槇原敬之『軒下のモンスター』には彼の一つの告白が込められている?歌詞から想いを徹底考察!
「どんなときも」や「北風」などで数々のヒットソングを生み出した、シンガーソングライターの槇原敬之が2012年に発売した「軒下のモンスター」はご存知でしょうか?今回は「軒下のモンスター」の歌詞に秘められた想いを徹底考察していきます。
あまりに都会的すぎる
雰囲気が邪魔してか
彼女もできずに結局
夏祭りに僕を誘った君
さんざん遊んでじゃあねと
分かれた後何故か僕は
泣きたい気持ち収めようと
一人で神社に寄った
夏祭りに誘った君というのは、女性の事でしょうか。
上京して彼女でも作ろうかと思ったけど、女性と接していても恋は芽生えなかったのでしょうか。
せっかく異性と夏祭りにデートできたのにどうしてこういう感情になったのか?自分って普通とは違うのかな?と、泣きたい気持ちになったのかもしれませんね。
親を泣かせることも
心に嘘をつくのも嫌なんだ
いっそ妖怪にでもなって君を
軒下からただ見ていたい
同性愛者をカミングアウトすれば、親がビックリする、泣いてしまうかもしれない。
だからと言って心に嘘をつくのも嫌だから、こうして歌で表現してみた。
でも、できれば妖怪になって軒下からひっそり見ていたい。
そんな心情が伝わってきますね。
僕のこの恋はどうやら
上手くいきそうにない
わかってる だからといって
恋する気持ちは消えない
僕はモンスターのように
真夜中に一人抜け出して
月明かりの河原で心の
口を塞ぐ手をどける
誰だって男だろうが女だろうか人を好きになる気持ちは同じです。
人じゃなくて物や動物だって同じです。
その為に愛情を注いで思いやることは決して悪い事ではありません。
「月明りの河原で、心の口を塞ぐ手をどける」とあるように、やっぱりカミングアウトするべきだと思っているのでしょう。
不倫や浮気しているわけではないので、本当はもっと堂々として欲しいですね。
恋しい人の名前を
遠慮がちに叫ぶと
その声に風が起こり
ススキが隠すようにざわめきだす
自分の心の奥にしまってある気持ちを、ススキのざわめきに置き換える表現が上手ですね。
遠慮すればするほど、心の声が聞こえる、もう胸が痛くて痛くてたまらない、そんな心情でしょうか。
僕のこの恋はどうやら
上手くいきそうにない
わかってる そんなこと
誰よりもわかっているさ
だけど譫言のように
心は君の名を呼ぶから
ばれないように心の口を
必死に塞いでいる
僕は軒下のモンスター
この曲の最後に「僕は軒下のモンスター」という歌詞がありますが、このモンスターとはどんなモンスターなのでしょうか。
軒下にひっそり潜んでいて、自分らしく自由に生きれずに、自分の本当の姿(ゲイ)がバレるのが怖くて怯えており、自分がマイノリティであることを堂々と周りに言えないから、この先もそれを押し殺してひっそりと生きていなければならない苦しみを抱えていると思います。
まとめ
さて、今回は「軒下のモンスター」の歌詞の意味ついて、徹底考察してみましたがいかがでしたでしょうか?
主人公とその内側の世界はドットで描写されているのに対し、恋をする相手とこの世界はリアルに描かれている作品に仕上がっていますね。
普通ならば相容れない関係、もしくはなかなか世間に受け入れられない関係性を暗に示しており、とても上手に描いていると思います。
そして、最後主人公がリアル化するところにはグッと来てしまうものがありますね。
いつかすべての人間が等しく、窮屈なしに愛せる世の中になればいいという想いが込められていると思います。
この曲以外にも、槇原さんは身近な事柄をテーマに曲を作っており、感情移入しやすい曲が沢山あります。
また、ちょっと不思議な曲も沢山書いています。
個人的には「ハングリースパイダー」がお勧めです。
蜘蛛が蝶に恋をするが、ある日その蝶が蜘蛛の巣に引っかかってしまうという内容で、この曲のPVは最後に槇原さん本人が、頭を銃で撃ち抜かれるという衝撃的な内容となっています。
気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
ご存知の方も多いですが、マッキーは2020年2月13日、 2018年4月に東京都港区のマンションで覚醒剤約0.083g、同年3月に危険ドラッグ「ラッシュ」を所持していたとして、警視庁に覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕されてしまいました。
その後、3月4日に覚せい剤取締法違反と医薬品医療機器法違反の罪で起訴され、3月6日に保釈保証金500万円を納付して保釈されています。
マッキーファンにとっては衝撃的な出来事でしたが、マッキーが今まで作った楽曲には何の罪もありません。
これからも沢山の人に愛され続けて欲しいです。
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