【12選】ヘヴィメタルを聴くならここから始めろ!絶対にオススメしたい名曲ご紹介!
「ヘヴィメタル」とはよく聞きますが、それでは一体どういう音楽をヘヴィメタルというのでしょうか?ハードロックとはどう違うのでしょうか?こちらではヘヴィメタルとハードロックの違いをざっくりと解説、さらにヘヴィメタルのオススメ曲12曲をピックアップ!
ヘヴィメタルとはどんな音楽?
ヘヴィメタルとは音楽の一つのジャンルを指します。HMやヘヴィメタ(ヘビメタ)、メタル、などと称されることが多いです。
普段メタルはもちろんロック系はほとんど聴かない、という方でも、ヘヴィメタル、という音楽がどういうものかのイメージはあるのではと思います。見た目も派手でコワモテな人たちがステージ上で火を噴きながらギターをごりごりかき鳴らし、ヴォーカルがシャウトし、ドラムがドコドコと速いテンポで響き…みたいなのはおそらく多くの方が「ヘビメタ」と聞いて想像するものではないでしょうか。
本来ならここで「実は違うのです」と続く流れでしょうけれども、残念ながらそのイメージは間違っていません。しかしヘヴィメタルとはこういう音楽であり、ルーツはここ、ということを知ると、今まで敬遠してた方もまた違った耳で聴けるのではないでしょうか。
さらにこちらではヘヴィメタル代表バンドのご紹介やオススメ曲もご紹介します。是非最後まで読んでいただければと思います。
ヘヴィメタル音楽はどこから出てきた?
ヘヴィメタルはいつ頃からそのように種類・ジャンル分けをされるようになったのでしょうか。
明確にいつ、どのバンドが、というのは言い切れないのですが、大体時期としては1970年代後半から、売れ筋系のハードロックから細分化、種類分けされるような形で生まれたのがヘヴィメタルです。
それまで、レッド・ツェッペリンやディープ・パープル、KISSやエアロスミスといったハードロックバンドが活躍していましたが、同じような時期に活躍しながら彼らと少し系統が違うなというバンドがブラック・サバスです。彼らの「黒い安息日」はその音楽性や歌詞などがかなり話題となり、異彩をはなっていたと思います。
ブラック・サバスはツェッペリンやパープルなどと並んでハードロックのBIG3とも言われてはいますが、音楽性としては、ヘヴィメタルに近いと思っています。その後のアルバム、活動を見ていると彼らは「メタル」ですよね。
80年代になると「ヘヴィメタル」という言葉が盛んに使われるようになります。メタリカやメガデス、アイアン・メイデンなどヘヴィメタの鉄板ともいえるバンドが活躍を始めたのもこのころからです。
同じく80年代にはボン・ジョヴィやデフ・レパード、ジャーニー、ナイト・レンジャーといったバンドが活躍しますが、彼らはどちらかといえばハードロックバンドであってヘヴィメタルに分類されることはありません。中にはデフ・レパードはメタルだろう、ナイト・レンジャーも、と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はハードロック、ヘヴィメタルという種類・ジャンル分け、違いには明確にこれといった線引きはないのです。
次ではヘヴィメタルとハードロックの違いをざっくりと、独自観点からまとめてみます。
ヘヴィメタルとハードロックの違い
ヘヴィメタルはうるさいがハードロックはうるさくない
ヘヴィメタルとハードロックの違いを敢えてつけるとすれば、一番わかりやすいのが「うるさい」か「うるさくない」か、でしょう。ヘヴィメタルという言葉の意味をそのまま直訳するなら「重い金属」ということになりますが、その単語の意味の通り、ヘヴィメタルの方がギターの音が金属的で人によっては「うるさい」と感じることが多いものです。また、ドラムも速いリズムで刻まれるものが多かったりと、曲のテンポにもスピード感を感じることが多いです。
対してハードロックは全体的にゆったりとしているものが多いですし、ギター音もそこまでやかましくなく、BGMとしても違和感がなかったりします。
分かりやすく例えるならば、ボン・ジョヴィとメタリカの音楽を比べた場合、どちらがより金属的でヘヴィでスピード感があるかといえば後者です。
もちろん、うるさい、うるさくないは個人の感じ方にもよりますがおおざっぱに「違いは何か」と聞かれればこの違い、差を挙げるのが一番わかりやすいでしょう。
ヘヴィメタルのルーツはバロック音楽、ハードロックはブルース
ヘヴィメタルとハードロックの違いは、両者の音楽的ルーツにもあります。
ハードロックのルーツはずばり、ブルースです。ツェッペリンやパープルの曲を聴くとわかりますがかなりブルージーですよね。
そしてヘヴィメタルのルーツはというと、ハードロックから種類分け、派生したものではあるのですが、根底にあるのはバロック音楽なのです。ハードロックが自由な部分があるのに対して、ヘヴィメタルは様式美のようなものがあるんですね。
メタルとクラシック、一見繋がりもないように思えますが音楽性、というよりは様式、構成が似ている、ということです。
しかし北欧メタル、メロスピ(メロディックスピードメタル)音楽を聴いているとバッハのような旋律が聴こえてきたりもするので、面白いですよ。
ヘヴィメタルのテーマはシリアス、ハードロックは明るいノリ
ハードロックは主に、いろんな意味で「恋愛」がテーマになった歌が多いです。他にも、「今が苦しくてもいつか乗り越えられる」的な励ますような曲や、「パーティーで大騒ぎしよう」「夜明けの街を走り抜けよう」みたいなともかく明るい意味の曲が多いですね。
ちなみに「恋愛」の中には「僕は君のためにいる」というような美しいラブソングから「昨日バーで出会った女が最高だった」みたいなものまで様々ですし、失恋の歌もあります。
ヘヴィメタルは政治的な内容から社会批判、ジャンルによっては宗教的なものもありますし悪魔崇拝や死について歌っていたりとどちらかといえばお堅い、シリアスな内容の歌詞が多いですね。
「自分はメタル志向である」という人からみて、ハードロックは軟弱だとか軟派だ、と言われることもしばしばですが、その理由はこういう歌詞内容にもあるのかもしれません。
ちなみにメタルバンド代表のメタリカが『Nothing else matteres』を発表した時は、あのメタリカが初めてラブソングを!?とメタラーたちの間では話題になり、賛否両論でしたね。