ダウンタウンと槇原敬之がタッグを組んだ『チキンライス』を知っている?号泣必至の名曲を徹底考察
ダウンダウンと槇原敬之によるクリスマスソングである『チキンライス』。飾り気のない歌詞と温かみのあるメロディー、そして浜ちゃんとマッキーの歌声がマッチした名曲です。今回はそんな名曲『チキンライス』の歌詞を読み解いていきたいと思います。
ダウンタウンと槇原敬之がタッグを組んだ?
『チキンライス』は2004年に浜田雅功と槇原敬之の名義でリリースされたコラボレーションシングルです。ちなみにこのシングルのB面は、『チキンライスができるまで』という曲で、『チキンライス』のインストバージョンをバックに松本人志が自身の子供時代を振り返るというものになっています。
非常に泣ける楽曲として人気の高い『チキンライス』ですが、この名曲はどのようにして生まれたのでしょうか?
ダウンタウンについて
いまさらかも知れませんが、ダウンタウンのお二人について簡単にご紹介いたしましょう。
ダウンタウンは浜田雅功と松本人志の2人による、吉本興業所属のお笑いコンビで、結成は1982年です。
2人の出会いは尼崎市立潮小学校時代に遡ります。小学校、中学校と同じ学校に通っていた2人でしたが、高校は別々のところへ進学をしています。
松本は高校卒業後印刷会社への内定をもらっていましたが、浜田に誘われて創立したての吉本総合芸能学院に入学します。
コンビを結成した2人は最初から『ダウンタウン』と名乗っていた訳ではありません。『てるお・はるお』や『ライト兄弟』などの名前を経て、最終的に落ち着いたのが『ダウンタウン』でした。
『てるお・はるお』というコンビ名の由来は、その頃出たお笑いコンテストで審査員から『君たちは暗そうに見えるから、名前だけでも明るくしてみい』と言われた事によるそうです。
その後『てるお・はるお』の2人は大先輩にあたる、横山やすしから『怒るでしかし、君らは"ライト兄弟"にしなさい。怒るでしかし』と、大の飛行機好きの大御所に言われ、改名したというのは嘘みたいな本当の話です。
『ダウンタウン』と改名し、東京に進出してからの大活躍は、皆さんのよく知る所であると思います。
1988年の『夢で逢えたら』を皮切りに、『笑っていいとも!』のレギュラー出演や自身の番組『ガキの使いやあらへんで!』『ごっつええ感じ』などで全国的に人気を不動のものにしていきました。
まだ無名だった大阪・うめだ花月出演時に、当時人気絶頂であった島田紳助に『ダウンタウンには勝てない』と思わせ、紳助・竜介の解散のきっかけを作ったという逸話もあります。
とんねるずや、ウッチャンナンチャンらと共にお笑い第三世代の代表格として、今や国民的な人気を誇っています。
槇原敬之について
槇原敬之は、大阪出身のシンガーソングライターです。大阪府立春日丘高等学校卒業後、3浪して青山学院大学に入学しますが、間も無くミュージシャンとしての仕事が忙しくなり、退学しています。
自身の楽曲のほぼ全ての作詞、作曲、編曲をこなしています。楽曲を作る際には、歌詞から作るという『詞先』と呼ばれる、ミュージシャンの中でも意外と少ない方の作り方をしています。これはマッキーが歌詞を大切にしている事がよくわかる話です。
槇原敬之はまだ高校生だった頃に、坂本龍一のラジオ番組に自身で制作したデモテープを送っていました。そこで坂本がその楽曲をとても気に入り、番組としては異例の、フルコーラスで楽曲がオンエアされたという事がありました。
その楽曲は、その後番組内の優秀作品を集めたコンピレーションアルバム『Demo Tape-1』に収録され、リリースされています。
1990年に音楽オーディションでグランプリを獲得した槇原敬之は、同年にシングル『NG』とデビューアルバムとなる『君が笑うとき君の胸が痛まないように』でメジャーデビューを果たします。
1991年の3枚目のシングル『どんなときも。』は映画『就職戦線異状なし』の主題歌に選ばれるなどして話題となり、ミリオンセラーを記録する大ヒットとなり、同年には初の紅白歌合戦出場も果たしています。
その後も『もう恋なんてしない』『冬がはじまるよ』などの数々のヒット曲を生み出し、日本のポップス界で不動の地位を築いていきました。
そんな人気絶頂の頃、事件が起きてしまいました。覚醒剤所持が発覚し、現行犯で逮捕されてしまいます。その時彼のCDがレコード会社によって店頭から回収されるという動きが起こり、それを知ったファンが慌てて買いに行き、逆に売り上げが伸びる、という現象が起きています。ファンというのは本当にありがたい、泣けるエピソードですよね。
その後復帰し、2003年にはSMAPに提供した『世界に一つだけの花』が大ヒット、SMAP解散時の2016年には300万枚もの売り上げを突破しています。
ところがまた、2020年に覚醒剤によって2度目の逮捕となってしまいました。ファンとしては辛いところですが、人生はまだ続いていきます。槇原さんの才能はまだまだファンにとっては必要です。厳しい状況かも知れませんが、乗り越えていただきたいと思っています。そしてまた、素晴らしい歌を聴かせて欲しいと思っています。
『チキンライス』作詞は松本人志、歌ったのは浜田雅功と槇原敬之
『チキンライス』が生まれるきっかけになったのは、2004年ダウンタウンが司会を務める音楽番組「Hey!Hey!Hey! Music Champ」でした。
同番組に出演した槇原に、浜田が自分たちと一緒に曲を作る事を提案し、マッキーが快諾してこの曲は作られました。
作詞は松本人志、作曲は槇原敬之、そしてボーカルは浜田雅功と槇原敬之という豪華な布陣によるクリスマスソングが誕生したのでした。
この名曲はたくさんのアーティストによってカバーされていますが、その中でもX JAPANのToshiによる歌唱は、問答無用に号泣必至の涙腺崩壊な仕上がりとなっています。
チキンライス/浜田雅功と槇原敬之
マッキーのコーラスはもちろん素晴らしいものですが、浜ちゃんの味のあるボーカルは、何故か定期的に聴きたくなる魅力があります。
浜ちゃんのボーカルといえば、小室哲哉がプロデュースした『WOW WAR TONIGT〜時には起こせよムーブメント』がすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。
当時流行っていたジャングルのビートに乗って、浜ちゃんの素朴で暖かみのある歌が包み込んでくれます。
WOWWARTONIGT〜時には起こせよムーブメント〜/HJunglewitht
この楽曲もまた前述の音楽番組に小室哲哉が出演した際に、浜田が楽曲の提供を依頼して実現したものです。やっぱり言ってみるものですね。失敗しても当たり前。上手くいったら男前、ですね。
この楽曲はお笑い芸人によるCD売り上げランキングで1位を獲得しています。『ジャングル』というジャンルにおいては、何とこの曲が世界で1番売れたCDとされています。
小室哲哉、槇原敬之両氏の作品は、浜田雅功の声質、特にツッコミの時の高い張った声を上手く曲の中に活かし、さらにドラマなどで魅せる“泣ける”演技も出来る浜田雅功の一面をしっかりと引き出している点で共通していると言えます。
ここでは懐かしのバラエティー番組『ラブラブ愛してる』での演奏をお届けします。キンキ好きも、浜ちゃん好きも、拓郎ファンも大喜びのレアな映像ですね。
この曲は吉田拓郎さんを意識したと作者の小室哲哉も話していましたが、本家が歌うとまさに拓郎節になってしまうあたり、さすがです。