ギターを爪で弾くなら爪は切らなきゃだめ?爪の長さやケアについて紹介
ギターを爪で弾く「爪弾き」の奏法を使ったアーティストが最近とても増えていますが「爪弾き」を練習する前に、知っておくべきことがあるようです。まずは必要な知識を得て、一通り道具をそろえておきましょう。今回はギターを爪で弾く際の、爪の長さやケアについて紹介します。
右手(弦を鳴らす方の手)の爪の長さ・ケア
通常ギターで伴奏をする際にはストロークなどはピックで、アルペジオは指で弾くスタイルが一般的です。
特にアコギで弾き語りをしていると、曲中に指弾きとピック弾きの両方の奏法を織り交ぜたくなることがあります。
ピックを素早く置いたり持ったりすることで解決できればよいのですが、早いテンポの曲などは特にブレイクなどを挟まない限り厳しいです。
反対に曲の最初から最後までピックを使わず指だけで弾こうとすると、ストロークの時に力強いサウンドが得られません。
そこで指弾きを「爪弾き」に変え、爪の長さを調整することで問題が解消されます。
「爪弾き」はピックのような芯のあるアルペジオを奏でることも可能な、万能な奏法です。
ただし爪を傷つけることにもなりますので、この奏法をしたい場合は普段からのケアが必要になります。
4つのタイプ別に爪の長さ・ケアについて紹介しましょう。
爪の長さ・ケアのやり方①:ピックで弾く場合
一切爪・指を使わずピックで弾く場合は、そこまで神経質になる必要はないです。
しかしどんなに正しい弾き方をしていても、ミュートを入れたカッティング奏法をする方は特に、人差し指の爪がこすれてしまう場合があります。
すり減って爪が割れないよう、弾く前に短めに切って保護液やマニキュアでコーディングしたり、弾き終わった後は人差し指だけでもケア用のクリームを塗ったりするのがよいでしょう。
爪の長さ・ケアのやり方②:爪だけで弾く場合
爪だけで弾きたい場合は、全部の指の爪を伸ばしましょう。
ストロークはもちろん6本それぞれの弦を弾いた時の音が、全部はっきりした芯のあるものになります。
ただし最も手間がかかり、ケアも面倒です。
爪やすりや爪の表面を保護するコーティング液、ケア用のクリームなどが常に必要になります。
日常生活で、ものを取ったり掴んだりする際に少々不便に感じる方も多いかもしれません。
爪の長さ・ケアのやり方③:爪と指で弾く場合
爪と指の両方を使って弾く人もいます。
柔らかいアルペジオ奏法のサウンドの中でも、低音・中音・高音のどれかを部分的にはっきりさせたいギタリストが主に多くやっている印象です。
親指を伸ばすとベース音がはっきりし、小指に向かうにつれて徐々に高い音が強くなります。
またアルペジオだけでなく爪でストロークをする際に、使う指が人ぞれぞれ違います。
ダウンは人差し指と中指でアップは親指で弾く人が多いですが、人によって違うのでストロークで使用する爪のみを伸ばしている方も多いです。
爪と指の両方を使って弾きたい場合は目的の爪だけ長めに伸ばし、やすりで先を整えてください。
その際のケアは使う爪のみでよいので、全部伸ばすよりも楽です。
爪の長さ・ケアのやり方④:爪とピックで弾く場合
ピックのみでアルペジオをするよりも、ピックと爪の両方でアルペジオをしたほうが無駄な動きを省け、スムーズに演奏できます。
指でもよいのですがサウンドが急に柔らかくなるため、爪を使用したほうがベストです。
カッティング奏法よりもピックでのアルペジオ奏法を多用する方にはおすすめといえるでしょう。
ピックを持つ親指・人差し指以外の爪を伸ばし、やすりで調整してください。
爪でストロークするよりも傷ついたり痛んだりすることがないので、演奏前に保護液を塗るだけでもよいです。