槇原敬之『軒下のモンスター』には彼の一つの告白が込められている?歌詞から想いを徹底考察!

「どんなときも」や「北風」などで数々のヒットソングを生み出した、シンガーソングライターの槇原敬之が2012年に発売した「軒下のモンスター」はご存知でしょうか?今回は「軒下のモンスター」の歌詞に秘められた想いを徹底考察していきます。

記事の目次

  1. 1.数々の大ヒット曲を生み出してきた大物アーティスト槇原敬之
  2. 2.槇原敬之『軒下のモンスター』には彼の一つの告白が込められている?
  3. 3.『軒下のモンスター』の歌詞から想いを独自に徹底考察
  4. 4.まとめ

数々の大ヒット曲を生み出してきた大物アーティスト槇原敬之

槇原敬之は、1990年にシングル「NG」とアルバム『君が笑うとき君の胸が痛まないように』でデビューし、今年でデビュー30周年を迎えたシンガーソングライターです。

「どんなときも」や「北風」などのヒット曲で知られ、作詞家・作曲家・編曲家として活動しており、SMAPの「世界に一つだけの花」など、数多くの楽曲提供もしています。

同じくSMAPに「夜空ノムコウ」で楽曲提供したスガシカオと交友関係もあるようです。

オリジナル楽曲では作詞から作曲、そして時に編曲も務めており、自身の曲作りに対する強いこだわりが垣間見えてきますね。

楽曲制作については、「詞先」と呼ばれる、詞を先に作る方法を多用しています。

長年に渡り沢山の人に愛される理由、まずはPOPで馴染みやすいメロディー、そして特徴的な歌詞にあると思います。

ラブソングや日常を歌った曲が多く、普遍的で抽象的な曲に比べて、誰が聞いても身近に感じられます。

また、その歌詞に合った透き通った純粋な歌声は、リスナーの心にしっかり響いている事でしょう。

大の愛犬家としても有名で、フレンチ・ブルドッグを5匹、パグを1匹飼っており、自身のSNSにはたびたび登場するほど可愛がられています。

彼らを元にした短編アニメ『ぶっぷな毎日』ではナレーターとご主人様役でレギュラー出演しています。

槇原敬之『軒下のモンスター』には彼の一つの告白が込められている?

「軒下のモンスター」は2011年7月21日発売のアルバム『Heart to Heart』に収録された楽曲で、その後、2011年9月にはYouTubeにてPVも公開されました。

ピクセルで表現された主人公「ピク」が、兵隊のお人形さんに恋をしてしまう」という内容で、マイノリティを歌った感動的な歌詞であると一時期話題になっていたそうです。

槇原敬之は公言をしていませんが、これまでもファンの間では同性愛者(ゲイ)ではないかという噂が流れており、この曲の歌詞は、分かりやすく言えばとりわけ社会的に少数派と位置付けられる人々「マイノリティ」について歌っています。

この楽曲を「カミングアウトソング」とするファンの方は多いようですね。

次のコーナーではそんな槇原さんが作詞を手掛けたこの曲の意味を深く掘り下げていきます。

『軒下のモンスター』の歌詞から想いを独自に徹底考察

突然田んぼの真ん中に
現れたUFOのように
揺れる稲穂があまりにも
似合わない君が立っていた
その時ずっと解けずにいた
謎の答えが分かった
好きになる相手がみんなと
僕は違うんだと

自分(マッキー)がしている恋愛が、普通の人とは違うんだ、という事をとてもストレートに書いていますね。

「突然田んぼの真ん中に現れたUFO」という表現、なんだか映画のワンシーンみたいです。

「揺れる稲穂があまりにも 似合わない君が立っていた」とありますが、揺れる稲穂の中に似合わない君=女性=自分の恋愛対象ではない、そんなアンバランスな風景を上手に描いています。

普通に結婚して
子供を何人か授かって
それ以外は幸せとは
誰も信じないようなこんな街で

異性を好きになり、お互いが愛を育み、その後結婚しいつしか子供を授かって、幸せな家庭を築く、それが普通の人が望むことかもしれませんね。

ただし、マッキーが好きになった人は男性のため、いくら愛し合っていても籍を入れる事はできませんし、いくら頑張っても子供を授かることが出来ません。

日本はまだまだそのような風潮が強いところがあるため、陰で噂をされたりと、少し他人と違うだけで、肩身の狭い思いをしていたり、辛い思いをしている人が多くいるはずです。

アメリカなどの先進国では、同性婚が認められているようですが、日本の法律ではまだ同性婚は認められていませんからね。

ただし、近年では同性カップルが結婚式を挙げられる式場が各地にあるようです。

僕のこの恋はどうやら
上手くいきそうにない
わかってる そんなこと
誰よりもわかっているさ
だけど譫言のように
心は君の名を呼ぶから
ばれないように心の口を
必死に塞いでいる

相手が同性だと、堂々と手をつないで町中を歩いたり出来ないので、私生活を送るにあたり色々気にしてしまう事も多いでしょう。

親はもちろん、親しい友人にだってカミングアウトするのは勇気がいると思います。

世の中がもっと同性愛者について理解があり、オープンに出来る環境だったら、この曲は生まれなかったかもしれませんね。

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まとめ

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