旋法とは?様々な旋法を分かりやすく解説!

みなさん、旋法という音楽用語を聞いたことはありませんか。音階とよく似ているのですが、旋法と音階はどのように違うのでしょうか。また、旋法はどのように使われているのでしょうか。今回は、旋法の意味や使われ方についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.旋法とは?分かりやすく解説!
  2. 2.世界の様々な旋法
  3. 3.各旋法の種類・特徴
  4. 4.実際に旋法が使われている楽曲を解説!
  5. 5.まとめ

調式/中国

「調式」は中国の伝統的音楽の旋法です。
5音の音列から成り、「宮調式」「商調式」「角調式」「微調式」「羽調式」の5種類の旋法があります。

宮調式

「ドレミソラド」の5音から成っています。

商調式

「レミソラドレ」の5音から成っています。

角調式

「ミソラドレミ」の5音から成っています。

微調式

「ソラドレミソ」の5音から成っています。

羽調式

「ラドレミソラ」の5音から成っています。

呂旋法・律旋法/日本(雅楽)

日本の雅楽に使われている旋法です。
呂旋法と律旋法があります。
中国の調式と同じように、5音の音列からできています。
 

呂旋法

「ドレミソラシ」の5音から作られています。
「ドレミファソラシド」のうち、4番目の「ファ」と7番目の「シ」がないので、「4・7(ヨナ)抜き音階」とも呼ばれています。
 

律旋法

「ドレミソラド」の5つの音から作られています。
 

日本旋法(陽旋法・陰旋法)/日本(民謡)

日本の民謡に使われている旋法です。
皆さんに馴染みのある響きではないでしょうか。
陽旋法では明るい響き、陰旋法では暗い響きになります。

陽旋法

「ラドレミソラ」の音列からできています。
 「田舎節」や、「2・6抜き」短音階と呼ばれます。
わらべ歌によく使われる旋法です。

陰旋法

「都節」「平調子」とも呼ばる旋法です。
「ドレファソ♭いシド」の5つの音列が使われています。
「さくら さくら」などに使われ、私たち日本人にとって、どこか懐かしい響きがします。

琉球音階

沖縄旋法は、沖縄の音楽に使われる旋法です。
「レ」「ラ」がない、「ドミファソシド」の5つの音から作られています。
私たち日本人にとって、「THE沖縄」と感じる響きです。

スコットランドの音階に見られる音列

スコットランドの民謡に見られる音列です。
「ドレミソラド」の5つの音列が使われています。
4番目の「ファ」と7番目の「シ」が使われていないので、日本の「ヨナ抜き音階」と同じ音列になっています。

日本でお馴染みの「蛍の光」もスコットランドの音階が使われています。

ジプシーの音階に見られる音列

ヨーロッバのジプシー(ロマ)音楽に見られる音列です。
短調の和声短音階に似ていますが、4番目「ファ」の音が半音高くなっています。
そのため、各音程の間隔は、一箇所を除き、主に増2度か短2度になっています。

ミの旋法/スペイン

スペインのフラメンコに使われる旋法です。
一見、「ラ」から始まる短音階に見えますが、「ミ」を主音とした旋法担っているのが特徴です。

 

実際に旋法が使われている楽曲を解説!

音楽を形作る様々な旋法をご紹介してきました。
旋法は、クラッシックの分野だけでなく、ポップスや民謡にも使われて、長調や短調に属さない独特の響きを醸し出しています。

スカロボー・フェア/サイモン&ガーファンクル

「スカロボー・フェア」はアメリカのフォークグループ、サイモン&ガーファンクルの楽曲です。
映画「卒業」で使われ有名になりました。

イングランド民謡がもとになっており、サイモン・ガーファンクルによってアレンジされました。
ドリア旋法が用いられ、独特の物悲しい響きを持っています。
 

グリーンスリーブス

「グリーンスリーブス」は、哀愁漂うスコットランド民謡です。
様々な形にアレンジされており、ドリア旋法のバージョンやエオリア旋法のバージョンがあります。

Hey Jude/ビートルズ

ビートルズの名曲の一つ、「Hey Jude」。
最後のリフレインの部分には、ミクソリディア旋法が使われています。
そのため、歌の部分と旋律の感じ変わっています。

スラブ行進曲/チャコフスキー

「スラブ行進曲」はチャイコフスキー作曲の演奏会用の行進曲です。
ジプシー音階が使われ、民族的、オリエンタルな響きがします。

バッカナール/サン=サーンス

「バッカナール」はサン=サーンス作曲のオペラ「サムソンとデリラ」の中のダンス音楽です。
哀愁を感じる旋律は、短調なのではありません。
「ミ」の旋法が使われており、哀愁を帯びたエキゾチックな響きがします。

まとめ

Photo byWadams

世界には様々な旋法があり、作曲家の試みにより、クラッシックだけでなく、ポップスにも使われてきました。
私たちがよく知っている長調、短調だけでない、音楽の世界観を私たちに伝えてくれるのが旋法です。

楽しい、物悲しいという曲の感じだけでなく、曲の中に使われている旋法を知ることで、より深く音楽を味わうことができます。
長調でも短調でもないと感じたら、旋法が使われているかもしれません。

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