ギターのストロークが上手くなりたい人は必見!ストローク上達法をわかりやすく徹底解説
ギターにおけるストロークは簡単なようで奥が深いです。
単純にかき鳴らしているように見えて、表情豊かに聞こえたりします。
この記事では、初心者と上級者のストロークの違いに加え、ギターの基本的なストロークの練習方法を解説しています。
ギターの「ストローク」とは…?
ギターにおけるストロークとは、ギターを掻き鳴らす動作のことを意味しています。
1〜6弦全てを弾いても、1〜3弦だけを弾いても同じストロークです。
主に「ダウンストローク」と「アップストローク」の2種類のストロークに分けられます。
2種類のストロークの違いを見ていきましょう。
ギターに力強さを与えるダウンストローク
ダウンストロークとは、6〜1弦に向かってギターを弾く動作を意味しています。
主に表拍の音を担当しています。
ピッキングのアタック音(弾き始めの音)をギターの一番太い弦に持ってくることで、音圧が上がり迫力のある音を鳴らすことができます。
一番わかりやすい例に挙げられるのがブリッジミュートです。
メタルのような激しい曲調の曲でも、オルタネイトピッキングでブリッジミュートするのと、ダウンピッキングのみでブリッジミュートするのでは、迫力とノリの良さにかなりの違いが出ます。
ダウンピッキングをするアーティストの中でも「METALLICA」はとても有名で、ギターをしている人なら一度は挑戦して挫折していることでしょう 笑
心地よい軽やかなギターを演出するアップストローク
アップストロークとは、1〜6弦に向かってギターを弾く動作の意味です。
主に裏拍の音を担当します。
アタック音が細い弦になるので、音圧が小さく、軽やかな聴き心地を演出することができる弾き方です。
表拍にアップストロークを持ってきても、まるで裏拍で弾いているかのような跳ねるノリになるので不思議ですね。
ぜひ試してみてください。
初心者と上級者では音だけでなく見栄えも全然違う!
ストロークは言ってしまえば「普通にギターを弾く動作」という意味にもなるのですが、この基本的な弾き方だけでも初心者と上級者ではかなりの差が出ます。
ストロークの弾き方は「個性」にもつながってくるところなので、ある程度の基礎は身につけておきましょう。
ぎこちない見た目は練習あるのみ
ライブハウスなどで演奏するときに、ぎこちない弾き方はものすごく目立ちます。
初心者と上級者の1番の違いは、ギターを弾くときに指板を見るか見ないかということ。
これができるだけで余裕が生まれ、ストロークや細かい音にまで意識がいくようになります。
早い人で毎日弾いていて3ヶ月、遅い人で半年程である程度慣れますので、挫けず頑張りましょう!
またライブハウスや路上ライブなどで立ってギターを弾く予定がある場合は、練習する際も必ず立って練習するのがオススメです。
弾いているときの手首の角度から、指板の見え方まで全て変わってしまうので、慣れておきましょう!
ストローク一つでギターの音は劇的に変わる
初心者との違いが顕著に出るのは「音」です。
- アクセントのつけ方
- 音の強弱
- ピッキングの正確性
アクセントがない演奏は、ノリが全くなく聞いていて退屈なものになってしまうでしょう。
またコードを弾くといっても、弾かない弦があるコードもあります。
ピッキングの正確性は、アクセントや音の強弱にも影響してくるので、基礎練習は毎日行うようにしましょう。30分ぐらいが目安です。
ストロークの練習方法
ここからは実際にギターを使っての練習方法を見ていきます。
基礎練習は手を温めるだけという感覚で行い、メインは楽曲をコピーするまたは作曲するというのが理想的です。
基礎練習はあくまで基礎!野球の練習なのにずっとランニングしているなんて人はいませんよね?
初心者は特に基礎練習ばっかりやりがちなので注意したいところです!
メトロノームで拍数を意識しながら弾く練習
ギターの基礎練習はメトロノームを必ず使用します。
テンポ100BPM程度の八分音符からオルタネイトピッキングで練習しましょう。
このとき弾くコードはなんでもいいです。
100BPMの八分音符に慣れたら、テンポを上げるのではなく、次は16分音符で弾いてみましょう。
ギターのストロークはこの16分音符が基本となります。
どうしてもリズムとずれてしまう場合は、口ずさみながら弾くか、一度手拍子で音符の位置を把握すると効果的です。
慣れてきたら少しずつテンポを上げて練習していきましょう。
アクセントをつける練習は上級者でも欠かせない
心地良いノリを出すには拍数を意識するだけでなく、アクセントを付けなければいけません。
アクセントはインパクトのある音が出しやすい、ダウンストロークで行います。
100BPMの4拍子ではじめ、4拍子の各頭拍の音だけ少し強く弾いてみましょう。
メトロノームの音が鳴っている拍がアクセントをつける場所になるので、比較的わかりやすいと思います。
このアクセントをうまくつけられるようになると、曲に臨場感が生まれ、ロックでもバラードでも聴き心地の良い演奏ができるようになります。
初心者のうちからアクセントのつけ方に慣れておくと、楽曲のコピーも楽しく行うことができるので、ぜひ基礎練習に取り入れてみてください。
気をつけるポイント
ギターのどの練習にも言えることですが、必ず「メトロノーム」を使用してください。
ただしずっとメトロノームで練習しているとかなりしんどいので、基礎練習のときだけにした方がいいです。
楽曲のコピーをするときは、なるべく楽曲の持つ雰囲気を大切にして、CDやライブ音源と同じような音がなるまで練習しましょう。
コピーを徹底的に行うことがアクセント付けの一番の練習になります。
毎日聴き込んでいるうちに細かい違いが分かってくると思うので、はじめのうちは毎日弾き続けるのが理想的です。
またコピーなどで楽曲に合わせてギターを弾く場合は、ドラムやベースに耳を傾けながら弾くようにしましょう。
ギターを聴きながらギターを弾くなんてことは、バンドをしているとほぼありません。
リズム感も鍛えられるのでぜひ取り入れてみてください。
ストロークの上達は曲の表情付けに不可欠!【まとめ】
ストロークと言っても言葉で伝えるのは、正直なところかなり難しいです。
音楽は雰囲気を感じ取る「感性」の部分なので、上手くなりたいなら感性を磨かなくてはなりません。
そのためにはギターの弾き込みや、既存曲の高音質での聴き込みは不可欠です。
TAB譜などの決まった音を演奏するというよりも、
このフレーズはどんな感じで弾いたら心地良いのか?
この曲のギターの雰囲気はどうやって出しているのか?
よくわからない音が鳴っているけどこの音は何か?
などを意識してギターを弾くようにすると、かなり効率的な練習を行うことができます。
耳を鍛えることでギターの音はどんどん研ぎ澄まされていくので、ギター以外の音にも耳を傾けて音楽を聴いてみてください。