音楽用語の「ブレイク」の意味を解説!
音楽用語で「ブレイク」とは何のことでしょうか。曲や歌手が爆発的にヒットする音楽業界の用語としての「ブレイク」もありますが、この記事では演奏時に意図的に無音の状態を作る音楽用語としての「ブレイク」について解説していきます。
記事の目次
音楽用語の「ブレイク」の意味とは?
音楽用語「ブレイク(break)」とは、演奏中に意図的に音楽を止めることによって生まれた音の空白部分のことを指します。ジャンルで言うと特にジャズでよく使われる用語で、アドリブソロの前に空白部分を作り、そこからソロ奏者の演奏(=ピックアップソロ)が始まり、アドリブが展開していきます。
例えばこんな感じです。
動画では、短いイントロから始まり、テーマに入ります(0:40)。テーマがひとしきり演奏された直後、全体で1拍目でアタックを出した後にソリスト以外は無音になります(1:16)。そしてピアノのソロが展開されていきます。
ジャズのセッションだけでなく、アレンジによってはフルバンド(ビッグバンド)でもソロ前にブレイクがある場合があります(1:08)。大迫力のトゥッティから一気にソロ奏者の独壇場になります。
ところで、演奏の唐突な中止と聞くとクラシックファンなら「ブルックナー休止」を思い浮かべるのではないでしょうか。ブルックナーは交響曲のなかで場面転換をする際にg.p.(ゲネラルパウゼ)を多用しました。広義のブレイクにあたるかもしれません。
動画はブルックナーの交響曲第2番。42:33や45:38、46:00(ここは非常に分かりやすい)、50:27などで休止が「聴け」ます。