【Avicii】愛を歌う名曲『Waiting for Love』に込められた意味を徹底考察!

28歳という若さでこの世を去った、EDM界のスーパースターAvicii。今回は、EDMという音楽をこよなく愛したAviciiの「Waiting for Love」という曲をご紹介。「Waiting for Love」に込められたメッセージも徹底考察します!

記事の目次

  1. 1.『Waiting for Love』は世界的な天才DJ Aviciiの作品
  2. 2.『Waiting for Love』だけじゃない!Aviciiの魅力あふれる作品
  3. 3.2ndアルバムに収録された人気の名曲『Waiting for Love』
  4. 4.『Waiting for Love』に込められた意味を徹底考察
  5. 5.Avicii『Waiting for Love』のまとめ

『Waiting for Love』は世界的な天才DJ Aviciiの作品

Shawn Tron

2018年4月20日、28歳という若さでこの世を去ったスウェーデン出身の元DJ(2016年引退)であり音楽プロデューサーのAvicii(アヴィーチー)。
彼は、EDMというジャンルを世界の一大ムーブメントに押し上げた中心人物であり、EDM界のスパースターです。

本名はTim Bergling (ティム・バーグリング) 。Aviciiの他にも、Tim Berg(ティム・バーグ)、Tom Hangs(トム・ハングス)という名で作品を発表しています。Aviciiは、サンスクリット語の“avīci”、意味は“無間地獄”から由来しています。

幼い頃から音楽家になるのが夢だったAvicii。
やがて音楽制作ソフトに夢中になり、18歳から曲を書きリミックスを手掛けるなど、本格的に音楽活動を始めました。

ネットを通じて多くの作品を発表。英国のDJピート・トン主催の大会『ピート・トン・ファスト・トラックス』では、圧倒的な高い評価を得て優勝を勝ち取ります。
その後、数々のレーベルやプロモーターと契約し、次々に作品を発表。ダンスミュージックシーンにおける最重要人物と称される存在になりました。

Electrify Mag

彼は、ダンスシーンに留まらず、世界の音楽シーンに多大な影響を与えてきました。
当然のことながら、そんなEDM界を牽引してきたスーパースターの死は、多くの人々に深い喪失感を与えました。

以前から健康不安が取りざたされていましたが、遺族の声明により自殺であったことが判明しています。
彼が繊細な芸術家であり完璧主義者であったこと。過剰なペースでのツアーによる過度なストレスがあったこと。それらが要因であったと見なされています。

2019年12月5日ストックホルムにて、ティム・バークリング財団主催のトリビュート・コンサートが開催されました。
世界中から集まった、彼を愛する58,000人の観客、19名のアーティスト、30名のフル・オーケストラ・バンドがAviciiの名曲の数々を演奏し追悼しました。

『Waiting for Love』だけじゃない!Aviciiの魅力あふれる作品

Aviciiを知らない人のために、彼の魅力がわかる代表曲をいくつかご紹介しておきます。
EDMはあまり聞かない、パリピ系音楽は好きじゃない…
Aviciiの曲は、むしろそんな人に聴いてほしい!

彼の作品にはいろんなジャンル、モチーフが取り入れられています。クラブで踊り狂うだけの音楽ばかりでは決してありません。
それでは、Aviciiの来歴に沿ってご紹介していきたいと思います。

「Seek Bromance」Tim Berg (2010年)

ティム・バーグ名義で発表された楽曲です。
英国のシンガーソングライターであるアマンダ·ウィルソンをフィーチャーしています。
同曲は、イギリスの全英シングルチャートを始めとする10数ヶ国のチャートでトップ20を記録、オーストラリアなど複数の国でゴールドディスクを獲得しています。

ドライブに合いそうな爽快感のある楽曲です。
タイトルの「Bromance」は、“ブラザー”と“ロマンス”を合わせた造語で、男同士の友情(?)を表しているようです。
そんな意味深な同曲のPV。ちょっと女性はイラっとするかもしれません。

「Collide」Leona Lewis, Avicii (2011年)

Avicii自身の「Fade Into Darkness」というオリジナルトラックを、レオナ・ルイス側が無断でサンプリングしてリリースしようとしたため、レオナ・ルイス側に対して訴訟を起こそうとした、いわくつきの作品。
結局その後、アーティスト名をともに連ねることを条件に和解が成立し無事にリリース。全英シングルチャートで4位を記録しています。
 

「Levels」Avicii (2011年)

こちらがAviciiを一躍有名にした楽曲です。
この曲は、1962年にリリースされたエタ・ジェイムズの楽曲「Something's Got a Hold on Me」をサンプリングしています。
約20ヶ国あまりのチャートでトップ10内を記録。2013年の第55回グラミー賞最優秀ダンス・レコーティングにノミネートされました。

メタリックなサウンドと人間くさいソウルフルな歌声が見事に融合して、あらたな世界観を生み出しています。

「Superlove」Avicii vs. Lenny Kravitz (2012年)

言わずと知れた天才ギターリストのレニー・クラヴィッツとの共作。
オリジナルは、Lenny Kravitzのアルバム『Black And White America』に収録されています。

「I Could Be the One」Avicii vs Nicky Romero (2012年)

人気DJのニッキー・ロメロとのコラボ曲。スウェーデン歌手のヌーニー・バオをフィーチャーしています。
立て続けにヒットを連発し、この作品も全英シングルチャートで1位を記録しています。

この曲のPVもかなりぶっ飛んでいます。ラストはちょっと衝撃的?
とは言え、“人生は楽しまなくちゃ損!”そんなメッセージが伝わってきます。

「We write the story 」Eurovision Song Contest Anthem 2013

『ユーロビジョン・ソング・コンテスト2013』のアンセムとして、ABBAの元メンバーだったベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァースと共作した作品。
クラシックの要素を取り入れた壮大な楽曲に仕上がっています。

「Wake Me Up」Avicii (2013年)

これぞAviciiの代名詞といえる作品。
2013年6月17日にデビューアルバム「True」からリリースされた先行シングル。
ソウル歌手アロー・ブラックをフィーチャー、全英で1位を獲得。ビルボード・ミュージック・アワーズ2014の「Top Dance/Electronic Song」部門を受賞しています。
当時無名であったアロー・ブラックも、同曲のメガヒットにより人生を大きく変えることになりました。

途中まではEDMであることを感じさせない、カントリー調のアコースティックなサウンドが印象的です。
デジタルとアナログが最終的には見事に融合し、さずが天才Avicii!と思わせてくれる作品です。
 

「The Nights」Avicii (2014年)

フォトグラファーであるローリー・クライマーが出演し話題になりました。
こちらもあまりEDM感がないので、エレクトリックサウンドが苦手な人におすすめしたい曲です。

躍動感があり生命力を感じるPVの映像は、この曲にとてもマッチしています。
このPVからも、“一生忘れられないくらいの人生を生きろ”というメッセージが伝わってきます。

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2ndアルバムに収録された人気の名曲『Waiting for Love』

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