観客の目線で見るとなんだかかっこよく見えるものですよね。
楽譜が置いてあるとカッコ悪い
それから、やはり見栄えの問題もあります。譜面台に楽譜が置いてあり、それをいちいち手でめくっている、という動作は見ていてあまりかっこいいものではありませんよね。
また、楽譜ばかり見ながら弾いている、というのも素人っぽさがでてしまってこれもやはりカッコ悪さに繋がってしまいます。ちゃんと練習してこなかったのかな、という目で見てしまう方もいらっしゃるでしょう。
暗譜、というのは、それが「出来ている」だけで、この人はすごい、という評価にもなります。ですから暗譜をする意味、必要性というのはあるのです。