【SIRUP】『Do Well』に続き、『LOOP』の中毒者も続出?!曲について徹底考察!

人気シンガーソングライターSIRUPの代表曲「Do Well」に続き、歌詞の世界観や曲調に中毒者が続出しているという「LOOP」について解説しています。アーティストSIRUP本人のインディーズ時代からの情報も交えて、「LOOP」を徹底解剖の内容です。

記事の目次

  1. 1.大阪出身のシンガーソングライターSIRUPが、日本中で注目を集めている!
  2. 2.SIRUPってどんなアーティスト?
  3. 3.SIRUPが影響を受けたアーティストは?
  4. 4.SIRUPの楽曲のバックボーンはどんなジャンルなのか?
  5. 5.『Do Well』に続き、『LOOP』の中毒者も続出?!
  6. 6.『LOOP』とはどんな曲なのか、徹底考察!
  7. 7.まとめ

singとrapを組み合わせてSIRUP(シラップ)という読み方をするアーティストネームですので、R&Bやソウルとヒップホップから受けた影響は強く感じます。アルバムを通して聴くことで、随所にビートメイクやラップを意識したフロウが聴かれ、直接的な影響が見て取れます。

特にR&Bやソウルに関してはスティービー・ワンダーから始まり2000年以降のネオソウル(ディアンジェロ、エリカ・バドゥ、ミュージック・ソウルチャイルド)はしっかり聴き込んでいるいるのではないかと思います。

それに加え、世代特有のヒップホップを自然体で通過したリアルタイムな原体験が、無理なく融合したサウンドがSIRUPの楽曲のベースになっているのではないでしょうか。本人はインタビューでかなりSminoとGoldlinkを聴き込んだと公言しています。

それでは、R&Bやヒップホップ以外にSIRUPの楽曲のバックボーンに見え隠れする他のジャンルの音楽はあるのでしょうか?SIRUP本人はインタビュー中などで、ノンジャンルで音楽を聴きパンクロックやクラブミュージック、アニメソングなどから作詞のアイデアやメロディーを思いつくと語っています。

それ以外で楽曲やアルバムを通して聴く中で筆者が特に影響を感じるジャンルを紹介します。
 

ノリを重視したトラックは80年代ディスコサウンドから

Photo bygeralt

ひたすら踊ることだけに重点を置いて、ノリ重視でシンプルに構成される80年代ディスコサウンドからの影響も見受けられます。世代的にはリアルタイムではないので、その後のブラックミュージックのルーツとして、またはそういったテイストを取り入れて現代的にアップデートした楽曲を発表するアーティストから間接的な影響としてインスパイアされているのかもしれません。

「Do Well」のようなおしゃれでダンサブルな曲は、個人的にはダフトパンクのような80年代ディスコサウンドをモダンにアップデートしたアーティストのサウンドメイクがバックボーンにあるような気がします。

日本人に響くシティポップサウンド

ここ最近日本の音楽シーンを賑わす、ネオシティポップと呼んでも良さそうなアーティストやムーブメントも横目で意識しているのを感じます。

日本の質の高い昭和ポップスやシンガーソングライターの、高いスキルや叙情性のある作詞はかなり聴きこんでいるのではないでしょうか。

えてして、通好みに陥ってしまいがちなブラックミュージックを、幅広い層の聴き手に受け入れてもらえやすいようにポップなエッセンスをプラスした楽曲に仕上げているのは、現代的な感覚と温故知新の音楽愛があってこそではないかと思います。

『Do Well』に続き、『LOOP』の中毒者も続出?!

「Do Well」で一躍コアな音楽ファン以外のファンも獲得したSIRUPですが、最近は「LOOP」という曲にも注目が集まっています。ダンサブルでアップテンポの「Do Well」とは一転してミドルテンポの緩めの曲となっています。毛色の違う緩い曲に中毒者が続出するほど、なぜ人気になっているのでしょうか?
 

『LOOP』とはどんな曲なのか、徹底考察!

TVCMやドラマの主題歌などのタイアップで曲と名前が知れ渡ってしまうと、変なイメージ付けがされてしまい、次も同じような曲を求められることが多々あります。結果、本来の活動やコンセプトとかけ離れたイメージを払拭できずに、ワンヒットワンダーで消えてしまうアーティストがいたりします。

SIRUPにおいては「Do well」に続き人気の出てきた曲が雰囲気の異なる「LOOP」だということで、また違ったアーティストの側面にスポットライトが当たり、新たな魅力に気付いてもらえるきっかけになっているのではないでしょうか。

これはアーティストにとってはうれしい現象で、認知された曲調ばかりを求められるのではなく、こだわって製作した違ったテイストの楽曲が評価されることは、今後の活動においてプラスです。自由な発想でアーティストとしての表現を行える下地ができていくのは、SIRUPのさらなる活躍の場を広げていくことにつながると思います。

Photo byMissVine

それでは、人気度が急上昇している「LOOP」をビートメイク、歌詞の意味、歌い方、楽曲構成の観点から、ドラマーである筆者の目線から詳しく考察してみたいと思います。

LOOPのビートメイキング

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まとめ

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