映画「累-かさね-」の主題歌にAimer『Black Bird』が起用!曲について徹底考察!
Aimerの15thシングルである『Black Bird』。人気漫画を実写映画化した『累-かさね-』の主題歌に起用され、話題となりました。劣等感を綴った歌詞には、誰もが共感してしまうでしょう。そんなAimerの『Black Bird』を徹底考察していきます!
『Black Bird』歌詞に込められた意味とは?曲について徹底考察!
曲調は全体的に暗く、少し憂鬱な雰囲気です。
誰かを励ますような曲ではなく、誰もが持つ劣等感に寄り添うといった内容の詞になっています。
Aimerさん自身が『累-かさね-』の原作や映画の台本を読んだ上で作詞にとりかかったそうです。
そんな『Black Bird』の歌詞の内容を考察していきます。
『Black Bird』劣等感の塊
小さな頃の 小さな願いは
誰のためにどんどん大きくなった
Everyone never knows
重ね続けすぎた嘘に
No one finds me
分からなくなるよ Black Bird
本当は叶えたかった夢があるのに、それを押し殺して生活している苦悩を歌っています。
大人の顔色ばかりをうかがって、本当の夢を見失ってしまったという経験は多くの人が持つのではないでしょうか。
そんな自分に劣等感を抱えた詞から曲は始まります。
すぐに落ちていきそうだ
まるで一人のステージ
真っ暗闇で 声を枯らすよ
I cry きっと空の飛び方なんて
誰も教えてくれなかったよ
真っ逆さまに 海の底へ
I fall 愛されるような
誰かになりたかっただけ
サビに入ります。
夢の叶え方というのは誰も教えてくれません。
一人でもがき苦しんで、手に入れなければいけないものだからです。
しかし、それゆえに挫折とも隣り合わせであり、心を病んでしまう人もいます。
何かを成し遂げて、みんなから称賛される人になりたかったけどなれなかったという現実を歌っている詞です。
あなたの目なら
歪んだ世界の何もかもが
どんなに綺麗だろう
いつか叶うと
探し続けてきた朝に
No one finds me
戸惑いながら Black Bird
夢を諦めずに必死になっている人と自分を比べて惨めな気持ちになっています。
自分もそんな人になれていればという嫉妬心も重なっているのでしょう。
そして、自分という存在を諦めてしまうのです。
他人になることなどできるわけないと分かっていても、願ってしまう心の弱さを感じさせます。
不意に消えていきそうだ
急に光り出す景色
真っ赤な太陽 羽根を溶かすの
I fly こんな声の鳴き声なんて
誰も気づいてくれなかったよ
真っ黒焦げに 身を焦がして
愛を 抱きしめるような
あなたになりたかっただけ
夢を叶えることを夜明けに例えています。
明日に向かって飛び続けた人にだけ、夢を叶える瞬間が訪れるのです。
真っ黒こげの姿になってでも夢を叶え、それまでの苦しみも愛せるようになりたかったという思いが綴られています。
I fall 愛されるような
誰かになりたかっただけ
曲の締めくくりとなる詞です。
最後の最後まで夢を叶えきれずにこの曲は終わってしまいます。
しかし、この曲は「夢は叶わない」ということを伝えたいわけではありません。
夢を叶えるのはとても苦しく長い道のりです。
結果が出ない自分に対し、劣等感を抱えながらも進み続けなければいけません。
結果の出ている他人に嫉妬心を覚えることもあるでしょう。
しかし、心が折れそうになりながらも泥臭く夢を叶えようとする人はかっこいいということを伝えたいのではないでしょうか。
この曲の主人公のように、夢の途中で挫けそうになっている方はぜひ聴いてみてください。
『Aimer』が曲名に込めた想い
「Black Bird」は日本語に訳すと「黒い鳥」となります。
誰もが持つ嫉妬心や劣等感を例えたものだそうです。
自分に足りない色を欲しがってしまう人間の弱さを表しています。
そんな誰もが心の中に飼っている黒い鳥と共に、夢を追い続けようという意味合いが曲名には込められています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
人間の負の部分から目を背けずに作られた『Black Bird』には厳しくて苦しい現実が描かれています。
だからこそ、世の中の応援歌よりも深く胸に突き刺さる楽曲だと感じます。
そんな暗い感情を力強く歌い上げるAimerさん魅力も、この曲を通して感じていただきたいです。
映画『累-かさね-』とリンクした楽曲でもあるので、より世界観を深めたい方はそちらもチェックしてみてください。
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