【X JAPAN】『紅』なしでは語れないX JAPANのすごさとは。曲についても徹底考察

X JAPANの『紅』は30年以上たった今でも名曲として世代を越えて人気です。しかし『紅』の歌詞をちゃんと見たことはありますか?
こちらではX JAPANの『紅』を歌詞を徹底考察。『紅』が世代や時代を越え、今でも愛される理由に迫ります!

記事の目次

  1. 1.音楽史に一つの伝説を生んだX JAPAN
  2. 2.『紅』はアルバム「BLUE BLOOD」に収録
  3. 3.X JAPANにとって外すことのできない名曲の一つ『紅』
  4. 4.『紅』の歌詞に込められた想いを徹底考察
  5. 5.『紅』の歌詞はYOSHIKIの父親へ向けたもの?
  6. 6.『紅』はギターキッズ達もこぞってコピーに励む曲となった
  7. 7.『紅』は歌詞も含め時代や世代を越えて愛される名曲に
  8. 8.X JAPANの名曲『紅』歌詞考察まとめ
紅 歌詞クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

『紅』はもはやX JAPANにとって欠かせない曲の1つとなっています。ほとんどのライブで演奏されていますし、この曲は1992年、NHK紅白歌合戦出場時にも歌われました。

まさに、X JAPANといえば『紅』、代表曲の一つ、といって過言ではありませんし、曲が発表された当時生まれていなかった、という方も、『紅』は知っている、という方も多いでしょう。まさに時代、そして世代を超えた名曲であると言えると思います。

その『紅』ですが、ファンであればもちろん歌詞を覚え、ライブとなれば一緒に歌う、という方も多いと思いますが、そうでない方はどうでしょうか。意外と、『紅』の歌詞をちゃんと見たことがなかった、どういう意味なのか、何を歌ったのか知らない、という方もいらっしゃるかもしれません。

ここからは、『紅』の歌詞を読み解き、意味を考えてみたいと思います。

『紅』の歌詞に込められた想いを徹底考察

英語部分の歌詞の和訳

I could not look back,you’d gone away from me
I felt my heart ache
I was afraid of following you
When I had looked at the shadows on the wall
I started running into the night to find the truth in me

まずは導入部分のこの英語の和訳、そして意味をみていきましょう。

「あなたが俺のもとから去っていくというのに、俺は振り返ることができなかった
自分の心が傷ついているのがわかる
俺はあなたの後を追うのが怖かった
壁に影が映るのが見えるようになって
俺は、俺自身の内にある真実を知りたくて夜の中走り出した」

この、「I」と「you」が一体誰なのか、それはのちほど考察するとして、この英語部分はそれほど難しいものではないと思います。
単語も難しくないですし文法も至って普通ですね。

夜の中走り出した、という部分は後に出てくる日本語歌詞とリンクしています。つまりこの部分はきちんと、本編に繋がっていく導入として機能しています。

日本語部分歌詞考察

紅 歌詞クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

それでは、日本語歌詞(ところどころ英語が混じりますが)を考察していきましょう。

嵐吹くこの街がお前を抱く
吹き抜ける風にさえ目を閉じる

お前は走りだす何かに追われるよう
俺が見えないのか すぐそばにいるのに

おそらくここで歌われる「お前」とは、上の英語歌詞の「I」ではないかと推測します。
つまり、夜の中走り出した自分を、客観的に見つめる誰かからの視点でこの歌は歌われているのではないか、と解釈できます。

「嵐」とは、様々な困難や苦しいことなど、人生の中で辛い部分のことかと思います。
吹き抜ける風「にさえ」と言っているところから、この風は嵐の風ではなく、単なる「風」のことで、ちょっとした風にすら目を閉じてしまう、つまり、ちょっとしたことでも辛いと感じるようになってしまう、ということでしょうか。
これまで受けてきた苦痛があまりにひどくて、ちょっとしたことにでも怯えてしまう、そんな様かもしれません。

そんな状況に耐え切れず走りだしてしまう自分。
「俺」とは自分を見守るなにか、のことだと思いますが、それについてもまた、後程考察していきたいと思います。

人波に消えて行く記憶の吐息
愛のない一人舞台 もう耐えきれない

All of you in my memory is still shining in my heart
すれ違う心は溢れる涙に濡れ

受けていた辛いことはもしかしたら恋人と別れたことなのかもしれません。
自分を愛してくれていた人を失ったことを「愛のない一人舞台」と形容しているのでしょうか。

「All of you in my memory is still shining in my heart」の部分は和訳すると、「あなたとの全ての思い出は今でも俺の心の中で輝いている」となります。
人波に消えてゆく記憶の吐息、と歌いながらも、まだその人との思い出は自分の中でははっきりと光を放って残っているのです。
しかし、だからこそ余計に切ないですよね。愛のない一人舞台に置き去りにされてもなお、忘れられない大切な人との記憶。

紅に染まったこの俺を慰める奴はもういない
もう二度と届かないこの思い
閉ざされた愛に向かい
叫びつづける

ここからがサビになります。

「闇に染まる」「黒に染めろ」といった歌詞はよく見かけますが、「紅に染まる」というのはあまり聞かないフレーズですよね。この「紅」はどういう意味なのか、何を表すのでしょうか。

筆者は傷ついて血を流す心、のことではないか、と解釈しましたが、このあたりは解釈は人によってさまざまで、YOSHIKIの「死」への憧れが「血の色」として表れたのでは、など、どれも「なるほど!」と思えるものが多いです。みなさんならではの「紅」を考えてみてもいいですよね。

愛した人は去ってしまったので自分の想いはもう届かない、ただ虚空に向かって叫ぶことしかできない、というなんとも、胸が張り裂けそうな、辛く切ない歌詞です。

『紅』はこのあと、また同じ歌詞の繰り返しになります。曲の長さはそこそこありますが、歌詞としては難しくはないので、覚えてカラオケで歌う、というのもありでしょう。

『紅』の歌詞はYOSHIKIの父親へ向けたもの?

紅 歌詞
Photo by Serwan Melk

『紅』の歌詞は、YOSHIKIが父親に向けての想いをつづったもの、とも言われています。

YOSHIKIは音楽一家の元に育ちました。父はプロのタップダンサー、母は三味線を嗜んでおり、彼自身は4歳の時に父にピアノを買ってもらい、クラシックピアノを習い始めました。また、父の影響でクラシック音楽を好み、自分のお小遣いでレコードを買っていたりもしていたそうです。また、9歳のころより作曲もしていました。

しかし彼の父は彼が10歳になった年に自殺をしています。原因などは詳細は分かりません。でも、まだ10歳と幼い頃に父を自殺で亡くしたことは、YOSHIKIの心に大きな傷あとを残したのではないかと思います。

音楽に触れるようになったのも、他ならぬ父親の影響はかなり大きかったと予想もできますよね。

そしてこの『紅』の歌詞に、幼い頃亡くした父親のことを当てはめると、非常にしっくりきてしまう、というのも確かなのです。

例えば導入の英語歌詞の部分、去っていくあなた、とは父親のことではないでしょうか。そして去っていくあなたを怖くて追っていけなかった、というのもそれはそうだろう、と深く頷いてしまいます。「真実を知りたくて」は、父親がなぜ自殺をしなければならなかったか、理由を知りたい、ということではないでしょうか。

そして日本語の歌詞に入ると、俺とお前の立場が逆転します。つまり、俺は父親、お前が「自分」です。「俺が見えないのか、すぐそばにいるのに」も、死んでしまっているから見えない、と考えるとしっくりきてしまいます。

サビの部分は、自分の叫び、とも父親の叫び、ともどちらとも受け取れますよね。自分が父親を愛していたという思いはもう届かない、という解釈と、息子を愛していたという父親の叫びは届かない、とも。

父親の自殺、という耐えがたい経験をYOSHIKIは幼い頃に経験しました。そのときの気持ちを浄化させるためにこの曲を書いたのではないか、と考えると、『紅』の歌詞はストンとあるべきところに収まる気がします。

しかし父親のことを思って作った、とはYOSHIKI本人の口からは語られてはいません。あくまでこれは「解釈の一つ」としてとらえていただければと思います。

 

『紅』はギターキッズ達もこぞってコピーに励む曲となった

次のページ

『紅』は歌詞も含め時代や世代を越えて愛される名曲に

関連記事

Article Ranking