アコギのサドルの向きはどっちなのか?
アコギのサドルの正しい向きを把握されていますか?弦を交換する際に誤って外れてしまい、どちらが正しい向きなのか困ったことがある方も多いようです。サドルは消耗品なので付け替える時が必ずやってきます。その時のためにも、アコギのサドルの正しい向きを把握しましょう。
アコギのサドルの向きは?
アコースティックギターの弦を固定するブリッジピンの近くに嵌め込まれている、弦を支えている板が「サドル」といいます。
サドルは取り外し可能で、実はいずれ交換しなくてはいけない消耗品です。
ずっと使い続けていると弦の形に削れて来て、状態が悪くなると弦が切れやすくなります。
サドルを交換しようと思って取り外したり、弦を交換する際にたまたま外れてしまったりした時、正しいサドルの向きが分からなくなったことがある人はかなり多いようです。
アコギのサドルは6弦側が弦高の高い方
アコギのサドルは弦が、指板に付いている金属の「フレット」に当たらないように、高くなっている方が6弦側になっています。
1弦から6弦につれて弦は太くなっていくこともあり、太い方の弦は高さがないと弾いている時に「フレット」に擦れてしまうのです。
そのため6弦側が高くなっています。
ちなみに上下の向きは平な面がボディ側、丸い方が弦側です。
アコギ以外の種類のギターのサドルの向きは?
アコギのサドルは弦高が高いほうが6弦側ですが、他の種類のギターはどうなのでしょうか?
アコギ以外のサドルの向き①:レスポール
Gibsonを代表し名器が多い「レスポール」ですが、エレキギターのサドルは基本的に正しい向きはなく、サウンドの好みによって購入時とは違う自分流に取り付けているプレイヤーも多いです。
アコギ以外のサドルの向き②:SG
SGもレスポール同様エレキギターで、特に決まりはないものとされています。
ただしレスポールと比較すると、サドルにある溝の深さ・幅からもともと嵌っていた弦(嵌めるべき弦)が何弦かというのが、よく見るとわかりやすいです。
初心者の方でまずは正確なセッティングで演奏したいという方は、本来の向きでの演奏をおすすめします。
アコギ以外のサドルの向き③:クラシックギター
厳密に言うとクラシックギターもアコースティックギターですが、張ってある弦が金属ではなくナイロン弦の場合、クラシックギター(ガットギター)と呼ばれることが多いです。
クラシックギターのサドルも、6弦側の方が弦高が高くなるように嵌め込みます。
アコギのサドルが2弦部分だけ凹んでる理由
アコギのサドルをよく見ると、2弦の部分だけ凹んでいるのが分かります。
これは弦を押さえることで弦に「張力」が掛かって微妙にズレてしまう、音程(ピッチ)の変化を調整するためのものです。
アコギは「どの弦の何フレットを押さえるか?」で音程が変わります。
最初にチューニングさえしっかりすれば、どこを押さえても音程がズレることはないと思われている方もいるかもしれません。
実はそうではないのです。
実際にチューニングを合わせた状態で、12フレットなどのハイ・ポジション(サウンドホール側のフレットの弦)を押さえると、微妙に音程が高くなることがわかるでしょう。
まとめ
アコギのサドルは6弦側の弦高が高くなるように嵌め込みます。
サドルは消耗品なので、まだ交換した経験がない方もいずれ取り外す時が来るはずです。
この記事の、サドルに関する簡単な知識を事前に身につけておきましょう。