【東京事変】伝説的日本のロックバンド東京事変が解散した理由に迫る…!

もうやり切った感があり、音楽配信も始まってCDが売れない時代となり家庭に入ろうと思った椎名林檎ですが、2003年バンド活動を始めようと結成したのが東京事変。しかし、東京事変の解散は2012年、突如訪れました。ここではその解散理由を掘り下げます。

記事の目次

  1. 1.世界に誇れる、日本のロックバンド「東京事変」
  2. 2.7年半というアーティスト活動を経て、2012年に幕を閉じた
  3. 3.現在も各々の個性を各方面で開花させている
  4. 4.まとめ

世界に誇れる、日本のロックバンド「東京事変」

2003年、椎名林檎はもう音楽活動で表現するものがないと思えるほどに全てを出し切り、もう音楽活動に何の魅力も感じていなかったといわれています。それでも音楽に少しの未練が残っていたのでしょうか、今でも語り継がれることになる伝説のバンド、東京事変を結成しました。


東京事変のメンバーは、2005年までは椎名林檎の盟友の亀田誠治(ベース)を筆頭に晝海幹音(ギター)、刄田綴色(ドラムス)、そしてH是都M(またはH ZETT M)(キーボード)でした。

2005年に自身が所属しているバンドとの両立が不可能との理由で、メンバーのH是都Mが脱退します。そしてソロ活動に活路を見出したもう一人のメンバーの晝海幹音が脱退します。

この2人のメンバーが脱退した2005年までを第一期東京事変と呼ばれています。第一期東京事変の音楽が堪能できるのが1stアルバム『教育』(2004年リリース)です。

椎名林檎がソロでリリースした椎名林檎にしか表現できないアイロニカルな歌詞が光ったのが「りんごのうた」でした。この「りんごのうた」が多少ファンクの味付けがなされながらも、タンゴのパッションが感じられる疾走感あふれるパンキッシュなナンバーに生まれ変わったのが「林檎の唄」です。

その強烈な印象の「林檎の唄」で幕を上げる『教育』において、椎名林檎がやりたかったバンド演奏が激しさも激烈なものであることがうっすらと分かるのです。

「林檎の唄」を一聴しただけで強烈な一撃を食らったかのような衝撃が走るすごいアルバムが『教育』なのです。

東京事変1stアルバム『教育』の衝撃!

東京事変の第一期の唯一の作品である1stアルバム『教育』は、いずれの楽曲も聴き応え十分で、すごいのです。椎名林檎の音楽のベースとなっているものが、様々な音楽であることが分かります。

『教育』は、歌詞も心をえぐるような強烈に皮肉が効いていたりと聴くものの背筋をピンとさせるに十分な林檎ワールドが凝縮しています。

具体的には、オルタナティヴ・ロックのエスプリが利いた、それでいて空間を鋭利な音で切り裂くようなロック・ナンバーは衝撃的です。その他にブラジリアン音楽、ジャズ、そして、シャンソンなどの欧州音楽など、めくるめく音楽世界が拡がっています。

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『教育』のオープニング曲「林檎の唄」は既に書いたとおりです。「林檎の唄」を聴いてしまったなら、このアルバムに対してますます期待が膨らむはずです。

その期待に違わず2曲目の「群青日和」は、椎名林檎の出だしの「新宿は豪雨」というボーカルが印象的なナンバーで、東京事変のデビュー・シングルです。作曲はH是都Mで、ノイジーな音作りも椎名林檎の歌詞を際立たせるロック・ナンバーに仕上がっています。

その他にも文学的な歌詞と素晴らしいバンド演奏が渾然一体となって、椎名林檎でしか出せない世界観を聴くものに問うています。

ちなみに『教育』のコンセプトは教育番組で、おすすめの一枚です。

東京事変2ndアルバム『大人(アダルト)』

自身のバンド活動を優先したり、ソロ活動に活路を見出したりとの理由で脱退したH是都Mと晝海幹音に代わって新たに伊澤一葉(キーボード)と浮雲(ギター)が加入しました。

2ndアルバム『大人(アダルト)』(2006年リリース)は、第二期東京事変と呼ばれる新たなスタートを飾るに相応しいよく練り上げられてバンドならではのグルーヴ感が心地いいのです。1stのギラギラ感は少し控えめに、椎名林檎もすっかリバンドの一員として馴染んだ様を見せた快作です。

これ以降、メンバーに変動はなく、解散まで突っ走ります。

大人 (アダルト) [ 東京事変 ]

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この『大人(アダルト)』では、ロック、ジャズ、ボサノヴァ、ソウル、ファンク、そして歌謡曲など椎名林檎のルーツ音楽がはっきりと分かる形で表現されています。しかし、それらは音作りでの核とはなっていても椎名林檎色は薄められています。

椎名林檎もバンド演奏の楽しさに身を委ねているかのようです。東京事変のバンド・メンバーの誰が欠けてもここまでの音楽はできなかった完成度を見せてるのが『大人(アダルト)』です。

この『大人(アダルト)』もおすすめの一枚です。

逸話として浮雲の加入が決まったのはすでに『大人(アダルト)』の音作りはほぼ完成していた5日前のことでした。それでも浮雲は類い希なる才能を発揮します。

このとき、百戦錬磨のスタジオ・ミュージシャンのごとくに浮雲の個性を存分に楽曲にまぶしおおせた辣腕ぶりを発揮したといわれています。

ちなみに『大人(アダルト)』のコンセプトはアダルト番組です。

東京事変3rdアルバム『娯楽(バラエティ)』

本作『娯楽(バラエティ)』(2007年リリース)では椎名林檎と盟友・亀田誠治は極力一歩引いて伊澤一葉と浮雲に作曲を任せてバンドとしての顔を前面に押し出した作品です。

そのために、椎名林檎のこれまでにない一面が垣間見え、また、伊澤一葉と浮雲作曲ナンバーは、伊澤色と浮雲色が色濃く出ていて、それを消化するのは難しかったと椎名林檎は述懐しています。

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これまで椎名林檎の作詞・作曲の椎名林檎ワールドがめくるめく繰り広げられていたナンバーを歌うことに慣れていた椎名林檎。ですが、今回の体験は、椎名林檎自身の音楽性を広げる契機となっています。

やはり、誰が作った作品にせよ、椎名林檎の異色の個性が前面に出た歌いぶりには感嘆せざるを得ません。

ちなみに『娯楽(バラエティ)』のコンセプトはバラエティ番組です。

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