【ONE OK ROCK】燃えたぎる熱い想いを込めた『Riot!!!』とは?歌詞和訳含め徹底考察
熱量があふれた歌詞とバンド演奏が人々の心を掴み、幅広い年代や海を超えた世界中のファンから高い支持を集めるロックミュージシャンのONE OK ROCK。
この記事では彼らの数ある音楽の中でもファン人気の高い楽曲「Riot‼︎!」の楽曲考察をお話ししていきたいと思います。
世界中で大人気となった邦ロックバンドONE OK ROCK
【WINNER】
— SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2022 (@awards_sstv) March 13, 2020
年間で最も優れたアーティストに授与される賞「ARTIST OF THE YEAR」を受賞したのは、ONE OK ROCK!
国内のみならず世界規模で幅広い音楽ファンに支持され、まさに日本を代表するロックバンドとなった彼らにこの賞を授与します。#ONEOKROCK#スペシャアワード#スペシャ pic.twitter.com/CCchGuDbgn
「ONE OK ROCK」は、2005年に結成されたロックバンド。
「ONE OK ROCK」と書いて「ワンオクロック」と読み、その意外性もかっこいいですね。
バンドを結成した当時、ONE OK ROCKの皆さんは毎週末深夜パックで利用料金が安くなるという深夜の1時ごろ練習するスタジオに入っていたそうで、「ONE o'clock(1時)」から、「ワンオークロック」から派生して「ONE OK ROCK」となったのが名前の由来なのだとか。
また、ONE OK ROCKという名前にはONE(ひとつの)OK(良い)ROCK(ロック)という意味もあるのです!
とても戦略的で印象的なバンド名ですよね。
しかし海外ではRとLの発音の違いがあることなどを懸念して「ワンオーケーロック」とそのまま読むことを公式で決めているのだそう。
日本では当たり前でも、海外の目線から考えると難しいことへ配慮されているひとつひとつがONE OK ROCKが世界から愛される魅力のひとつなのではないでしょうか。
アミューズに所属しており、日本での所属レーベルはA-Sketchです。
また、海外ではフュエルド・バイ・ラーメンというレーベルと契約しています。
それではONE OK ROCKのグループ名などについて触れ、名前の由来もわかったところで彼らのメンバーも簡単にご紹介していきます!
ボーカルを担当するのは1988年4月17日生まれの東京都出身、Takaさん。
TakaさんはONE OK ROCKのボーカルであり、takaさんの存在を通してワンオク自体を認識したり、きっかけとなって応援することを決めたという方も多いようです。
そして、以前は某事務所にてアイドル活動をされていたりと豊富な経験をされてきたのだそう。
ワンオクの曲の作詞や作曲を手がける機会も多く、メンバーのToruさんがTakaさんの歌声に惹かれONE OK ROCKにスカウトしたのだとか。
ギターを担当するのは1988年12月7日生まれ大阪府出身のToruさんで、彼はONE OK ROCKのリーダーです。
メンバーからはもちろんファンからも絶大な信頼を受け、クールでありながら熱い一面もあります。
ベースは1989年9月4日生まれ大阪府出身のRyotaさんが担当。
高いベーススキルはもちろんですが、トークスキルも抜群です。
笑顔もキュートでムードメーカー的な役割を果たすこともしばしば。
ドラムは1987年6月27日生まれ兵庫県出身のTomoyaさんです。
中学時代、吹奏楽部でパーカッションを習得し今につながっているのだそう。
昔から打楽器に熱心に一生懸命練習に励んでいたことで高いスキルを掴まれたのだと思います。
このようにONE OK ROCKは一人一人が高い実力を持ったメンバーが集結した実力派バンドです。
2018年には「ROCK SOUND AWARDS」を受賞したほか、2020年には年間で最も優れたアーティストに授与される賞「ARTIST OF THE YEAR」を受賞されました!
しかし、その2020年に受賞された「ARTIST OF THE YEAR」授賞式にてONE OK ROCKの皆さんは受賞への感謝を述べたあと、ファンを思っての次のような驚くべきスピーチをされたのです。
「ただ僕らは、いろんな賞をもらっても、どんなところでライブをしても、ただのロックバンドに過ぎない。もちろんこれはうれしいですけど、特別な日というか、こういう状態の中でのアワードです。僕らがここに来た意味も含めてメンバーとも考えた。僕らがここに立てたのは、ファンのおかげ。僕らはこの賞を辞退させていただいて、僕らのファンにあげたい」
ファンが支えてきてくれたから受賞出来たのだということをONE OK ROCKの皆さんはメンバーの中で考え、そしてその賞をなんと辞退してファンにあげたいと伝えられた器の大きさ。
賞を貰ったことに対してはしっかりと感謝の言葉をつたえてから、これまで支えてきてくれた大切なファンのことを考えて辞退という選択をされたことは各界に激震を与えました。
これはファンの方がワンオクのメンバーの皆さんを大切に応援していきたいという気持ちが一層強まりますよね。
ONE OK ROCKはこれまでも日本での活動はもちらんのこと、海外でもアメリカやヨーロッパ、アジアなど幅広い地域でもワールドツアーを行ってきました。
こうして世界中のファンを大切に、ひとつひとつの活動を丁寧に行って音楽を届けてきたことが結果的に賞につながっているという点。
そういったところがONE OK ROCKの真摯でロック、そしてストレートにかっこいいと感じられる部分でもあります。
暴動を軸とし、燃えたぎる熱い想いを込めた『Riot!!!』とは?
ONE OK ROCKの文字を消すTaka。
— 🐨 (@koara_109) March 14, 2020
見つめる3人。
なんか、ONE OK ROCK。 pic.twitter.com/zZYooQOp0t
ワンオク、Riot!!かっけぇな。
— かず (@aboesic) March 10, 2020
入りがヤバイ。
日本はもちろんのこと、世界中のファンの魂をつかんで離さないONE OK ROCKの魅力。
様々なドラマやアニメなどの主題歌をはじめ、印象的でダイナミックな曲を多く生み出してきたワンオク。
近年だと映画「キングダム」の主題歌「Wasted Nights」が話題となり、ONE OK ROCKファンだけでなく「キングダム」を観たファンもワンオクに注目する機会となりました。
私自身は「るろうに剣心」の主題歌をワンオクが歌っていたことで彼らのことを知りました。
彼らの魅力は当然歌の中にあるわけですが、中でもワンオクファンが特に好きな曲として名をあげる機会が多い印象があるのが「Riot‼︎」という曲です。
タイトルの「Riot」には「暴動」という意味があります。
そもそも暴動ってなんでしょう。
多数の市民・民衆が集合的に暴行・脅迫・破壊などの暴力的な行動を行うことをいう。
この説明をみると兎にも角にも物騒な印象。
決して「すすんで暴動してやれ!」と勧める気も、ちょっと湧かない感じがします。
おそらく「暴行・脅迫・破壊」「暴力的な行動」の部分がそう思わせるのでしょう。
しかし「多数の市民・民衆が集合的に」の部分を「ひとりじゃできない思い、みんなでなら伝えられるんじゃないか」と解釈すれば、「暴動」もただ単に物騒なだけの意味では無いのかもしれないと考えられますね。
こう考えれば「破壊」という点も日常の苦悩をこわしていくという意味であると予想できます。
うまく感情が表に出せないこの世の中でうちに秘めた燃えたぎる熱い思いを解放していけ!という強いメッセージ性を込めた一曲になっています。
モヤモヤした気分の時に思い切り背中をたたいて押してもらえるような、言えない思いをちゃんと口にしていいんだと言ってもらっているような力強いエールソング。
あるバラエティ番組で急にこのワンオクの「riot‼︎!」が流れた際とても喜んでいるONE OK ROCKファンの方の声が目立ったのも印象的でした。
一曲を通して英語のフレーズが多いのですが、その中で日本語が続くフレーズの部分では何かを説くような歌い方ではなくとも丁寧で語りかけるような歌い方が新鮮。
メインフレーズのロックで感情をぶつけるような歌い方と、日本語フレーズ部分の丁寧な歌い方のテンションの高低差があることによって、より叫び出したいほどの日常の悩みや蓄積するモヤモヤしたストレスが浮き彫りになっています。
曲始めや曲中の魂を込めたシャウトが訴えるセンセーショナルな感情と、同一のフレーズが繰り返されることで強調されるメッセージがこの「riot‼︎!」という曲の清々しい荒々しさが鮮明に描かれているわけです。
また、曲中で刻まれている不規則なドラムのダイナミックかつ細やかなリズムは自分自身の中にある感情を解放する不安や緊張、そしてわくわくした鼓動が打たれているようにも感じられます。
「暴動」を起こせというダイナミックなメッセージだからこそ、シンプルに「感情を抑えず声に出したいという勇気が貰えた」と感じる方もいれば、伝えたい胸の内の感情が渦巻いて「Riot!!!」を聴くと涙が出てくるという声もありました。
この「Riot!!!」という曲が持つ力はワンオクが歌ってこそ偉大なのです。
続いての段落で、この曲の歌詞について考察していきたいと思います。