【Aimer】Fateアニメストーリーに沿って作られた『LAST STARDUST』とは?曲について独自に徹底考察!
Aimerが歌う『LAST STARDUST』が、Fateアニメのとある回のためにあるのではないかと思えるほどにぴったりハマる曲、とファンの間で人気です。
こちらでは『LAST STARDUST』の歌詞をその回とリンク、徹底考察しました!
アニソンに多く起用されるアーティストとして引っ張りだこのAimer
Aimerは、日本の女性歌手です。音楽好きな父親の影響で幼いころから音楽に親しみ、椎名林檎や宇多田ヒカルの歌を、声真似などして歌っていたそうです。
2011年に『六等星の夜/悲しみはオーロラに/TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR」』でメジャーデビュー。オリコン最高位26位を獲得します。
2013年に発表した『RE:I AM』はOVA「機動戦士ガンダムUC」の主題歌としてタイアップ、自身初のオリコントップ10に食い込みます。
その後も、「残響のテロル」(『誰か、海を』)、「甲鉄城のカバネリ」(『ninelie』)、「恋は雨上がりのように」(『Ref:rain』)など、数多くのアニメとタイアップ、アニメの主題歌といえばAimer、というイメージが定着しつつあります。
中でも彼女が多くタイアップしているのが「Fate」シリーズです。今回こちらで取り上げるのは、「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」に起用されている、『LAST STARDUST』という曲です。
元々はOPの候補としてAimer自身が作品側に提案したものでしたが、実際はOPにはAimerの別の曲が起用され、『LAST STARDUST』は20話での挿入歌となりました。
なぜそのような展開になったのか、そしてこの曲の歌詞がとてもとても、Fateファンの間で人気な理由などについて、くわしく掘り下げていきましょう。
Fateシリーズとは
Fateシリーズは、TYPE-MOONによる、2004年に発売されたゲーム、「Fate/stay night」を最初として、そこからアニメや映画などに色々と派生している、今や巨大な一つの「ジャンル」ともいえるべきシリーズです。
現在、スマホアプリでは「Fate/GrandOrder(以下FGO)」が配信されており、プレイしているという「マスター」の方も多いのではないでしょうか。
「聖杯」という、とてもぶっちゃけて言うと「それを手にした者の願いをなんでも叶えてくれるアイテム」をめぐり、魔術師たちがサーヴァントと呼ばれる英霊たちを召喚しながらバトルロワイヤルを繰り広げていく、という概要です。
FGOではプレイヤーがマスターとなり、英霊を駆使しながら、歴史を正しい方向に戻しながら聖杯を回収していき、未来に予知されていた人類滅亡の危機から救う、という大まかな流れになっています。
英霊というのは、過去に実在した「英雄、偉人」たちが現代の世界に召喚されてくるものです。ただし、性別は実際のものと違ったりしています(アーサー王が女性だったりします)。マスターはそれらを召喚しつつ敵と戦っていくのです。
この、英霊、という言葉は、実際FGOなどプレイされている方にはお馴染みなので今更、という感じですが、今回の『LAST STARSUST』を語るにあたっては非常に大切なキーワードになっていくので、覚えておいて下さいね。
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]挿入歌として起用された『LAST STARDUST』
『LAST STARDUST』は20話の挿入歌
さて、元々この『LAST STARDUST』はAimerの3枚目のオリジナルアルバム、「DAWN」に収録されている曲です。
当初、Aimerは「Fate/stay night」のOPの候補としてこの曲を提案していたそうです。
しかしこの曲はアニメの20話の挿入歌として起用されることとなりました。OPには同じ「DAWN」に収録の『Brave Shine』が使われることとなったのです。
なぜ『LAST STARDUST』はOPに起用されなかったのか?
なぜ『LAST STARDUST』はOPに起用されなかったのでしょうか。
歌詞の内容などは、圧倒的に『LAST STARDUST』はまさに作品のテーマそのもの、という感じがしてぴったりなのですが、曲調はというと、ややスピード感には欠ける、といった感じはあります。
作品のオープニングなので、そのあたりを求められたことはあったようです。結果、オープニングには『Brave Shine』が起用されることとなりました。この決断は、シナリオライターである那須きのこ氏がまさに「断腸の思い」で下した、とのことで、劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel]」(2019年12月公開)にとっておきたい、と申し出たそうです。
しかし、アニメの監督、三浦貴博氏は独断でこの曲を挿入歌として起用することに決めたんだそうです。出来上がった状態で初めて知った那須氏の喜びようは想像に難くないですね!
しかし筆者も、この曲がこの作品内で使われたことは大いに正解だと思っているので、本当によかったと思います。