これさえ押さえればギターフレーズは作れる！フレーズ作りのポイントご紹介

ビートルズのアルバム『リボルバー』に収録されているナンバーです。作詞・作曲はジョンで、リードボーカルもジョン。ジョージとポールによるツインギターのリフが本当にかっこいいし、気持ちが良いですね。

2人ともにギターはエピフォンの名器、カジノというギターを使用しているようです。後ろで鳴っているベースもグリングリンいっていて、大きな音で聴くととても迫力があります。

ジョンはこの曲をあまり気に入ってはいないそうですが、ファンの間では非常に人気の高いナンバーです。
 

『オールトゥゲザーアローン』は1975年にリリースされた、ハース・マルティネスのアルバム『ハース・フロム・アース』の一曲目に収録されているナンバーです。

メロウで優しい曲調に、豪華なミュージシャンによる演奏の美しい曲ですが、歌詞はSFの世界の様なUFOとの遭遇を歌っています。

アコギによるソロのフレーズがとても素敵なナンバーです。よく聴くとオクターブ上の音がユニゾンで入っています。

『ガソリンの揺れ方』は1997年にリリースされた、ブランキージェットシティーの6枚目のアルバム『LOVE FLASH FEVER』に収録されているナンバーです。

ブランキージェットシティーは、2000年に解散した日本の伝説的なロックバンドで、ボーカル・ギターのベンジーこと浅井健一のギターは、ロカビリーやロックンロールに影響を受けています。

イントロのリフは今聴いても、鳥肌が立つ程かっこいいいですね。そして、ライブならではの興奮と緊張感が爆発するようなソロのフレーズは、本当に迫力があります。

カシオペアは1979年にデビューし、現在もメンバーを変えながら活動を続ける日本のフュージョン界を牽引するバンドです。

現在では唯一のオリジナルメンバーとなった、ギターでリーダーの野呂一生が書く楽曲はジャズの要素をベースとし、テンションノートや代理コードを多用したコード進行が一つの特徴となっています。

この『朝焼け』はカシオペアの代表的な作品で、多くのミュージシャンに影響を与えたといわれる名曲です。

曲の冒頭から野呂のカッティングが、爽やかな朝のひかりを連想させます。単音のリフも、朝の気持ちの良い空気の中をドライブでもしてるかのような、疾走感を感じさせてくれます。

イントロのギターリフとカッティングはある世代以上なら、誰もが知っている名フレーズではないでしょうか。

井上堯之バンドは『太陽にほえろ』のマカロニ刑事こと萩原健一と沢田研二がツインヴォーカルで在籍していた伝説のバンド、PYGの解散後にヴォーカル以外のメンバーで結成したバンドです。

リーダーの井上堯之の印象的なギタープレイはその後の多くのアーティストに影響を与えています。

スチャダラパーもトラックの中で、この『太陽にほえろのテーマ』をサンプリングして使用していました。
 

『ロビンソン』は1995年にリリースされたスピッツの11枚目のシングルです。162万枚を超えるという、彼らにとって最大のヒット曲となっています。

『ロビンソン』というタイトルは歌詞に登場する事はなく、何を意味しているのかと思っていましたが、何と草野マサムネ氏がタイ旅行で印象的だった『ロビンソン百貨店』という名前からとったと言います。


イントロやサビで繰り返される、三輪テツヤによる非常に印象的なアルペジオのフレーズが、この曲の雰囲気を決定づけています。
 

氣志團は1997年に結成された日本を代表する『ヤンク・ロック』バンドです。木更津で結成されたと言われますが、メンバーに木更津出身者はいません。

イントロや間奏のギターフレーズは、きっと誰もが聴いたことがあるのではないでしょうか。カラオケでもこのギターリフが流れたら、盛り上がること間違いなしです。

コミックバンドに見られがちですが、というかコミックバンドは大概素晴らしいテクニックを持っていますが、彼らも例外ではありません。

God knows…はアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』に使用された劇中歌で、歌は涼宮ハルヒ役の声優、平野綾が担当しています。

ギターを担当しているのは、椎名林檎や矢井田瞳のバックバンドなどで活躍する西川進です。ギブソンの赤いSGが彼のトレードマークです。教則本を出していたり、ギタースクールを開催するなど精力的に活動している彼は、『西川進スケール』なる独自のスケールを広めようとしているそうですが、なかなか広まらないようです。
 

『タッチ』は1985年にリリースされた、岩崎良美の20枚目のシングルです。テレビアニメ『タッチ』のオープニングテーマとしてとても有名な楽曲ですよね。

音楽にそれ程興味ない人でも思わず口ずさむギターリフの代表格ではないでしょうか。
 

アラバマ・シェイクスは2009年に結成されたアメリカのバンドで、2012年にリリースされたこの『Hold on』は翌年のグラミー賞最優秀新人賞にノミネートされています。

ボーカル・ギターのブリタニー・ハワードの力強い演奏ははジャニス・ジョップリンと比較されるほどで、この楽曲でも彼女の素晴らしいパフォーマンスが見られます。

そして彼女の歌に負けないくらい、リードギターのヒース・フォッグの演奏もこの楽曲を魅力的に彩っています。冒頭から単音の味のあるリフを繋げ、サビで爆発するブリタニーの歌を、ヒースのギターフレーズが盛り上げています。素晴らしい！ほんとに素晴らしい演奏です。
 

ギターのフレーズの作り方、その考え方についてご紹介してきました。ここに紹介し切れなかった名フレーズ、名リフはたくさんあります。

私たちは今、困難な時代に生きています。歌や夢や愛だけでは生きてはいけないかも知れません。しかし、胸の中に素敵なフレーズが鳴っていれば、君の知らないメロディー、聴いたことのないヒット曲のフレーズが心の中に在れば、それだけでラッキーです。生まれてきた甲斐があったというものです。


自分でギターフレーズを作りたいと考えている人は、自分の心が震えるような素敵な曲をたくさん聴いてください。それがあなたの栄養となり、やがて花が咲く時がきます。