これさえ押さえればギターフレーズは作れる!フレーズ作りのポイントご紹介
ギターを練習してある程度弾ける様になってくると、自分でフレーズを作りたくなってきます。自分でオリジナルのフレーズを作れる様になったら、ギターがより楽しくなってくるでしょう。今回はギターでフレーズを作るための、ポイントをご紹介します。
ギターが上達してきた今、自分でフレーズを作りたい!
ある程度ギターを弾ける様になってきてくると、自分でオリジナルの楽曲を作る事に挑戦してみたくなります。
そんな時、ギターでイントロのリフや、ソロのフレーズを作るにはどうすれば良いのでしょうか?
今回はギターでオリジナルのフレーズの作り方、その考え方をご紹介していきたいと思います。
Satisfaction(ICan’tGetNo)/The RollingStones
有名なギターリフといえば、このローリングスーンズの名曲『サティスファクション』が挙げられますね。イントロから登場するこのフレーズはサビも、そして間奏までもこの骨太な単音リフが引っ張っていきます。
このロックの歴史に残る名リフはどのようにして生まれたのでしょう?
このファズという歪み系のエフェクターがかけられた、エレキギターによる特徴的なフレーズはキース・リチャーズによるものです。
キースによればこのリフはツアー中のモーテルで寝ている時に夢の中で出てきたそうです。キースは起き上がるとすぐにギターを手に取り、夢に出て来たフレーズをテープに取り、再び眠りについたそうです。
キースのように、突然インスピレーションが降りてくるという事もあるでしょう。そういう時もあれば、考えて捻り出すフレーズもあるでしょう。今回は後者のようにリフやフレーズを作っていく考え方について説明していきたいと思います。
ギターのフレーズを自分で作ることは難しいのか?
自分でオリジナルのイントロや、ソロのフレーズを作っていく事は難しいのでしょうか?上にあげたローリングストーンズの『サティスファクション』のリフなどは、あの迫力やノリを出すことは簡単ではありませんが、フレーズ自体は決して難しいものではありません。
キースはチャック・ベリーやブルースのギタリストに多大な影響を受けていて、そういったエッセンスが演奏の端端に感じられます。あのリフなんかはとてもオリジナリティがあり、新鮮なフレーズでありますが、そうした音楽的な下地があるからこそ生まれてきたフレーズであると思うのです。
やはり色々な音楽を聴いて、自分の中にストックを出来るだけたくさん作っておく事が大切です。様々なアーティストのエッセンスを吸収し、自分のフィルターを通して外に出すと、全く新しい別のものが生まれる事があります。
歴史的な名リフもそうやって生まれてきたのかも知れません。フレーズを作る事は難しい事ではないと考えていますが、自分に浮かんでくるそのタイミングを逃さない事が難しいのかも知れません。
ギターのフレーズを作るためのポイントご紹介
エレキギターで、あるいはアコギでイントロやソロのフレーズを考える、その作り方のポイントをご紹介していきたいと思います。まず押さえるべきポイントはその楽曲のコード進行から、その曲のキーを把握する事です。
曲のキーの調べ方について、yukaさんが解説してくださっています。動画の中で言っているように、最初は簡単な曲から耳を鳴らしていく、という事を出来るだけ毎日続ける事が、音感をつける上で大切です。
楽曲のキーが分かったら、次はキーに合わせたスケールで演奏する事が出来る様に練習しましょう。
主要スケール 一覧
主要な5種類のスケールをご紹介いたします。キーがCの場合のものなので、それぞれのキーに合わせてポジションをチェンジして対応する事が出来ます。
スケールをなぞっていけば、音を外さないフレーズを作る事は出来ます。しかしそれだけでは、ただ音を並べているだけになってしまいかねません。
スケールの中にあるルート音に対して、3度や5度などそれぞれの音はどんな風に響いているのか。その響きを意識しながら、度数を意識しながらフレーズを組み立てていくとそれは“作曲”という行為になります。
ジャズギタリストである宇田大志さんによる、スケールの覚え方、使い方の動画はギターソロの作り方のとても良い参考になります。
この動画では“スケール”が先か“フレーズ”が先かについて、宇田先生が語っています。非常に興味深いですね。
先生の話を要約すれば、スケールとはそのコード進行の中で指板上の使える音の事です。そしてフレーズはその使える音を組み合わせて作曲されたものの事を指しています。
色々なアーティストのフレーズを耳でコピーして、自分の中にフレーズをストックしておく。そして身体で覚えた感覚で楽曲に合わせて、フレーズを作っていく。それもフレーズの作り方としては良いのですが、スケールを把握したうえでの方が、より効率が良いやり方という訳ですね。
そのルートに対してこの音は何度でどの様な響きをしているか、そこを意識して毎日演奏していく事がフレーズ作りにとても役立つと言えるでしょう。
ギターフレーズの名演ご紹介
それではギターによる名リフ、名フレーズをご紹介していきたいと思います。文法や難しい言葉、たくさんの専門的知識を持っていても、素晴らしい小説が書ける訳ではないのと同じで、音楽的理論をいくら理解していても、それだけで素晴らしいフレーズが弾ける訳ではありません。
たくさんのミュージシャンの演奏に触れ、その中で何が自分に感動を与えてくれるのか、そのフレーズのどういうところに魅力を感じるのか、いつも心を使って音楽を聴いて、感受性を磨いていく事が大切に思われます。