音楽記号「ピアニッシシモ」の意味を解説!
「ppp」の記号で表現されるピアニッシシモ、強弱記号「p(ピアノ)」が3つも付いていることから、その意味は容易に想像がつくのではないでしょうか。ここでは、音楽記号「ピアニッシシモ」の意味を、ピアニッシシモが使用されているピアノ曲を交えてご紹介します。
音楽用語の「ピアニッシシモ」の意味とは?
ピアニッシシモとは、強弱を表す音楽記号のひとつで、譜面上は「ppp」の記号で表現されます。
イタリア語で「できるだけ弱く(優しく)」という意味です。
pの記号(ピアノ)が3つも付いていることから、ピアノ(p)やピアニッシモ(pp)よりもさらに弱く演奏します。
ピアノでは、「フォルテ(f)」のように強く弾くことよりも、「ピアノ(p)」のように弱く、優しく弾くことの方が難しいのです。
弾き方の一例ですが、腕の重みは肘で支え、手首は少し上げるようにして、鍵盤に腕の重みを乗せないように弾くと、弱く優しい音色になります。また、楽曲の締めくくりを和音で弱く弾く場合には、指をハンコのように固めて鍵盤に乗せ、指先を鍵盤に乗せたまま手をゆっくり手前に下ろすようにすると、和音でも静かで優しい音色になります。
ここで、ラフマニノフの「前奏曲 嬰ハ短調 作品3の2(鐘)」を聴いてみてください。
この曲では、00分22秒からのピアニッシシモが一番わかりやすいと思います。
最初のフォルテッシモで始まる「ラー・ソー・ドー」のテーマの直後、ピアニッシシモで、より弱く演奏されているのがお分かりいただけるでしょうか。急に音色ががらりと変わりましたね。
タッチを変えてみたり、手首の高低を変えてみたりして、ご自身の音をよく聴きながら、理想のピアニッシシモを探ってみてください。