ハナレグミ1stシングル『家族の風景』は深みのある名曲!歌詞から意味を徹底考察!
スーパーバタードッグ解散後、ソロアーティスト“ハナレグミ”として活躍する永積タカシ。“家族の風景”でデビューして以来、その歌声と抜群のセンスでファンを魅了しています。今回はハナレグミのデビュー曲“家族の風景”について、独自に考察をしていきたいと思います。
「SUPER BUTTER DOG」ボーカル永積祟のソロユニット、『家族の風景』でデビューしたハナレグミ
『ハナレグミ』はファンクグループとして人気があった『スーパーバタードッグ』が2008年に解散した後、ボーカルの永積タカシがはじめたソロ・プロジェクトです。
『ハナレグミ』の由来は友達と呑みに入った居酒屋で、自身も一緒にいた友達も離れ目であったことから、店の大将に『お兄さんたち、離れ組だね〜』と言われた事からだそうです。
永積タカシは1974年東京都生まれ。国分寺市出身で、あの忌野清志郎と同じ中学校です。
埼玉県飯能市、飯能駅からバスで20分程山道を行くと自由の森学園という学校があります。その自由で伸び伸びとした高校生時代に永積タカシはギターを弾きはじめます。
軽音楽部ではビートルズやザ・フーなどのコピーや今でもライブで披露しているボ・ガンボスやTHE BOOMの楽曲などを演奏していました。
高校を卒業した永積は音楽の専門学校に通い、在学中に『スーパーバタードッグ』を結成します。インディーズからアルバム『犬にくわえさせろ』を出し、1997年にアルバム『FREEWAY』でメジャーデビューを果たします。
メンバーはボーカル、ギターの永積タカシ、ギターの
竹内朋康、キーボードの池田貴史は『レキシ』としても人気ですね。そしてベースにTOMOHIKO、ドラムが沢田周一、初期は山口めぐみというコーラス、ボーカルの女性がいました。
圧倒的なライブパフォーマンスとグルーヴ感溢れるファンキーなサウンド、にくいギャグセンスで人気を博します。代表曲には『サヨナラCOLOR』や『コミニュケーション・ブレイクダンス』、『FUNKY ウーロン茶』などがあります。
特に『サヨナラCOLOR』は日本の音楽史に残る名曲の呼び声が高く、竹内直人は同曲にインスピレーションを受けて、同タイトルの映画を制作しています。(同曲が主題歌になっています)
サヨナラCOLOR/忌野清志郎・永積タカシ
こちらは国分寺三中の先輩でもある、忌野清志郎との演奏です。これは2006年に大阪城ホールで清志郎が開催したイベント『新・ナニワサリバンショー』の時の映像です。
清志郎に呼ばれて登場した“後輩”の永積タカシはRCサクセションの名曲、『君が僕を知ってる』をセッションした後、スーパーバタードッグの『サヨナラCOLOR』を歌いました。清志郎のハーモニカと永積のシルキーなボーカルが溶け合って、うっとりしてしまいます。
ハナレグミの1stシングル『家族の風景』は深みのある名曲
『家族の風景』は2002年にリリースされたハナレグミの1stシングルで、アルバム『音タイム』に収録されている楽曲です。
『ohana』というユニットも組んだポラリスのオオヤユウスケ、クラムボンの原田郁子をはじめ、mito やリトル・クリーチャーズの鈴木正人、栗原務などが参加してアコースティック主体でシンプルでいながら、暖かみのある素晴らしい“音時間(オンタイム)”で包み込んでくれるアルバムです。
スーパーバタードッグのファンキーでアッパーなサウンドとは明らかに違う、全体的にアコースティックで穏やかな雰囲気です。一曲目の『音タイム』からして私達を朝の清らかな空気の中に運んでくれるようです。
優しく暖かみのあるサウンドでありながら、いつの間にか一人で踊ってしまうような陽気さもしっかりと持ち合わせています。そこが永積タカシという人のもともと持っている才能なのでしょう。
家族の風景
何だか、早く家に帰りたくなってきました。もう、家にいますけど。どこにもないのに何処にでもある様な、そんな家族の風景を切り取っている名曲です。
抜群の歌唱力には定評のある彼ですが、普段の喋っている声もまるで歌のように聴こえてしまう、まさに天性のウイスキーボイスの持ち主ともいえます。
このアルバムには他にも素晴らしい曲がたくさん収録されています。その中から1曲聴いていただきましょう。『明日天気になれ』