RADWIMPS『セプテンバーさん』を読み解く。曲に隠された野田洋次郎の想いとは?

RADWIMPSの楽曲の中でも長く愛される続けている名曲である『セプテンバーさん』。どこかかわいらしくも思えるタイトルが印象的です。今回は、この『セプテンバーさん』という曲にRADWIMPSがどんな想いを込めたのか、その歌詞の意味を独自に解釈してみました。

日本の代表的なロックバンド、RADWIMPS

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RADIWIMPSとしての音楽の芯を持ちながら、時代と共に進化し続けるバンド、RADWIMPS。

2005年にメジャーデビューを果たしてから今まで、常に注目されるバンドとして日本の音楽界を牽引してきた存在です。

デビューからずっと変わらない人気を博しながら、2016年には映画『君の名は。』の主題歌である『前前前世』が空前のヒットを誇り再びこれまで以上のブレイクを果たすなど、常にヒット曲を生み出し続けるRADWIMPSは今や日本の代表的なロックバンドに位置づけられています。

『セプテンバーさん』って曲の名前?

RADWIMPSを知らない人でも、「セプテンバーさん」という言葉を聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。

「セプテンバー」とは、日本語で「9月」を意味します。そんな「セプテンバー」を擬人化したような言葉となっている『セプテンバーさん』。

これはRADWIMPSの人気曲の曲名なのですが、9月に入るとなんとこの「セプテンバーさん」というワードがTwitterのトレンドに入ることも。

そのため、RADWIMPSの曲を知らなくてもこの言葉を目にすることがあり、9月になると多くのRADWIMPSファンが思い出す曲ということからも、この曲がどれだけファンに愛されている楽曲であるかがわかります。

RADWIMPS通算3枚目のアルバム『RADWIMPS 3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』に収録

『セプテンバーさん』は、2006年2月15日にリリースされた『RADWIMPS 3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』に収録されています。

『RADWIMPS 3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』は、RADWIMPSにとってメジャー1stアルバムとなる作品です。

インディーズ時代からの作品を合わせると通算3枚目のアルバムで、『セプテンバーさん』は彼らにとって比較的初期の頃の楽曲であり、アルバムリリースから10年以上経った今も評価されている名曲なのです。

Aimerがカバーしていたのも話題となっていた

AimerとRADWIMPSといえば、2016年8月17日にリリースされたAimerの11枚目のシングル曲『蝶々結び』を野田洋次郎が楽曲提供とプロデュースしたことで話題となりました。

実は、その『蝶々結び』のカップリングに、Aimerが『セプテンバーさん』をカバーした楽曲が収録されているのです。

Aimerと野田洋次郎のコラボはもともと多くのファンを歓喜させていましたが、この『セプテンバーさん』のカバーもファンにとっては嬉しいコラボとなりました。

Aimerがカバーした『セプテンバーさん』は女性ボーカルの優しいサウンドが魅力的で、本家に比べて切なさの中によりキラキラとした輝きを感じられるアレンジとなっており、本家とはまた別の魅力があると高い評価を受けています。

Aimerのしっとりした声と、本家の楽曲にある優しい耳心地の雰囲気が絶妙にマッチした作品です。

最近ではTikTokで再び話題に上がったり

10年以上前に発表された『セプテンバーさん』ですが、最近ではTikTokで使用されたことで再び話題になっています。

TikTokではRADWIMPSが演奏するものはもちろん、Aimerがカバーしたものも多く使用されており、これによって『セプテンバーさん』という曲を知る人も少なくありません。

Aimerの『セプテンバーさん』をTikTokで聴いて本家を知ったり、多くの人がRADWIMPSの楽曲に興味を持つきっかけともなっているのです。

「好きなの」「もう少しだけここにいさせて」と、ちょっとキュンとしてしまうようなフレーズがたくさん盛り込まれている『セプテンバーさん』は、かわいくてキラキラのTikTokにぴったり合っておりたくさんの人に使用される人気曲となっています。

曲に込められた想い・意味を読み解く【独自解釈】

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『セプテンバーさん』の作詞作曲を担当した野田洋次郎。彼は、この曲にどんな想いを込めたのでしょうか。

歌詞の意味を独自に解釈してみましたので、解説していきたいと思います。

タイトル『セプテンバーさん』の由来

「セプテンバー」を擬人化したような言葉の『セプテンバーさん』。

このタイトルは、「セプテンバー3」、つまり9月3日が由来と言われています。

なぜ9月3日が由来となっているかと言うと、この日はRADWIMPSにとって大切な日だからです。

2005年9月3日、RADWIMPSは横浜BLITZにて初めてのワンマンライブを行いました。

そしてこれは、彼らにとってインディーズ最後のライブとなり、『セプテンバーさん』はその大切な日である9月3日のライブで初めて披露されました。

この日、彼らはメジャーデビューを発表し、そこからこれまで以上の功績を重ねる日々が始まったのです。

RADWIMPSにとって大切な9月3日が由来となっていると知ると、『セプテンバーさん』という言葉にも彼らの強い想いがこもっているんだなと改めて考えさせられます。

歌詞について

夏休みが終わり、冬への準備を始めてちょっと肌寒くなったり。

夏と秋の間。そんな9月は、どこか寂しげな雰囲気を持った季節でもあります。

一人のために描いた夢を 誰かに使いまわした
そんなこともあるさと笑える僕もきっとセプテンバー

『夏』ってだけでキラキラしてた あの気持ちが好きなの
「もう少しだけここにいさせて」 そんな顔で僕見るの

もう夏とは言えないけど、まだ秋とも言えない。曖昧な存在でありながら、変わらずそこにいてくれる「セプテンバー」。

そんな9月が来る前の夏という季節では、恋も友情もいつも以上に輝いて、足元が浮いたようなふわふわキラキラした気持ちになってしまいます。

「夏の魔法」とはよく言いますが、まさに夏とは魔法の世界のように不思議なものです。

そして夏の終わりには、まだ夏を味わいたいと寂しい気持ちになりますよね。

真夏の日には暑さを疎ましく思っていたのに、ちょっと涼しくなってくると「夏ももう終わりだね」と切ない気持ちになったり。

でも君が笑える理由なら 僕が見つけてきてあげる
こんな二人を繋ぐのは きっとなんでもないセプテンバー

本物よりもリアルに見えた あの魔法はもう解けた
けどギュっとすればキュンとなるあれは 夏のおかげなんかじゃない

魔法にかけられたような毎日の中で、思わず浮かれ気分になってしまう夏。

でも、夏も終わり魔法が解けた9月に残っている気持ちは、きっと本物の気持ち。

「君を好きだ」と思う気持ちも、夏のせいなんかじゃなかったんだと9月が訪れて改めて気づくことができるのです。

『セプテンバーさん』が紡いでくれるもの

夢が語りつくした希望を 僕は拾うよ 君は見てるの?
さぁ今ならば この声ならば届く気がしたんだ

夏が散らかしてった心を 僕は紡ぐよ さぁいざ行こう
そう今だから この声だから 響くセプテンバー

声が響きだす そこに意味はなくとも
君が笑い出す そこに夏はいなくとも

僕のこの気持ちは本物で、夏だから浮かれているわけでも、秋になって感傷に浸って生まれた思いでもない。

この「セプテンバー」こそが、僕の想いを君へと繋いでくれる。

「僕」にとって「セプテンバー」は、自分の本当の想いを証明してくれる唯一のかけがえのない存在なのではないでしょうか。

僕が笑える理由なら 今まさに目の前にいるよ
こんな僕らを繋ぐのは そうさいつも

愛が語り尽した想いを 僕は歌うよ 人は笑うよ
でも今ならば この声ならば届く気がしたんだ

「こんな僕らを繋ぐのは」いったい何なのか。

私は、それこそが「セプテンバー」なのではないかと感じます。

「この声ならば」というのは、「セプテンバー」、つまり9月に伝える想い。

「セプテンバー」に叫ぶ想いなら、きっと「君」に真っ直ぐ届く。夏の魔法にも、秋の感傷にも惑わされない本物の想いです。

あぁ この季節(とき)が 語るもの
あぁ この季節が 繋ぐもの

「セプテンバー」が「語るもの」、「繋ぐもの」。それは、”本物の気持ち”ではないでしょうか。

夏にも秋にもなれない一月が、こんなにもかけがえのない時間であったことを、この曲が気づかせてくれました。

愛も恋も、友情も、その人が持つすべての想いを、『セプテンバーさん』は優しく包んで大切にしてくれるのです。

まとめ

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美しくもどこか切なさを感じさせる『セプテンバーさん』。

夏が終わってしまってちょっと寂しい気分になる9月も、この曲を聴いて歌詞を感じれば素敵な季節に感じることができます。

『セプテンバーさん』のタイトルの由来となっている9月3日は、RADWIMPSのファンにとっても大切な日として「9月3日はセプテンバーさん」と認識されているほどで、この楽曲を通して彼らがどれだけ多くのファンを魅了しているのか、RADWIMSPというバンドの偉大さを改めて実感しました。

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