音楽用語「quasi」の意味と読み方を解説!
quasiとは?ベートーベンの「月光ソナタ」の楽譜にも「sonata quasi una fantasia」と書かれていますが、quasiとはどのような意味の音楽用語なのでしょう。ここでは、音楽用語「quasi」についてご紹介します。
音楽用語「quasi」の意味や読み方は?
quasiとは、クラシック音楽で使われる音楽用語のひとつです。
読み方は「クアジ」で、イタリア語で「ほとんど〜のように」という意味です。
ちなみに、quasi(クアジ)の語源は、「まるで~のごとく」を意味するラテン語の「quam si(クアム・スィ)」です。ドイツ語にもquasi(クアジ)という言葉はあり、「ほとんど~と同じ、いわば」という意味で使われます。
quasiを使った音楽記号
quasi(クアジ)は、以下のように他の音楽記号と合わせて使われます。
quasi ritardando(クアジ・リタルダンド)
「ほとんどリタルダンド(だんだん遅く)するように」を意味します。
quasi sostenuto(クアジ・ソステヌート)
「ほとんどソステヌート(音符の長さを十分に保って)するように」
quasi andantino(クアジ・アンダンティーノ)
「ほとんどアンダンティーノ(やや緩やかに)で」
sonata quasi una fantasia(ソナタ・クアジ・ウナ・ファンタジア)
「幻想曲のようなソナタ」