映画「累-かさね-」の主題歌にAimer『Black Bird』が起用!曲について徹底考察!
Aimerの15thシングルである『Black Bird』。人気漫画を実写映画化した『累-かさね-』の主題歌に起用され、話題となりました。劣等感を綴った歌詞には、誰もが共感してしまうでしょう。そんなAimerの『Black Bird』を徹底考察していきます!
今注目を集め始めているAimer
女性シンガーの中でも異彩を放ち続けるAimer(エメ)。
ほとんどテレビ出演をしないにもかかわらず、その確かな実力と神秘的な世界観で、今や第一線で活躍する音楽アーティストとなりました。
RADWIMPSの野田洋次郎やONE OK ROCKのTakaといった多数の有名アーティストが楽曲提供を行うなど、音楽家からの評価も高いことで知られています。
彼女は他のシンガーと比べて一体どんな魅力を持っているのでしょうか。
『Aimer』奇跡の歌声
Aimerさんが称賛される理由の一つはその歌声です。
ハスキーな声から生まれる独特なゆらぎには、聴いた人を強く惹きつける力があります。
透明でありながら陰りもあるような、まさに唯一無二です。
さらに、迫力のある曲から優しい曲まで歌いこなす多彩な表現力も持っています。
歌うことによって、悲しんでいる人や苦しんでいる人に寄り添うことができる数少ないシンガーです。
また、「Aimer」を日本語に訳すと「愛する」という意味になります。
その名前の通り、誰からも愛される奇跡の歌声といえるでしょう。
『Aimer』苦悩の人生
Aimerさんが奇跡の歌声を手に入れるまでにはある苦悩を経験しています。
子供のころから歌うことが好きだったAimerさんは歌手になる夢を持っていました。
しかし、15歳の時、朝起きたら突然声が出なくなっていたそうです。
原因は歌い過ぎにより声帯を酷使してしまったからでした。
その後、医者から沈黙療法を勧められ半年間誰とも話さない生活をしていたそうです。
声が出ないことで、二度と歌を歌えないかもしれないという絶望感と共に、ますます歌いたいという欲求も増していきました。
そして、声が出るようになってからは声帯に負担のかからない歌い方を模索し、今の歌声に辿り着いたそうです。
未だに声帯には傷が残っているらしいですが、その傷があることでハスキーで魅力的な声で歌えているという、まさに奇跡のストーリーがAimerさんの歌声には隠されています。
大ヒット漫画から実写映画化した「累-かさね-」の主題歌に『Black Bird』が起用された!
『累-かさね-』とは
『累-かさね-』は全14巻からなる漫画が原作で、累計発行部数250万部を超える人気作品です。
2018年には土屋太鳳さんや芳根京子さんといった、豪華キャストによる実写映画へといたりました。
作品の主人公は二人の女性です。
圧倒的な演技力を持ちながらも、顔に大きな傷があるというコンプレックを抱える淵累(ふち かさね)。
美貌を持っているにもかかわらず、無名の女優である丹沢ニナ(たんざわ にな)。
大女優だった累の母が遺した口紅をきっかけに、二人は出会うことになります。
口紅には、口づけした相手と顔と声を入れ替えることができるという力が宿っていました。
その口紅の力を利用して、二人はある契約を結びます。
そして、その契約をきっかけに二人の関係は泥沼へと発展するのです。
二ナの顔で女優として喝采を浴びる累と、その累の活躍を自分のキャリアとして利用しようとする二ナの美貌をめぐる女の戦いが始まります。
不思議な力を持つ口紅に隠された秘密と、互いを利用し合う人間の心の闇を描いた作品です。
『Black Bird』PVで重なる世界観
PVの構成は、映画『累-かさね-』の様々なシーンを繋ぎ合わせたものになっています。
『Black Bird』は『累-かさね-』と深く同調して作られた曲なのです。
始めから終わりまでダークなシーンが多めで、『Black Bird』の曲調がさらにその世界観を後押ししています。
たとえば、2分45秒の部分では曲の盛り上がりと共に映画の迫力あるシーンが流れます。
観ているだけで自然と高揚感が沸いてきます。
楽曲と映画を別々の作品として切り離さないことで、互いを引き立て合っているのがこのPVの魅力です。
最後には一本の映画を観たような気分になれるので、チェックしてみてください。