【ギター】ナット幅が違うと弾きやすさが違う!それぞれの特徴についてご紹介
ギターのヘッドとネックの境に嵌められているパーツ「ナット」の幅は、ほんの少し違うだけで弾き心地が全く異なります。またナット幅が広いか狭いかによって、それぞれ利点・欠点が生まれてくるようです。今回はギターのナット幅の違いによる特徴を紹介します。
ナット幅とは
ナットとはギターのヘッドとネックの境にあるパーツのことです。
弦に合わせた溝があり、形は四角い棒状で素材は牛骨・プラスチック・カーボンなどです。
そのナットですが、幅が変わると弾き手にどのような違いを感じさせるのでしょうか?
ナット幅はネックの横幅と同意
ナットの幅はネックの横幅と同じ大きさです。
つまりネックの太さは、ナット幅を測ることである程度把握することができます。
ナット幅が大きければ大きいほど、ネックが太いといえるでしょう。
ナット幅が数ミリ違うだけで感覚が全然違う!
ナット幅が数ミリ違うだけで、実はかなり弾き心地が変わります。
たとえばナット幅44mmのアコースティックギターを弾いた後に44.5mmのギターを握ると、とても太いと感じる人が多いようです。
ちなみにナット幅が42mm以下の狭い(ネックが細い)ものを「ナローネック」といいます。
ナローネックの利点はストロークがしやすく、コードを押さえる際に大きく指を広げなくてもよいところです。
ただし手が大きかったり指が太かったりする人はナローネックだと、弦同士の距離が近くなって、弾きづらいという欠点があります。
ナット幅が45mm以上の太いネックのギターをナローネックと比較すると、誤って別の弦に指が触れてしまう心配はなくなりますが、弦同士の間隔が広いためストロークが少々難しくコードが押さえ辛いです。
ナット幅一覧
エレキギターとアコースティックギターのナット幅の基準は異なり、さらに各モデルによっても違います。
エレキギターのナット幅
アコギに比べてエレキギターはネックが細く、やはりナット幅も狭いです。
通常42mm弱で、太いものでも43mm前後になります。
エレキギターのナット幅(1):テレキャスター/Fender
Fenderテレキャスターのナット幅は標準が41mmと細いものでしたが、現在では42mmと若干太くなっています。
エレキギターのナット幅(2):レスポール/Gibson
Gibsonのギターは一般的にはナット幅43mmですが、レスポールはものによって42mm弱のものがあります。
エレキギターのナット幅(3):SNAPPER-AS/ESP
ESPのギターのナット幅は40mm~46mmと、モデルによってさまざまです。
こちらのSNAPPER-ASは、ナット幅42mmになります。
アコースティックギターのナット幅
エレキギターよりもアコースティックギターの方がナット幅が大きいです。
ちなみにアコギのナット幅は43mm~44mmくらいが丁度良いと言われています。
アコースティックギターのナット幅(1):D-28/Martin
Martinのナット幅は、初期は44.5mmとかなり広めでした。
その後に42.9mmの狭いものが登場し、この2つのサイズが主流となっています。
D-28は44.5mmです。
アコースティックギターのナット幅(2):J-45/Gibson
2019年版のJ-45のナット幅を測ると43.8mmです。
エレキだと広めの印象が強いGibsonのナット幅ですが、1965年~1969年の間に39mm~40mmのナローネックタイプのものが作られています。
アコースティックギターのナット幅(3):FS830/YAMAHA
YAMAHAのFS830は、ナット幅が43mmになります。
コストパフォーマンスがよいアコギとして高い評価を得ており、初心者の方が最初に購入するギターにもおすすめです。
まとめ
ギターのナットの幅が変わると、弾き心地が全く違います。
それぞれの特徴や利点・欠点を把握しながら今一度、自分が持っているギターのナット幅を測ってみましょう。
自分のメインギターのナット幅を知ることで、普段のプレイスタイルを見直す良いきっかけになるかもしれません。