【フジファブリック】メジャーデビューシングルとしてリリースされた「桜の季節」に込められた想いを読み解く

今年で結成20年を迎える日本のロックを牽引するバンド「フジファブリック」。彼らのメジャーデビューシングル『桜の季節』は春の別れを切なく描いた名曲です。今回はそんなフジファブリックの『桜の季節』の歌詞に込められた想いを考察していきます。

記事の目次

  1. 1.日本を代表する邦楽ロックバンドとして名高いフジファブリック
  2. 2.メジャーデビュー後の1stシングルとしてリリースされたのが「桜の季節」
  3. 3.「桜の季節」に込められた切ない想いを歌詞から読み解く
  4. 4.まとめ

日本を代表する邦楽ロックバンドとして名高いフジファブリック

フジファブリックはどんなバンド?

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フジファブリックは2000年に静岡県で結成された日本のロックバンドです。

インディーズで活動しながら何回かメンバーチェンジを繰り返しし2004年にメジャーデビュー。メジャーデビューシングルとして『桜の季節』を発表。デビュー当初のメンバーは5人でしたが、2006年にドラムの足立房文がバンドを脱退し、4人組となります。

そして2009年ボーカルギターの志村正彦が29歳という若さで急逝してしまいます。そして現在の3ピースバンドの体制となります

バンド名の由来は当時のメンバーの実家が営んでいた繊維業の会社名「富士ファブリック」からだそうです。

突然起こったバンドの悲劇…中心人物の志村が急逝

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メジャーデビューから、『四季盤』と呼ばれるコンセプトCDを4枚リリース。そしてフルアルバムをリリース、大型ロックフェス出演など着々とキャリアを積んでいく中、バンドに思わぬ悲劇が起こります。

2009年12月24日、バンドの中心人物であったボーカル・ギターの志村正彦が亡くなりました。突然の訃報を初めてニュースで知ったときには筆者も頭が真っ白になったことを今でも覚えています。

死因は「病名不詳」で、今でも明らかになっていません。

2010年7月17日に富士Qハイランドで開催が予定されていたライブ「フジフジ富士Q」は予定通り行われることが決定、奥田民生をはじめとするフジファブリックと親交の深い多くのアーティストも出演しました。

作詞作曲ボーカルギターを務めていたメンバーの悲しい別れ。世間からは解散も止む無しと考えられていましたが残った3人での継続を決意。ボーカルはリードギターの山内が担当することになり、新生フジファブリックが誕生しました。

フジファブリックのメンバーを紹介

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山内総一郎:Vo.&Gt. 1981年10月25日(38歳)

 

ファーストアルバム『フジファブリック』が発売された頃に加入しました。加入当時はリードギターを担当。フジファブリック加入前はスタジオミュージシャンとして活動していました。志村が他界した2010年ごろから現在までボーカルも担当しています。
ギター以外にもベース、ピアノ、ドラムス、マリンバ、バンジョー、チェロ、グロッケン等の楽器を所有しており、レコーディングなどで使用しています。2020年1月1日、女優の平岩紙と結婚。

金澤ダイスケ:Key.&Cho. 1980年2月9日(40歳)

バンドがまだインディーズ時代の2002年に加入しました。キ-ボードとコーラスを担当。
2010年頃にはASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブツアーでサポートメンバーとしても活躍もしていました。
2018年4月17日に越智志帆(Superfly)と結婚しました。


 

加藤慎一:Ba.&Cho. 1980年8月2日(39歳)

インディーズ時代の2002年に加入しました。ベースとコーラスを担当。
アーティスト写真やライブでは帽子を被っている事が多いです。
フジファブリック加入前は俳優のつるの剛士がボーカルギターを担当していた「太陽と衝動」というバンドでベースを担当していました。

29歳の若さでなくなった志村という天才

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志村 正彦:Vo.&Gt. 1980年7月10日(29歳没)

 

初期メンバーでバンド結成の中心人物。在籍時は全曲の作詞、大半の曲の作曲を担当していました。
当時から独創的な歌詞とメロディは評価されており、音楽関係者からは「奇才」「天才」と評され、特に奥田民生からは「すごい才能の塊」など多くのアーティストからも高い評価を得ていました。そして彼は29歳という若さで急逝してしまいます。

フジファブリックの代表曲を紹介

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若者の全て

2007年11月7日にリリースされました。3枚目のアルバム『TEENAGER』に収録。
夏の終わりの切なさを歌い上げた曲です。志村ボーカル時代の曲です。音楽プロデューサーの小林武史とMr.Childrenの桜井和寿が結成したBank Bandがこの楽曲をカバーしたことでも有名です。


フジファブリックは知らなくてもこの歌をどこかで聞いたことがあるという方もいるかもしれません。そのほか、槇原敬之や柴咲コウなど数多くのアーティストにカバーされています。

 

夜明けのBEAT

2010年7月28日にリリースされた5枚目のアルバム『MUSIC』に収録。テレビ東京系ドラマ24『モテキ』、映画『モテキ』のオープニングテーマとしても使用されました。
前年に急逝した志村のデモ曲をメンバー達が作品として完成させた曲です。PVには森山未来が出演しています。疾走感あふれるダンスナンバーになっています。

LIFE

2014年2月12日にリリースされました。8枚目のアルバム『LIFE』に収録。山内ボーカルの新生フジファブリックの代表曲です。

フジテレビ系列ノイタミナ枠『銀の匙 Silver Spoon』第2期オープニングテーマ。この頃から志村時代とはまた違うフジファブリックらしさが出てきました。PVは曲調には似つかない銃撃戦でとてもシュールです。


 

メジャーデビュー後の1stシングルとしてリリースされたのが「桜の季節」

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「桜の季節」に込められた切ない想いを歌詞から読み解く

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