歴代のオリンピックテーマソングから注目すべき名曲を厳選ご紹介!

2020年7月24日〜8月9日の17日間、東京オリンピックが開催されます。毎回オリンピックを盛り上げるために、様々なテーマソングが放送されます。今回は、歴代のオリンピックを盛り上げてきたテーマソングの名曲をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.4年に一度の世界の祭典、オリンピック
  2. 2.オリンピックの盛り上がりを後押ししてきたテーマソングご紹介!
  3. 3.まとめ

4年に一度の世界の祭典、オリンピック

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4年に一度、世界中が沸く瞬間があります。
それは、オリンピック。
古代ギリシアで行われていた「オリンピア祭典競技」が、時を越え、形を変えて、世界中の一大行事として続いています。

オリンピックの歴史

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古代オリンピック

古代オリンピックは、宗教的な行事の一つで、神々を崇拝するための体育や芸術の競技大会でした。
種目としては、約191mの短距離走、その2倍の距離の中距離走、長距離走、幅跳び、砲丸投げ、やり投げ、レスリング、ボクシングなどがありました。
戦車による競走もあったそうです。

しかし、ギリシアがローマ帝国に支配され、ローマ帝国でキリスト教が公認されたことにより、1500年以上続いてきた古代オリンピックは終焉を迎えることになります。

近代オリンピック

近代オリンピックが誕生したのは、1896年のことです。
フランスの教育者ピエール・ド・クーベルタンが、古代ギリシャのオリンピアの祭典をもとに、国際的なスポーツ大会を開催することを提案しました。 
その提案は多くの賛同を得て、世界の平和を願い、開催が決定されました。

第一回開催地は、オリンピアの誕生の地ギリシャのアテネです。
2020年の東京で行われるオリンピックで、オリンピックは第三十二回となります。
参加予定国は、なんと206ヶ国です。

1924年からは、冬季オリンピックが開催されるようになりました。
冬季オリンピックでは、冬にしかできない、スケートやスキーなどのスポーツ競技が行われます。

パラリンピックは、1953年から行われていた障がい者の国際スポーツ大会(「国際ストーク・マンデービル競技会」)です。
もともとはオリンピックとは別に行われていました。
1988年のソウルオリンピックからは、国際オリンピック委員が関わるようになり、継続してオリンピックと同一地開催されるようになりまりした。
パラリンピックという名称になったのもソウルオリンピックからです。

日本のオリンピック参加

日本が初めてオリンピックに参加したのは、1912年のストックホルム大会です。
それまで、オリピックにはアジア諸国の参加はなかったため、クーベルタンはアジア諸国の参加を促そうと考えていました。

1912年のストックホルム大会では、日本から短距離、長距離2名の代表選手がオリンピックに参加しました。
しかし、世界との力の差を知ることとなります。

日本が初めてメダルを獲得したのは、1920年のアントワープ大会です。
1916年は第一次世界大戦のため、大会は中止となっていたため、このアントワープ大会はストックホルム大会の次の大会になります。
この大会で日本は、テニスのシングル、ダブルスで銀を獲得します。
そして、1928年のアムステルダム大会では、陸上三段跳びや競泳平泳ぎで日本は初の金メダルを獲得し、その後も日本はメダルを獲得し続けています。

スポーツ界における日本の躍進は、凄まじい勢いであったことが分かります。
日本は近代化の中で、経済の発展だけでなく、スポーツにおいても大きな飛躍を遂げていったのです

東京オリンピック

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1964年10月10日、初めて東京でオリンピックが開催されました。
この年の東京オリンピックは、戦後19年にして、オリンピック開催地として選ばれ、94カ国もの国が参加し、日本に希望をもたらしました。

日本のメダル数、金メダル数は過去最高となり、メダル数29個、うち金メダル数16個を獲得しています。
「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボールチームも金メダルを獲得し、その活躍が注目されました。
戦後復興、日本の高度経済成長を世界に示し、世界における日本が世界中に位置づいたイベントとなったのです。

時を経て、2020年夏、再び東京でもオリンピックが開催されます。
17日間に渡る世界のビッグイベント。
世界における日本は今どのような国なのか、世界に向けて旋風とメッセージを残す、大きなイベントになることを期待します。

オリンピックの盛り上がりを後押ししてきたテーマソングご紹介!

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オリンピックと音楽とは切っても切れない関係にあります。
開会式ではオリンピックのファンファーレが流れますし、第一回近代オリンピックでは「オリンピック讃歌」が歌われました。

1964年東京オリンピックでは、「オリンピック讃歌」がNHK交響楽団によって演奏され、公式採用されました。
オリンピックと音楽は切っても切れない関係にあるのです。

日本にはオリンピックを盛り上げ、応援するテーマソングがあります。
聴いているだけで、ワクワクしてきますし、希望に胸が高鳴ります。

日本では現在、各放送局がテーマソングを選定し、中継などに使用しています。
例えば、NHK放送局は、1988年のソウルオリンピックからテーマソングを採用しています。

それでは、オリンピックを盛り上げてきたテーマソングをご紹介していきます。

栄光の架橋/ゆず

2004年アテネ夏季オリンピック際に、NHK放送で使われたテーマソングです。
2004年7月22日にリリースされ、オリコン週間ランキング2位を獲得しました。
カラオケでも人気のある曲で、合唱曲としてアレンジされ、卒業式などでも歌われています。

「栄光の架け橋」とは、どんな曲なのでしょうか。

誰にも見せない泪があった
人知れず流した泪があった

決して平らな道ではなかった
けれど確かに歩んできた道だ
 

オリンピックの選手たちは、オリンピック出場やメダル獲得といった自分たちの夢を叶えるために、計り知れない努力をしてきています。
ここに来るまでに、悔しいことも辛いこともあったことでしょう。
それを乗り越え、オリンピックの当日を迎えることができているのです。

想い出せば こうして
たくさんの支えの中で
歩いてきた

もちろん、その苦しみを乗り越えるには、多くの方の支えがあったことでしょう。
「栄光」の瞬間は、コーチや仲間、家族、友達、関係者の方々、自分を応援してくれる方々など、自分を支えてくれた皆さんの存在を改めて感じる瞬間でもあります。

いくつもの日々を越えて
辿り着いた今がある

だから もう迷わずに
進めばいい 栄光の架け橋へと…

積み重ねてきた努力や多くの支えによって、選手たちは、オリンピック出場という夢を叶えました。
メダル獲得というさらなる「栄光」に向かって、突き進んでほしい。
そんな願いを感じるオリンピックの応援ソングです。

私たちも、日々の生活の中で苦しみ、悩むこともたくさんあります。
選手たちが壁を乗り越え、努力し続ける姿は、私たちに勇気と希望を与えてくれます。
選手たちの姿と自分を重ねながら、オリンピックを応援していきたいですね。

HERO/安室奈美恵

2016年リオデジャネイロ夏季オリンピック、パラリンピックの際に、NHK放送によって使われたテーマソングです。
2016年7月27日にリリースされ、オリコンデジタルシングル、ビルボードジャパンHot100などでランキング週間1位を記録し、日本ゴールドディスク賞も受賞しています。

何かを期待させるワクワクするような冒頭、まっすぐ力強い歌声は、聴く人の気持ちを一新し、活力を与えてくれます。

I’ll be your hero

「私はあなたのヒーローになりたい。」
曲の中で何度も何度も繰り返される歌詞です。
冒頭では、この言葉がエコーのように遠くから聞こえてきます。

心の内で「あなたの支えになる人でありたい」と願っているような、潜在的な強い思いが伝わってきます。
そばにいても、遠く離れていても、心はいつもあなたの側にあるのです。

君だけのhero
どんな日もそばにいるよ

オリンピックの選手たちは、私たちの「ヒーロー」です。
オリンピックの地で活躍する姿は、遠く離れていても私たちの心の支えになっています。

オリンピックの選手たちに「君たちは私たちのヒーローなんだ」と勇気づけているような、力強い応援ソングです。

 

熱くなれ/大黒摩季

1996年アトランタ夏季オリンピックの際、NHK放送で使われたテーマソングです。
1996年7月8日にリリースされ、オリコン週間ランキング1位を記録しました。

まっすぐに 今その胸に
もっと もっと 熱くなれ

もともとは、好きな人に熱い想いを伝えたいというラブソングですが、心の底から熱い血が沸いてくるようなビート感、芯のある力強い歌声で、聴く人を熱い気持ちにされてくれます。
選手たちの闘志を盛り上げ、パワーを与えてくれる応援ソングです。

果てなく続くストーリー/MISIA

2002年ソルトレーク冬季オリンピックの際、NHK放送で使われたテーマソングです。
2002年1月30日にリリースされ、MISIAの曲の中でも人気のある曲の一つとなっています。

美しい情景描写とMISIAの伸びやかで力強く、包み込むような歌声から、オリンピックの壮大さを感じさせます。

過ぎた思い出たちが
優しく呼び止めても

私はあなたの
戸を叩いた

I’m going my way 自分の思う道を
心を開いて 歩き出そう

自分の目標に向かって歩き出すとき、過去を振りきらなければいないこともあるでしょう。
オリンピックの選手たちも、オリンピックへの扉を開けるために、別れや悲しみを乗り越えてきたかもしれません。

大きな決意のもと、選手たちはオリンピックの舞台に歩み出したのです。


 

果てなく続くストーリー
小さな星を廻し続けてる
きっと

オリンピックにたどり着くまでには、選手一人一人のドラマがあります。
そのドラマは果てしなく、この地球上で展開され、次のオリンピックへと繋がっているのです。

オリンピックの普遍性、世界規模で行われるオリンピックのスケールの大きさを感じる曲です。

 

風が吹いている/いきものがかり

2012年ロンドン夏季オリンピック、パラリンピックの際、NHK放送で使われたテーマソングです。
2012年7月18日にリリースされ、日本レコード大賞を受賞しました。

老若男女を問わず、全世代の人に愛される「いきものがかり」が、オリンピックのために渾身の思いを込め、世界に向けて贈った曲です。
純粋で力強い歌声が、私たちに夢や希望を与えてくれます。

時代はいま 変わっていく
僕たちには願いがある

風が吹いている
僕はここで生きていく

「時代」は目まぐるしく変わっていきます。
その中で、自分の夢を叶えるチャンスはやってきます。

「風」とは、時代の風向きやチャンスのことではないでしょうか。
その「風」を受けて、自分の願いに向かって私たちは動き出すことができます。
そして「風」を受けて動き出した夢は、次の時代を作っていくのです。

オリンピックの選手たちはまさに今、その「風」の中にいます。

出会いとさよならが
決意を強くさせた

手を振り誓った
あの日があるから
僕らはここにいるんだ

オリンピックの「風」を感じながら、選手たちは今までの出会いや別れを振り返ることでしょう。

自分たちの夢を語り合い、共に夢に向かって闘うことは、絆が強くさせます。
時には、ぶつかり合うこともあるでしょうし、それが対戦相手だったりもするでしょう。

しかし、その時間も風のように一瞬で、それぞれの新しい夢に向かって歩き出す時がきます。
その別れが、自分たちの願いをより強くさせるのです。
 

君と笑えたら
夢をつなぎあえたなら

愛しあえるだろう
作りあえるだろう

この時代を
僕らを この瞬間を

 

オリンピックを通して、繋がった自分たちの夢や絆。
その夢や絆は、新しい時代を生み出み、仲間や他の選手たちとのかけがえのない一瞬を作り出しています。

オリンピックは常に新たな「風」を生み出しています。
夢に立ち向かう選手たちへの、希望あふれる応援ソングです。

もっと遠くへ/レミオロメン

2008年北京夏季オリンピック、パラリンピックの際に、フジテレビ系の中継で使われたテーマソングです。
2008年1月〜5月のツアー中に、オリンピックのテーマソングの作成を依頼され、2008年7月30日にリリースされました。

多忙の中でも練り上げられたこの曲は、人々に感動を与える名曲となっています。

諦めないで その心が
決めた道を走り抜けて

強い風が吹いた時こそ
誰よりも 速く 強く 美しく

駆け抜けてよ 夢の中を
光の方へ 闇を裂いて

きっと答えは
一つじゃないさ

あらゆる全力を
尽くしていくのさ
もっと遠くへ

オリンピックまでの道のりは、決して容易いものではなかったことでしょう。
大きな壁に道を阻まれても努力を重ね、自分が決めた目標に向かって進んできたこと思います。
オリンピックの本番も、大きな壁が待ち受けているかもしれません。

壁にぶち当たった時こそ、苦境にも負けず、強く立ち向かっていく姿たは本当に美しいものです。
オリンピックの選手たちの強くたくましく生きる姿は、私たちに感動を与えてくれます。

曲の完成までのエピソードや曲のメッセージからも、努力し続けることの大切さを感じる一曲です。

Joy-ride 〜歓喜のドライブ〜/EXILE

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まとめ

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