【X JAPAN】『紅』なしでは語れないX JAPANのすごさとは。曲についても徹底考察
X JAPANの『紅』は30年以上たった今でも名曲として世代を越えて人気です。しかし『紅』の歌詞をちゃんと見たことはありますか?
こちらではX JAPANの『紅』を歌詞を徹底考察。『紅』が世代や時代を越え、今でも愛される理由に迫ります!
音楽史に一つの伝説を生んだX JAPAN
日本のメタル界をけん引してきたX JAPAN
X JAPANは今更ここで語る必要もないほど、日本のメタル界をけん引してきたバンドであり、また、世界にもその名を知らしめたバンドでもあります。
X JAPANはデビューのころはただ「X」というバンド名でした。YOSHIKI、ToshIらが中心となり、高校のときにバンドを結成、1986年には『I'LL KILL YOU』でインディーズデビューします。
デビュー当時はメンバーがかなり流動的でした。YOSHIKIの熱心さについていけない、といって脱退していく人も多かったようですが、そんな中でToshIだけは小学校のころからずっと彼と共に活動していました。
1988年、Xにとって初のアルバムが発表。その時のメンバーはYOSHIKI、ToshI、HIDE、PATA、TAIJIの5人でした。
その後は、バンド世界進出、それに合わせて「X JAPAN」にバンド名を変えたり、バンドの解散や再結成、HIDEやTAIJIが亡くなったりと、本当に波乱万丈でした。
今更ここに詳しく書くことでもないですが、いろんな意味で「伝説のバンド」であり続けているバンドですよね。
彼らが出てこなければ日本のメタル(ジャパメタ)がここまで盛り上がることも、発展することもなかったでしょう。当時はやはり洋楽のメタルが強く、日本のメタルといっても大して評価はされていなかったように思います。
しかしX(X JAPAN)の台頭によって日本のメタルの歴史は大きく変わりました。加えて「ビジュアル系」であったことも良い方向にいったと思います。女性のファンの獲得というのは大きかったのではないでしょうか。もちろん顔が良いだけでは駄目だったでしょうが、彼らの場合実力も兼ね備えていたのがまたすごかったと思います。
『紅』はじめ数多くの名曲を発表
そんな中でX JAPANは何曲もの「名曲」と呼ばれる曲を作りました。実はX JAPANは活動期間の割には発表しているアルバムは少なく、オリジナルアルバムとしては解散前、1996年に発表した「DAHLIA」が最後になります。
しかし彼らの場合その「密度」が大変濃いのです。今回はそんな彼らの名曲の中から「名曲中の名曲」といっても過言ではない、『紅』について詳しく掘り下げたいと思います。
『紅』はアルバム「BLUE BLOOD」に収録
作曲、歌詞はYOSHIKI
『紅』(くれない、と読み、「べに」ではありません)は、X JAPAN(当時はX)にとっての2枚目のアルバム、メジャーデビュー作である「BLUE BLOOD」に収録されています。
このアルバムはミリオンヒットとなり、当時日本のメタルバンドのデビューアルバム売上としてはなかなか、なかったことでしょう。
『紅』は歌詞も曲もYOSHIKIによるものです。実は曲が作られたのはこれより大分前のことで、色々直しすぎてうまくいかず、一時はカットされる予定もあったそうです。
しかし結果としてシングルカットされるまでになりました。オリコンチャート最高位6位を記録しましたし、時代を越えて今もなお愛されている曲であることをみれば、このときボツにならなくて本当によかったと思いますね。
収録アルバムは多岐にわたる
『紅』は「BLUE BLOOD」以外にも、さまざまなコンピレーションアルバムに収録されています。
- 「X SINGLES」(1993年)…カップリング曲も含めて、シングルを発売年順に収録したもの
- 「B.O.X 〜Best of X〜」(1996年)…ソニー在籍時代の曲を集めたベスト盤でTシャツなど豪華特典付き
- 「STAR BOX」(1999年)…ソニーレコードがソニー在籍のアーティスト洋楽邦楽含めて企画したボックスセット
- 「X JAPAN BEST 〜FAN'S SELECTION〜」(2001年)…文字通り、ファンの投票によって選ばれた楽曲によるベスト盤
ファンからも愛されている曲、というのが伝わりますよね。