ギターでアドリブを入れて盛り上げたい!アドリブの練習方法についてご紹介!
ギターを弾いている人は何度か壁にぶつかる事があります。その中でも高い壁となっているのが『アドリブ演奏』ではないでしょうか?今回はギターをもっと思いのままに弾けるようになりたい人に向け、アドリブの考え方やその練習法についてまとめてみました。
ギターを練習してもなかなかできないのがアドリブ
ギターを練習していて、ある程度弾けるようになってくると自由なギターソロ、つまり“アドリブ演奏“に挑戦してみたくなります。
”アドリブ演奏“ってどういうものでしょうか?簡単に言ってしまえば、その楽曲のコード進行に合わせた、即興演奏の事です。
あらかじめ決まっているフレーズやメロディーは弾けるけど、「アドリブでメロディアスなソロを弾いて!」と急に言われても、困ってしまうギタリストは結構多いと思います。
今回はそんな一皮剥けたいギタリストに捧げる、アドリブの考え方や、その練習方法をまとめてみました。あなたのギターライフがより楽しいものになれば幸いです。
ギターでアドリブを入れるにもコツがあった?
ギターのアドリブに正解なんてものはありません。聴いていて気持ち良かったり、カッコ良かったりすればそれでOKなのです。
正解がないだけに、いくらでも難しく考える事は出来ますが、ここでは出来るだけ簡単に、早くアドリブを楽しめるようになるためのコツをお伝えしたいと思います。
自由に即興で演奏をする『アドリブ』ですが、実は一定の決まり事の中で、その決まり、つまりはコード進行やキーに沿った演奏をしている場合が殆どです。
元々はジャズの演奏の中から生まれたもので、一般的なジャズの楽曲は、テーマがまずあって、それを2周程した後、各楽器がその楽曲にあったアドリブ演奏を順番にしていきます。
それではここでジャズの名演を聴いていただきましょう。曲の中でアドリブソロの部分出てきますので、それがどういうものなのかを、感じていただければと思います。
モリタート/ソニー・ロリンズ
こちらはジャズの名盤中の名盤『サキソフォン・コロッサス』通称『サキコロ』の中から、これまた名演中の名演として知られる『モリタート』の演奏です。この曲はまたの名を『マック・ザ・ナイフ』といいます。
これぞモダンジャズ!という感じで、テーマ→ロリンズによるサックスソロ→トミー・フラナガンによるピアノソロ→マックス・ローチのドラムとサックスの掛け合い→ダグ・ワトキンスのベースソロ→テーマという展開に、思わず手に汗を握ってしまいます。
ソニー・ロリンズのアドリブ演奏を聴いていると、テーマを元にしてそれを分解→展開→再構築しているような印象を受けます。
つまり、同じコード進行の中でその楽曲に出てきたメロディーをモチーフにして、それを少し崩したりアレンジしながら、そこから新しいメロディーを作っていくというやり方です。
それでは一体どのようにして展開しているのでしょうか?
ギターのアドリブの為に知っておきたいスケールについて
ギターをはじめとした楽器でアドリブを弾くにあたっては、そのスケールというものを理解しておく事が重要になってきます。
アドリブ演奏をするということは、即興で作曲をしていく作業です。なので、常日頃からたくさんの音楽を聴いて、ギターで弾いてみて、たくさんの引き出しを自分の中に作っておく事が大事です。
感覚だけに頼ってしまうと、どうしても自分の中から湧き出てくるフレーズというのは単調になりがちです。ですので、スケールを意識しながら色々なフレーズやそのエッセンスを組み合わせる事で、新しい『あなたのメロディ』が出来てくるのです。
スケールとは?
スケールとは簡単に言えば、そのキーの音階の事です。最も知られている音階の『ドレミファソラシド』は「Cメジャースケール」といいます。
スケールと一口に言ってもドリアンスケール、リディアンスケール、メロディックマイナースケールなど、かなりたくさんのスケールがあり、これを全部覚えないとギターのアドリブは出来ない。なんて思ってしまってはギターを弾きたくなくなってしまいます。
ですので、今回私はロックギターはほぼこれで行けると思っております、『ペンタトニックスケール』というのをご紹介したいと思います。
何よりも楽器は『楽しむ』ものであると考えていますので、まずこのスケールを覚えて、好きな楽曲に合わせてギターを弾いたり、他の楽器やギター同士でセッションを楽しんでみたりしてはいかがでしょうか?
スケールを覚える
まずは、スケールというものを覚えていきましょう。こちらが『ペンタトニックスケール』です。ギター初心者の人は音楽的な理論を覚えるよりも、先にこのスケールを指で覚える事をお薦めします。
このスケールを覚えれば、メジャーキー、マイナーキーのどちらにも対応する事が出来ます。その出発音の違いで、音階が明るい感じになったり、マイナーの響きになったりするのはとても面白いところです。
キーがCのコード進行の曲の場合には、6弦8フレット、もしくは3弦5フレットの音をルートにしたこのスケールでソロを弾けば、音が外れる心配はまずありません。
同じスケールを使って、Amのキーの曲のソロも弾く事が出来ます。その場合、出発点は6弦5フレット、もしくは4弦7フレットとなります。
何となく弾いてみても、それなりに聴こえませんか?先ずは、このスケールを覚えて、色々なキーの楽曲に合わせて弾いてみる事をお勧めします。
https://guitar-styleone.com/guitar-scale-special-learning-method