【BEGIN】癒される沖縄ソングの定番!BEGINおすすめ名曲12選

沖縄の歌といえば、多くの人が迷わずBEGINの楽曲を思い浮かべるのではないでしょうか。沖縄のルーツ音楽とブルース、ポップスを融合させ、数多くの名曲を生み出すグループです。今回はBEGINの名曲をランキング形式でご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.沖縄の定番!数々の名曲を生み出したBEGINとは?
  2. 2.BEGINの名曲はなぜ人々に聴かれ続ける?
  3. 3.BEGINの名曲ランキングTOP12
  4. 4.BEGINの名曲をカバーした数々のアーティスト
  5. 5.BEGINの名曲選、いかがでしたか?

沖縄の定番!数々の名曲を生み出したBEGINとは?

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沖縄の歌といえば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのがBEGINの楽曲ではないでしょうか?

BEGINは、1988年に沖縄県石垣島出身の3人組によって結成されたアコースティックバンドです。メンバーはボーカルの比嘉栄昇(ひがえいしょう)さん、ギター・ボーカルの島袋優さん、キーボード・ボーカルの上地等さんです。

幼なじみだった3人は、上京してからグループを結成します。もともとハードロックなどを演奏していましたが、徐々にブルース風の楽曲を志向するようになりました。

BEGINが一躍脚光を浴びるようになったのは、深夜の音楽番組『いかすバンド天国』通称イカ天への出演がきっかけでした。彼らのデビュー曲にして代表曲である『恋しくて』を演奏し、審査員から絶大な評価を受けます

2代目のイカ天キングとなり、その後も5週連続で勝ち抜きを決め、2代目グランドイカ天キングの称号を勝ち取った彼らは、翌年にプロデビューを果たしています。

BEGINの名曲はなぜ人々に聴かれ続ける?

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沖縄の歌といえばBEGIN、といわれるくらいヒット曲を生み出している彼らですが、なぜ私たちはBEGINの楽曲に心惹かれ、聴き続けてしまうのでしょう。

初期のBEGINは『恋しくて』のように、ブルースやジャズの影響を感じさせるナンバーを演奏していました。ブルースもジャズもいわゆるルーツミュージックと呼ばれるものですが、アメリカ発祥の音楽です。

彼らはデビュー前から、沖縄の伝統音楽をJPOPに融合させたものを作りたいと語っていました。そして制作を続ける中で、島唄と言われる沖縄独特の音楽を取り入れ、日本のポップスに沖縄音楽を取り入れたヒット曲を次々と生み出していきます。

新鮮味があるのに、どこか懐かしさもある。彼らの音楽を聴くといつもそんなことを感じるのは、ルーツを大切にしながらも、それを自分たちなりの解釈で昇華して、新しい音楽を作っているからなのでしょう。

沖縄出身のバンド・アーティスト・歌手10選!のイメージ
沖縄出身のバンド・アーティスト・歌手10選!
日本の音楽シーンにおいて、活躍している沖縄出身のバンドやアーティスト・歌手をご紹介していきます。恵まれた自然と温暖な気候に育まれた輝く才能が、日本全国のリスナーの心を掴んで離しません。沖縄出身のおすすめのミュージシャン10選です!

BEGINの名曲ランキングTOP12

Photo by solidariat

泣ける歌や思わず踊り出してしまう楽しい曲など、沖縄の曲といえばBEGINのあの人気曲、有名曲が思い浮かぶのではないでしょうか?
そんな彼らの代表曲、隠れた名曲をご紹介していきましょう。

【12位】ボトル2本とチョコレート

ボトル2本とチョコレート』は、2002年にリリースされた22枚目のシングルの表題曲です。

軽快なホーンセクションとロックンロール調のギターがご機嫌なナンバーで、普段頑張ってい働いている大人たちの、アフター5のはじけた感じが楽しげで、思わず聴いていて肩でリズムをとってしまう隠れた名曲です

ジミーペイジに憧れて
ギター弾いてたあいつが
演歌歌って泣いてる
やっぱ俺たちどうにも日本人だよな

もともと、欧米のハードロックに憧れたバンドをやっていた彼らが歌うから、なおさら説得力があります。海外のロックスターに憧れて始めた音楽ですが、彼らの生まれ育った沖縄の音楽を取り入れ、結果的に全国的な成功を収めているのはとても興味深い話です

【11位】がんばれ節

がんばれ節』は2000年にリリースされたミニアルバム『ビギンの島唄〜オモトタケオ〜』に収録されている楽曲です。

デビュー10周年の節目で、初めてアルバム1枚を通して沖縄音楽(島唄)を追求した本作は『オモトタケオ』というBEGINが島唄を作るときにだけ現れる、架空の人物の名前がアルバム名に使用されています。

若輩者ではありますが
ひとこと言わせてもらいます
みんなが元気になるように
がんばれ節を唄います
がんばれよ がんばれよ

今日も仕事に朝の九時
帰る頃には夜六時
続く毎日だからこそ
期待がふくらむ宝くじ
がんばれよ がんばれよ

この曲も『ボトル2本とチョコレート』と同じように、働く人、頑張っている人への応援ソングです。

とてもシンプルな言葉で、わかりやすい応援ですが彼らの抜群の歌唱力、演奏力によって胸にズドンと入ってきます。

【10位】誓い

誓い』は2004年にリリースされた28枚目のシングルで、2005年のベストアルバム『BEGINシングル大全集』にも収録されています。

『熱闘甲子園』のエンディング・テーマとして書き下ろされた、彼らのメッセージのこもった応援歌です。

吹き荒ぶ夏の嵐 暮れ行く広野に
涸れ果てた夢に注ぐ 涸れない涙を
僕らは明日へ 歩みを止めない
 

甲子園という目標に向かって、血を汗を流して懸命に努力する若者の姿が目に浮かんでくるようです。

努力が実らないこともあります。頑張りが全て結果を見せてくれるわけではありません。それでも、明日に向かって歩みを止めることはないでしょう。

高校球児にも、社会に出て毎日働く私たちの心にも響いてくる隠れた名曲です。

【9位】オジー自慢のオリオンビール

オジー自慢のオリオンビール』は、2002年にリリースされたミニアルバム『BEGINの島唄 オモトタケオ2』に収録されているナンバーです。オリオンビールは沖縄の代表的なビールで、この楽曲はオリオンビールのCMソングにも起用されています。

三ツ星かざして高々と
ビールに託したウチナーの
夢と飲むから美味しいさ
オジー自慢のオリオンビール
オジー自慢のオリオンビール

島とつくものなんでも好きで
酒に マースー ぞうりまで
かりゆしウェアーでまーかいが
オバーが夕飯炊いてるさ
 

冒頭の三つ星というのは、オリオンビールのロゴマークのことです。ビールに託したウチサーの、夢と飲むから美味しいさ、とみんなとビールを掲げて乾杯している姿が目に浮かびます。

オジーは、おじいさんのことで、うちさーは沖縄を表しています。オリオンビールは創業60年を超えていますから、おじいさん達にとっても苦楽を共にしてきた思い出深い味なのでしょう。ウチサーでは、誰もが歌えるという人気曲です。

【8位】防波堤で見た景色

防波堤で見た景色』は、1998年にリリースされた16枚目のシングル曲で、アルバム『Tokyo Ocean』にも収録されています。

ピアノとギターのみのシンプルな演奏で、地元の旧友と再会した時の男の思いをしっとりと歌った泣ける歌です。

忙しい街だろうお祭りみたいだ
お前といたら不思議にそう見える
でもこの店のマスター言ってたよ
東京生まれが本当は田舎者だって

夢と現実はいつも少し違う
俺はどうだいあの頃と何処か
変わってないか

授業中抜け出して自転車置場
約束なんかいらんかった
晴れた空 南風それだけでいい
防波堤でただ未来を波に浮かべて

『防波堤で見た景色』の歌詞を見ていきましょう。沖縄の旧友が東京に遊びにきて、久しぶりに再会したという状況がわかります。

毎日がお祭り騒ぎのようなこの東京での生活、自分は変わってしまってはいないだろうか、少し心配にもなっています。

あの頃『防波堤で見た景色』は今も自分の中にはあるけど。変わらない思い出と変わっていく自分との葛藤を歌う、隠れた名曲です。

【7位】海の声

海の声』は、auのCMの中で桐谷健太さん扮する浦島太郎が歌うために作られた楽曲で、2015年に『浦島太郎(桐谷健太)』名義でデジタル配信されています。

BEGIN名義では2016年に、セルフカバー曲として配信限定シングルが発表されています。作曲は島袋優さんで、ヴォーカルも島袋さんが担当しています。

『海の声』はiTunes Storeやレコチョクランキング、2016年度のカラオケランキングで堂々の1位を獲得した大ヒット曲で、ミリオンシングルとなる売上げを記録しています。

空の声が 聞きたくて
風の声に 耳すませ
海の声が 知りたくて
君の声を 探してる

たとえ僕が おじいさんになっても ここで 歌ってる
君だけを想って
 

『海の声』で素晴らしい歌声を披露した、桐谷さん扮する浦島太郎が乙姫に対する熱い想いを歌った、感動的なラブソングです。

今ここにいない”君”の声を探して、会えない君を思いながら、そっと耳をすましている。会えない時間が愛を育てるなんて古い歌の歌詞にもありましたが、空の声、風の音、寄せては返す波さえも、全て君の声に聴こえてしまうほど、想いは高まっています。

会うことができないのは、どこかでわかっているのですが、それでも君に会えることを信じて、ここで待っている。

桐谷さんの切ないヴォーカルと相まって、シンプルな言葉が胸に響く名曲です。

【6位】かりゆしの夜

かりゆしの夜』は2000年にリリースされた『ビギンの島唄 オモトタケオのがベスト』に収録されている楽曲です。

三線の音色が心地の良いリズムを作っているナンバーで、かりゆしとは『めでたい』とか『大切な』といった意味がある言葉です。

祭囃子の『ヒーヤーサーサー』『ヒヤサーサー』何ていう掛け声のやり取りも楽しいナンバーで、ライブではお客さんも掛け声を返すのが定番です。

おめでとうから ありがとうまで
祝え今夜は
かりゆしの夜 月の下で
冷たい雨に 泣いたあの日が
今はなつかし

かりゆしの夜 唄い明かそうよ
スリーヨ ハリーヨ 唄おうよ
イヤササ イヤササ ティーリ シターリ
かりゆしの夜よ
 

何かお祝い事があったのでしょうか。みんなで集まって、嬉しいお酒を酌み交わしている姿が目に浮かびます。

過去には辛くて、月の下で泣いたこともあったけど、そんなことはもう過ぎ去ったこと。今日は楽しくみんなで飲もうよ。そんな人情に溢れた風景が描かれている人気曲です。

【5位】笑顔のまんま

笑顔のまんま』は2009年にリリースされた、35枚目のシングルでオリコンチャートで最高12位の売上げを記録しています。

この楽曲は、明石家さんまさんが司会を務めた27時間テレビにBEGINがゲストで出演した際、さんまさんが半分冗談で『エンディングテーマを作ってくれ』と依頼し、メンバーが15時間で作り上げたナンバーです。

さんまさんが入れてくれと頼んだフレーズが、曲の至る所に散りばめられていて、作詞クレジットにはさんまさんの名前も入っています。

悲しい時こそ おどけてばかり
そんなアンタは やっぱりアホや
惚れてフラれて また繰り返す
学ばないまま 明日を迎える

だけどそんなあんたを あんたを見てると
なぜか優しい風が吹きぬけて行く
しめった心は笑いで乾く

笑顔のまんま 笑顔のまんま
笑顔のまんま 笑顔のまんま
そうさ人生 生きてるだけで まるもうけ

『生きてるだけで まるもうけ』これはさんまさんの有名な名言のひとつです。人間は自分の命、自分の身体だけを持って生まれてきたのです。死ぬときにパンツひとつでも履いていられたら、勝ちじゃないかと言うさんまさんらしい人生哲学がある言葉です。

生きていれば、悲しいことや辛いこともたくさんありますが、それすらネタにしてしまって、周りのみんなを楽しませてしまう。笑顔のまんまはさんまさんに対する深いリスペクトが感じられる名曲です。

【4位】三線の花

『三線の花』は、2006年にリリースされた30枚目のシングル曲で、アルバム『オキナワン フール オーケストラ』に収録されています。

映画『涙そうそう』の挿入歌に使用された、ライブでも定番のBEGINきっての泣ける曲として人気です。


家族を眺めながら 飲む酒はどんな味
眠りにつく前の 唄は誰の唄

喜びも悲しみも いつの日か唄えるなら
この島の土の中 秋に泣き冬に耐え
春に咲く 三線の花
 

この曲は亡くなったオジーに想いを馳せて作られた楽曲で、三線弾きのオジーの亡き後、部屋に放って置かれていた三線を弾いた時、オジーの思い出が蘇ってきたと言う歌です。

三線に限ったことではありません、故人が使っていたものをふと手に取ってみると、急に亡くなった人の記憶が蘇ってきたり、まだその人が生きているかのような気持ちになることがあります。それは物にも心があり、私たちと同じように、亡くなった人を偲び、懐かしく思い出しているからかもしれませんね。

【3位】涙そうそう

『涙そうそう』は、2000年にリリースされた18枚目のシングル曲で、作詞は森山良子さん、作曲はBEGINが担当しています。

森山さんとライブで共演し、意気投合したBEGINが一緒に楽曲制作することを提案し、送ったデモテープのタイトル『涙そうそう』(涙がポロポロこぼれ落ちること)から、森山さんが亡くなった兄に想いを寄せて歌詞を書きました。

一番星に祈る
それが私のくせになり
夕暮れに見上げる空
心いっぱいあなた探す
悲しみにも 喜びにも
おもうあの笑顔
あなたの場所から私が
見えたら きっといつか
会えると信じ 生きてゆく

故人を星や空に想うのは、きっと太古の昔から人間が繰り返してきた習性なのかもしれません。想いを忍ばせながら空を見上げ、涙が流れ落ちていく。

天からきっとあの人は、私を見守っていてくれる。そんな温かい優しい思いに溢れた泣ける歌です。

沖縄の歌といえば、この涙そうそうを思い浮かべる人も多く、たくさんのアーティストがカバー曲をリリースしています。

【2位】恋しくて

恋しくて』は、1990年にリリースされたBEGINの記念すべきメジャーデビューシングルで、アルバム『音楽楽団』に収録されています。

1989年に放送された『いかすバンド天国』で初披露され、審査員の度肝を抜き、CMソングにも起用された彼らの大ヒットナンバーです。

近年のBEGINの楽曲と比べると沖縄的な要素のないブルージーな楽曲で、最初からバンドの完成度の高さに驚かされます。

かわす言葉 ゆきづまりのウソ
好きなら好きと
Say again 言えばよかった※

I remember. Do you remember
わけもなくて笑った頃
I remember. Wow Wow
 

イカ天に出場したときの審査員のコメントにもありましたが、少ない言葉ですが、とても説得力があり胸に突き刺さるような切なさがあります。

”好きなら好きとsay again 言えば良かった”

30年以上前の曲ですが、全く色褪せないのはサウンドだけではなく、恋愛の普遍性をシンプルな言葉で表現しているからではないでしょうか。

【1位】島人ぬ宝

島人ぬ宝』は、2002年にリリースされた23枚目のシングルで、アルバム『ビギンの島唄〜オモトタケル2〜』に収録されています。

ヴォーカルの比嘉さんが石垣の中学校の生徒に島への想いを書いてもらい、それを参考にして歌詞を書いたと言う逸話があります。

島に暮らす若者たちのリアルな声が反映された歌詞は、多くの共感を呼び、BEGINの最高傑作の呼び声も高い名曲中の名曲です。

僕がうまれたこの島の海を
僕はどれくらい知ってるんだろう

汚れてくサンゴも 減って行く魚も
どうしたらいいのかわからない

でも誰より 誰よりも知っている
砂にまみれて 波にゆられて
少しずつ変わってゆくこの海を

テレビでは映せないラジオでも流せない
大切な物がきっとここにあるはずさ
それが島人ぬ宝

自分が生まれ育ってきた土地や海のことを、他所の人に言葉で説明するのは案外難しいものです。日本人だからといって、外国の方に日本の文化をきちんと説明できる人はどのくらいいるのでしょうか?

それでも、毎日暮らしているこの景色のことは誰よりも知っている。変わってしまうこと、変わらずにいてほしいこと。正直で素直な想いが歌詞にしっかり反映されている素晴らしい楽曲です。

BEGINの名曲をカバーした数々のアーティスト

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BEGINはミュージシャンからの信望も厚く、数多くの有名なアーティストがカバー曲をリリースししていることからも、リスペクトされていることが伺えます。

中島美嘉さんは2006年にリリースされたシングル『MY SUGAR CAT』のカップリングでBEGINの『恋しくて』をカバーしています。
また、岩崎宏美さんや研ナオコさん、島谷ひとみさんもこの楽曲をカバーしています。

島人ぬ宝』は夏川りみさんや島袋寛子さんにカバーされていますし、『涙そうそう』は夏川りみさんのカバー曲の方が有名なほどです。

BEGINの名曲選、いかがでしたか?

数多くの泣ける歌や元気が湧いてくる楽曲を生み出し続け、沖縄の伝統音楽の魅力を多くの人にわかりやすく伝え続けているバンド、BEGIN。

彼らの作り出す数々の音楽は時代を超え、これからも私たちの琴線に触れ続けてくれることでしょう。

伝統を大切にして、自分なりの表現を貫くものは決して古臭くならないことを、BEGINが私たちに教えてくれるようです。

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