【JAM Project】大人気ゲームマブラブを盛り上げる『未来への咆哮』について徹底考察!

大人気ゲーム、「マブラブ オルタネイティブ」をさらに盛り上げる要素となっている主題歌、『未来への咆哮』はJAM Projectの曲です。
その『未来への咆哮』はゲーム内容にぴったりマッチするとしてファンにも人気ですがその理由はどこにあるのか?考察しました。

記事の目次

  1. 1.日本の人気アニメソング歌手グループ、JAM Project
  2. 2.ともかくメンバーのプロフィールが半端ないJAM Project
  3. 3.大人気ゲーム「マブラブ オルタネイティブ」の主題歌として起用された『未来への咆哮』
  4. 4.ストーリーを盛り上げる、『未来への咆哮』について徹底考察!
  5. 5.「マブラブ オルタネイティブ」主題歌『未来への咆哮』歌詞の意味などまとめ

『未来への咆哮』歌詞の意味考察

立ち上がれ 気高く舞え
天命を受けた戦士よ
千の覚悟 身にまとい
君よ 雄々しく 羽ばたけ

曲の冒頭の歌詞はこの後も何度か出てくるフレーズですね。

主人公に向かってエールを送るような、背中を押すような、力強い歌詞になっています。
主人公は、以前にもこの世界にいて、2か月後に迫る地球の運命を知っています。
しかし主人公以外はその事を知りません。そんな中、千の覚悟をまとう覚悟で主人公は立ち向かっていきます。

まさに、物語の最初にふさわしい曲、そして幕開けにふさわしい歌詞ですよね。のっけから熱いボーカルにもぞくぞくします。

闇の時代を告げる
鐘が遠く鳴り響く
戦う友よ
今 君は 死も恐れず

「闇の時代を告げる」の意味としては、自分が経験してきた地球放棄の未来のことでしょう。このままいけば2か月後、また同じ道を歩むことになってしまいます。
鳴り響く鐘、はカウントダウンの意味でしょうか。また物語は始まってしまった、とめることはできない、という改めての覚悟を主人公はしなければなりません。

「戦う友よ 今君は死も恐れず」
とは、共に戦っていた友人たちのことでしょう。この世界では主人公だけが存在しないことになっていて、以前の友人たちは、こっちは知っているのに向こうはこちらを知らない、という状態です。
その「友」たちと力を合わせ、戦っていましたが、結局主人公は誰も守れず、地球は敗北します。

友はその運命を知りません。しかしまたその繰り返しにはしない、そんな主人公の決意が表れている歌詞ではないでしょうか。

未来への咆哮
Photo byMyriams-Fotos

瓦礫の街を染めて沈む夕日は紅
愛する地球の未来を守るため
 

「瓦礫」とは現在の地球の様子、BETAとの戦いにより、建物などが壊れたりしている様子でしょう。
しかしそれでも地球は回っています。朝日がのぼれば夕陽も沈みます。
瓦礫だらけの、ボロボロの地球と、美しい夕陽の対比。見事ですよね。
こんな美しい夕陽が見られる地球、以前は平和に、人々が暮らし、当たり前のように見ていた美しい夕陽です。
それらを取り戻すため、そして、ベタな言い方ですが「地球の平和を守るため」に主人公らは戦うのです。

おお 神の刃は人類の愛
祈りを込めてつらぬけ

神頼みしかないのかもしれません。しかし先ほどの歌詞のフレーズを借りるなら、「夕日の紅」を生み出す美しい地球は神が創造したものである、という考えのもとに、神の、わたしたちへの無償の愛をここで信じたい、という気持ちになるほどには危機である、とも言えそうです。

しかしその「信じる心」が大切なのでしょう。祈りをこめてつらぬけば、今度こそ主人公は地球を救えるのかもしれません。

立ち上がれ
気高く舞え
天命を受けた戦士よ
明日の平和への礎となれ

そしてサビへと入っていきます。
最初にも歌われているフレーズですが、「天命」と書いて「さだめ」と読みます。

それにしても曲作りというか、曲の盛り上げ方が大変素晴らしいですよね。最初にサビを歌い、導入から入ってじわじわとこちらのテンションをあげていったところでこのサビです。気持ちの高揚感はハンパないですよね。

歌の最初の部分では「雄々しくはばたけ」と歌っているのに、ここでは「礎となれ」と言っています。
「礎となれ」の辺りで、どうしても「犠牲になる」というイメージがあります。おそらく多くの犠牲を伴う戦いなのでしょう。しかしそれでも人類の明日のためには仕方のないこと。
それでも「気高く舞え」と歌うことで、その犠牲は無駄なものではなく「尊いもの」と扱っていることが伝わってきます。
しかし同時に、主人公たちにそれほどに過酷な運命が背負わされているのだ、と思わされますね。

熱くなれ大きく咲け天に捧げし命よ
弱き者の盾となれそして世界を導け

そしてサビの2フレーズ目。

この命はもう天に捧げたもの、犠牲となる覚悟はできている…そんな過酷な運命を背負う主人公たちへの熱いエールのように受け取れます。
戦えない弱い人々のために自らが盾となり、地球の明日を守る者たち。それは決して無駄なことではなく、尊いものです。
もしかしたら誰にも知られない「犠牲」かもしれません。しかしこの曲の歌詞は、一つ一つを見守るような、そんな力強さも感じます。

きらめく星の海に
浮かぶ おまえの面影
二度と逢えない愛ゆえに
なお いとしい

自分が元々いた世界のことでしょうか。戦いのさなか、並行世界での自分にとっての愛しい人のことを思い出しているのでしょう。
二度と会えない、と分かるほどに、いとしさが募っていく様子は、なんとも切ないですね。
恋愛要素も含まれるゲームなので、雄々しい歌詞の中にふと表れる優しいフレーズにちょっと心が和む感じもします。

背中合わせの世界
重ね合えない現実
涙とともに捨て去れ
なにもかも

もう一度あの世界に戻りたい、と主人公はねがいます。あの平和な日々に戻りたい。しかしもう戻れない。
だからもうそんな想いは捨て去ってただ前を向け、現実を見つめろ…という厳しくも力強く叱咤するような歌詞ですね。

もし自分が突然、いつ死ぬかもわからない戦いの中に放り込まれたら、そしてあっちにはもう戻れないよと宣告されたらどう思うでしょうか。その時の気持ちになってみるとこの箇所はとても胸に刺さるフレーズだと思います。

未来への咆哮
Photo byOutaki

さぁ 振り返らずに風になれ
痛みを越えて駆け出せ!

主人公にはもう振り返って懐かしんでいる時間はありません。
もうあの世界には戻れないんだ、という悲しい「痛み」は振り切って、駈けてゆけ、という強いエールの気持ちを感じます。

立ち上がれ気高く舞え
天命を受けた戦士よ

たとえ傷ついて力尽きても
赤く燃え見事に散って
星になった命よ
時を越えその名前を
胸に刻もう Just Forever

ラストのサビは切ないですね。

戦いで命を落としてもその死は決して無駄なことではなく、そしてもし誰にも見られていないとしてもその人の魂は星となって夜空に輝きます。
この「星」はもしかすると少し前の部分で歌われていた「星空」の星のことかもしれません。

しかしこの歌詞を歌う者は、その無数の戦士らの死を一つ一つたたえてくれています。時を越えても、自分がもしいなくなっても、栄誉の死は、そして戦士の名前は永遠に語り継がれていく、と歌っているのです。

最後に、「未来(あす)への咆哮」とはどういう意味なのか、歌詞の中にはこのフレーズが出てきませんが、筆者なりに考察してみました。

この先にあるのが「死」だとしてもタダで死ぬものか、最後まで抗って切り開いてみせる、という主人公の叫び。「生きてくれ」ではなく、これから地球の人類のために死にゆく者たちへの強いメッセージ。曲調が熱いこともあって、かなりぐっとくる歌です。

ゲームの内容に沿っている、ということも、ファンからの人気が高い、ということの理由の一つなのでしょう。
 

「マブラブ オルタネイティブ」主題歌『未来への咆哮』歌詞の意味などまとめ

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こちらでは、JAM Projectの『未来への咆哮』について、歌詞の意味などを考察し、どのようにゲームとマッチしているのかをまとめました。

アニソン、というと最近では「アニソン歌手」などというくくりがあったりして、生の歌番組などに出場するのもそう珍しいことではなくなってきました。オタク用語でいう「アニソンも人権を獲得」してきた、という言い方ができるでしょうか。

しかしやはりこういう「熱さ」こそ、これぞアニソン!という感じもしますね。JAM Projectの立ち上げの理由が「流行りの曲をアニメの主題歌にもってくることに苦言を呈する」ということであった、というのは非常に評価されるべきと思っています。

たまにはこういった王道のアニソンを聴くのも楽しいですよ。

 

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