ヨナ抜き音階とは?ヨナ抜き音階の曲5選を紹介!
ヨナ抜き音階って一体どんな音階のことを言うんでしょうか?
こちらではヨナ抜き音階について詳しく解説、さらにはヨナ抜き音階で作られたヒット曲もご紹介します。
意外なあの曲も実はヨナ抜き音階だったりするんですよね、是非チェックしてみてください!
ヨナ抜き音階とは?
ヨナ抜き音階、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「ヨナ抜き音階」という言葉そのものを知らない、という方は多いかもしれません。しかし、「ヨナ抜き音階の曲」を聞けば、親しみのある曲ばかりになるはずです。
ヨナ抜き音階というのは、音階の四番目と七番目の音を抜く(四七抜き)、ことをいいます。
明治時代には「ドレミファソラシド」ではなく、「ヒフミヨイムナヤ」という呼び方をしていました。その「ヨ」と「ナ」、つまり、「ファ」と「シ」を抜いた音階、「ドレミソラド」の音階を「ヨナ抜き音階」というのです。
ヨナ抜き音階が作られた背景は?
「ヨナ抜き音階」というのは明治時代以降に一つのジャンルとして確立されたものですが、本来、明治以前から伝わっている童謡や唱歌などはほとんどがこのヨナ抜き音階で作られています。
西洋音階の影響がないため、日本の童謡などは「ド」で終わるという概念がなく、「ラ」か「レ」で終わる曲が多いです。
なぜヨナ抜き音階が作られたかというと、もともと日本の歌は5音階で作られていました。西洋から西洋音階が入ってきても当時の日本人にとって西洋の「ドレミファソラシド」は難しく、学校の授業ではヨナ抜きの5音階で教えることが推奨されていたのです。
したがって、このころ作られた曲にはヨナ抜きの曲が多いのです。
日本特有といえば演歌がそうですが、演歌はほとんどがこのヨナ抜き音階で作られています。しかしヨナ抜き音階で作られている曲は演歌だけではなく、J-POPにも何曲もあるのです。
それではヨナ抜き音階の曲をいくつかご紹介しましょう。意外な曲がヨナ抜き音階で作られた曲だったりするんですよ。
ヨナ抜き音階の曲5選
『春よ、来い』/ 松任谷由実
1994年に発表されたこの曲はNHKの朝ドラの主題歌としてお茶の間に大変馴染みの深い曲となりました。
この曲も、どこか懐かしく郷愁をそそるような感じがしますが、ヨナ抜き音階で作られているから、というのは理由の一つとしてありそうです。
『夏祭り』/ JITTERIN' JIN
意外なところで、この曲も実はヨナ抜き音階で作られた曲なんですよね。しかし、出だしの部分を聞くと、ヨナ抜き音階ってこんな感じ、とつかめるところがある気がしませんか?
『千本桜』/ 和楽器バンド
千本桜も、ヨナ抜き音階で作られた曲です。
この曲は2011年に初音ミクバージョンが大ヒット、その後も、小林幸子や和楽器バンドによってカバーされています。
『恋』/ 星野源
2016年、自身が出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌ともなり、大人気となった曲です。
ダンスもまた、社会現象を巻き起こすほどに人気でしたね。
そうなんです、この曲もヨナ抜き音階で作られた曲なんですよね。やはり日本でヒットする曲というのは皆知らず知らずのうちにヨナ抜き音階の曲を選んでしまっているのかもしれません。
『パプリカ』/ 米津玄師
2019年、Foorinによって歌われ、レコード大賞も受賞した『パプリカ』も実はヨナ抜き音階で作られた曲なのです。
意外ですよね!しかし、だからこそ、日本人の心を掴んだのではないでしょうか。
ヨナ抜き音階代表曲まとめ
こちらでは、ヨナ抜き音階についてのまとめと、ヨナ抜き音階で作られた代表曲5曲をご紹介しました。
この曲はヨナ抜き音階だからいい曲だよ、ではなく、いい曲だなあ…としみじみしていたらヨナ抜き音階の曲だった、という認識が正しいと思います。
子供のころから親しんだ曲の多くがヨナ抜き音階で作られた曲だから、どこか日本人の心にいつまでも残っているのでしょうね。
そしてそんな音階で作られた曲は、現代でも日本人の心を揺さぶり、懐かしさに浸らせてくれるのです。