音楽用語「modulation(転調)」の意味を解説!
音楽用語「modulation(転調)」とは、どういった意味の言葉なのかご存じでしたでしょうか?「移調」と混合している人もいますが、ふたつは全く別物です。今回は音楽用語「転調」について既存曲を例に用いながら、簡単に解説します。
音楽用語「modulation(転調)」の意味とは?
転調とは曲中でキー(調)が変わることを意味します。
今回は音楽用語「modulation(転調)」についての解説を簡単にまとめました。
音楽用語「modulation(転調)」をしている曲はこちら
曲中でキー(調)を変えることを「転調」ということは分かりましたが、言葉で言っただけでは分かりづらいですよね。
実際に広く知られている楽曲を例に用いながら解説します。
音楽用語「modulation(転調)」している曲の例①:Story/AI
AIの『Story』はまさに転調の典型的パターンで、3分56秒くらいからCメジャーからDメジャーにキーが変わっているのがわかります。
終盤にキーをあげることで、後半のサビの盛り上がりを演出しているのが分かるでしょうか?
音楽用語「modulation(転調)」している曲の例②:パプリカ/Foorin
『パプリカ』はキーがAメジャーではじまりますが、49秒くらいからはじまるサビでF♯メジャーに転調しています。
キーのAメジャーに対してF♯メジャーは「平行調同主調」と言われており、さりげなく転調する効果を生む手法です。
五度圏というキーの関係性を記した表がありますが、これを見ると分かる通りAメジャーの平行調はF♯マイナーであり、その同主張がFメジャーとなります。
この関係性を踏まえた上で考えられた転調と言えるでしょう。
こういったさりげない転調は違和感がない上に、何回聴いても飽きにくい楽曲に仕上がり、さらに何度も聴きたくなる人が続出します。
音楽用語「転調」と「移調」は違う
時々「転調」と「移調」を混同している人がいますが、ふたつは全く違う意味を持っています。
「移調」は名前の通りキー(調)が移ることを言い、曲中にキーが変わる「転調」とは違って曲全体のキーを変えることを意味する音楽用語です。
「とある曲をカバーしようと思ったけれど、声の高さが合わなくてキーを変えた」という例は「転調」ではなく「移調」した、ということになります。
まとめ
今回は音楽用語「modulation(転調)」の意味を簡単に解説しました。
この記事を参考に転調を学び、作曲や楽曲のアレンジなどの参考にもしてみてくださいね!